共和党が多数を占める上院は、2月5日におこなう弾劾条項2件に関する最終投票でトランプ大統領を無罪放免するとみられ、そうなった場合は米国史上わずか3回の裁判で決着がつくことになります。上院は1月31日、裁判の証人喚問を賛成49、反対51で否決しました。証人喚問を支持した共和党上院議員はスーザン・コリンズ議員(メイン州)とミット・ロムニー議員(ユタ州)の2人のみでした。新たな証人喚問が無くなったことで、共和党は弾劾裁判の最大の難関を越えました。弾劾条項のひとつは、トランプ大統領がウクライナに対し、停止している軍事援助の解除と引き換えに自身の政敵の捜査を求めたことです。上院の最終投票は、2月4日のトランプ大統領の一般教書演説の翌日5日午後4時(米国時間)に実施される予定です。ネイション誌のジョン・ニコルズに詳しく聞きます。ニコルズは著書多数で、その1つがThe Genius of Impeachment: The Founders’ Cure for Royalism(『弾劾の天才 建国者たちの王制主義への薬』)です。ニコルズはアイオワ州デモイン市で党員集会の現地取材をしています。