デイリーニュース

  • トランプは核合意を妨害し イランとの戦争に向けた土台を築いている?

    トランプ政権のホワイトハウスは、イランとの戦争につながりかねないと専門家が警告する道を選び、画期的なイランとの核合意を破棄する準備を整えていると思われます。ニューヨークタイムズ紙の先週の報道によれば、トランプ大統領は、イランが合意内容に違反したと言明するための論拠を見つけ出すようにとの指示を国家安全保障担当官に出しました。トランプ大統領は、イランは核合意を順守しているとしぶしぶ認めてから半月もたたないうちにこの指示を出したことになります。トランプは、先週オハイオ州ヤングズタウンで行った演説でも、イランへの脅しを一層強めています。こうした行動は、イランとの悲惨な軍事対立への土台作りだと批評家は指摘します。全米イラン系米国人協会(National Iranian American Council)の創設者で代表のトリタ・パルシに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/7/31(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「10億ドル級のミス」:民主党は非白人を無視する一方で白人トランプ支持者に取り入ることにも失敗

    民主党が2018年の中間選挙の準備に入るなか、同党は白人浮動票をつなぎとめることを優先し、アフリカ系米国人有権者の共感を得ることを怠るという過ちを犯しているのではとの声が上がっています。民主党指導部は先週バージニア州で集会を開き、「A Better Deal」(よりよい取り引き)という新しいスローガンを明らかにするとともに、昨年11月の大統領選でトランプに奪われた労働者階級の票を取り戻す方針を発表しました。イメージ一新の試みは、今年に入ってから行われた4回の特別議会選挙すべてで共和党に敗れたことを受けて行われたものです。トランプの支持率が36%にまで落ち込んでいるなかでの議会選敗北でした。トランプ大統領の支持率は、就任半年後の大統領としては過去70年で最低となっています。「デモクラシー・イン・カラー」のスティーブ・フィリップスによると、民主党はすでに2018年の中間選挙に7億5千万ドルをつぎこんでいますが、そこには幻滅した有権者とのつながりを取り戻すという民主党の中心課題についての提言はありません。

    dailynews date: 
    2017/7/31(Mon)
    記事番号: 
    2
  • NY市警元刑事:警察の暴力を擁護するトランプ発言は「背信行為」

    ドナルド・トランプ大統領は、7月28日にニューヨークのロングアイランドでおこなった警察官に向けた演説のなかで、警察の暴力を公に擁護したとみられる発言をし、全米の警察署長から批判が集中しています。トランプは演説の中で、ギャング組織の構成員の取り締まりについて、警察官は容疑者に対して過度の力を使う資格があるとの考えを示唆しました。トランプがスピーチを行ったロングアイランドのサフォーク郡では、ギャング組織とのつながりを疑われた在留資格のない未成年者が一斉検挙されており、未確認の容疑で地元警察に拘束されたことが問題となっていました。コミュニティ内のギャングの暴力のイメージは誇張されていると言われますが、トランプの発言はこのイメージをなぞるものです。サフォーク郡警察はトランプの発言を受けて、「私たちは(政府の)一部門として被拘束者の手荒な取り扱いは認めておらず、今後認めることもありません」とツイートしています。国際警察署長協会と警察財団(Police Foundation)、さらにニューヨークやボストン、ニューオーリンズ、ヒューストン、ロサンゼルスなどの都市の警察署長らもトランプの発言を批判しています。

    dailynews date: 
    2017/7/31(Mon)
    記事番号: 
    1
  • トランプが10代の若者を国外強制退去のターゲットに 移民活動家は直接行動で対応

    テキサス州オースティンで、トランプ大統領の不法移民に寛容な「聖域都市」への圧力とDACAプログラム(幼少期に米国に到着した移民への滞在延期措置)の打ち切り計画に対し抗議したとして、4人の在留資格のない移民たちが拘束されました。これは移民関税捜査局(ICE)が、在留資格のない10代の若者たちをギャングとのつながりがあるとしてターゲットにした捜査を実施している最中に起こりました。ICEが「ギャングとのつながりを示す」としている判断基準は、入れ墨をしている若者、ギャングのような服装をしている若者、ギャングが活動していると言われている地域にたむろしている若者などを含みます。どのくらいの移民が不当にギャングのメンバーとしてターゲットとなっているのかについて、テキサス州で拘束された4人の1人カタリーナ・アドルノとギャング暴力防止プログラムを提供する「ホーミー・ウニドス」の創設者であり事務局長のアレックス・サンチェスに話しを聞きます。

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    2017/7/28(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ダコタ・アクセス・パイプライン建設中止のために密かに妨害行動をした カトリック教徒の2人に聞く

    アイオワ州に拠点を置くカトリック教徒の活動家が、物議を醸す38億ドルのダコタ・アクセス・パイプラインの建設を中止させるために、密かに数々の妨害行為や放火を行っていたことを最近になって公表しました。この2人の活動家ジェシカ・レズニセックとルビー・モントヤに、いかにして、なぜパイプライン建設用の重機に火をつけたのかを聞きます。彼女たちは、この行動は核兵器と軍事基地をターゲットにした非暴力の直接行動であるプラウシェア(剣を鋤に)運動から発想を得たものだと話します。

    dailynews date: 
    2017/7/28(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「攻撃はまだ終わっていない」:オバマケア廃止法案は米上院で僅差で否決されたが 医療保険制度への攻撃は続く

    米上院で医療費負担適正化法(通称オバマケア)廃止法案は49票対51票の僅差で否決され、米共和党とトランプ大統領にとって手痛い敗北となりました。この時国会議事堂の場外に集まっていた抗議者たちは、歓喜に沸き「Yes, we did」(よし、やった)を連呼しました。オバマケアの「廃止と差し替え」はトランプ大統領と共和党が国民に約束し7年を費やした政策であり、彼らにとっては手痛い敗北です。否決された法案は、廃止の範囲を縮小した通称「スキニー廃案」(skinny repeal)と呼ばれるもので、個人への医療保険加入義務と特定の企業に対して従業員のための医療保険加入を義務づける条項を削除するものでした。ヘルスケア保護の草の根運動、「ヘルスケア・フォー・アメリカ・ナウ」(Health Care for America Now) のマルガリーダ・ジョージに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/7/28(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 抵抗の波:医療保険制度を守る戦いに挑む 3人の障がい者権利保護活動家にインタビュー

    全米から集まった障がい者権利保護活動家らが、首都ワシントンやその他の都市で歴史的規模の抗議運動を繰り広げています。この抗議活動は数千万単位の人々から医療保険を奪おうとする共和党の動きに対抗して行われており、7月25日、通称「オバマケア」と呼ばれる医療保険制度を廃止する法案についての審議を始めるかどうかの投票が上院で行われる最中に、傍聴席にいた抗議運動家31人が逮捕され、ハート上院議員事務所ビル内の広場では車椅子の参加者多数を含む64人が逮捕されました。共和党上院議員が「オバマケア」を廃止する動きを続ける中、抗議活動も継続して行われています。過去数週間で16回逮捕された障がい者権利専門の弁護士のステファニー・ウッドワードと、コミュニティ・オーガナイザーのオーラ・オジェウミ、そして先日、コロラド州選出の共和党コーリー・ガーデナー上院議員のデンバー事務所を占拠して抗議活動を行った、ヒップホップ・アーティストのケイリン・ヘファーマンに話を聞きます。

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    2017/7/27(Thu)
    記事番号: 
    3
  • トランスジェンダーの権利への戦いに 米軍はどのような役割を果すべきか?

    トランプ大統領によるトランスジェンダーの人々の米軍入隊禁止方針には、共和党議員を含む広範囲で非難が広がっていますが、今回の発表でLGBTのコミュニティー内でも議論も再燃しています。トランスジェンダー権利保護を巡る議論をするなら、軍国主義への批判もすべきではないかという疑問の声も一部から上がっています。26日、トランスジェンダー権利保護活動家で学者のディーン・スペードは「トランプのトランスジェンダーへの嫌悪は、彼の軍事予算拡大と同じく最低だ」と記し、また「私たちが目指す自由は、米軍帝国主義のために悪用され見捨てられた退役軍人やその他の人々のための戦いであり、米軍をトランスジェンダーの雇用者として称賛することではないし、軍隊での任務をトランスジェンダーの幸福と結びつけることでもない」と書いています。シアトル大学法学部のディーン・スペード教授と、トランスジェンダー軍人を題材としたメディア制作を行う「トランスミリタリー」(TransMilitary)を立ち上げたフィオナ・ドーソンに話を聞きます。ドーソンは26日のトランプのツイッター発表後、ホワイトハウスの前で行われたデモにも参加しました。

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    2017/7/27(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 米陸軍で最初にトランスジェンダーを公表した歩兵 トランプの入隊禁止発表を語る

    ドナルド・トランプ大統領がトランスジェンダーの人々の米軍入隊を禁止する方針を発表をしたことは、米国防総省にとっても衝撃的な事でした。トランプは7月25日、ツイッターでこの方針を発表しましが、この禁止令が執行されれば、およそ1万5000人の軍人が影響を受ける可能性があります。ニューヨークタイムズ紙は、ジェームズ・マティス国防長官が前日の25日までこの計画を知らされなかったと報道しています。復員軍人援護局のデイビッド・シュルキン長官は、今回の政策変更についてトランプのツイートではじめて知ったと述べています。政治専門のオンライン・ニュースサイト「ポリティコ」(Politico)は、今回トランプが見切り発車的にこの方針を決断したのは、米・メキシコ間の国境の壁建設への予算を議会が確実に承認するよう持っていくためだと報じています。国境の壁建設資金を含む予算案は、性別適合手術費用を国防総省が負担することに一部の共和党議員が反対の立場なため、下院を通過しない可能性がありました。本日はパトリシア・キング三等曹長に話を聞きます。キング三等曹長は、トランスジェンダーだと公表した初の歩兵です。彼女は米陸軍に18年間勤務、アフガニスタンへも3度配備されました。

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    2017/7/27(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ジョシュア・グリーン:バノンはビデオ・ゲーマーズとの経験を基にオルタナ右翼の勃興を図った

    スティーブ・バノンがビデオゲーム業界での経験を基に、ブライバート・ニュースを利用して主に白人の若者を政治的に結集させていった手法について、ジャーナリストのジョシュア・グリーンが話します。バノンはグリーンに、「フォックス・ニュースの視聴者は老人だ。誰も若年世代と繋がりがない。これが現実だ」と語ったと言います。バノンは、白人至上主義者として広範な批判を受けたマイロ・ヤノプルスもブライバート・ニュースのスタッフに抜擢しました。

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    2017/7/26(Wed)
    記事番号: 
    5

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