デイリーニュース

  • 「イスラム嫌悪の不穏な高まり」:米国のモスクは脅迫され、カナダのモスクでは放火

    11月13日のパリでの大虐殺以来、イスラム嫌悪に基づく暴力の報告が増加しています。パリの襲撃の数時間後、フロリダ州セントピーターズバーグにある「ピネラス郡イスラミック・ソサエティ」(Islamic Society of Pinellas County)に人種差別的中傷に満ちた留守番電話のメッセージが残されていました。電話をかけた人物は彼の氏名を残し「おまえたちを爆破する。見つけたら誰でも頭を打ち抜く」と脅しました。一方テキサス州フリューゲルヴィルでは、地元のモスク(イスラム教寺院)の前で、破られたクルアーン(コーラン)が排泄物に覆われているのを住人たちが発見しました。カナダではオンタリオ州ピーターボロのモスクが放火され、当局は憎悪犯罪としています。こうした攻撃について、「米国イスラム関係評議会」(Council on American Islamic Relations)の全米議長であるロウラ・アロウチから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/17(Tue)
    記事番号: 
    6
  • 「アメリカ精神に反する」:米国の27州の知事がシリアでの暴力から逃れる難民受け入れを拒否

    11月13日のパリでの攻撃を受けて、米国の少なくとも27州の知事が今後シリアからの難民を受け入れないと述べました。偽造されたとみられるシリアのパスポートがパリの襲撃犯のうちの1人の遺体近くで見つかり、その指紋はギリシャとバルカン半島を経由した人物と一致していました。しかし、これまでのところ襲撃犯は全員、欧州国籍と確認されています。オバマ政権は、シリアからの難民は厳しく審査されるとしながらも、受け入れは続けると言っています。「米国イスラム関係評議会」(Council on American Islamic Relations)の全米議長であるロウラ・アロウチから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/17(Tue)
    記事番号: 
    5
  • パリで私の従姉妹が死んだことと同様に、イラクとシリアで子供たちが死んでいることにも怒りを覚えている

    1000人以上の人々が11月15日の日曜日、11月13日のパリでの攻撃で射殺された23歳の学生ノヘミ・ゴンザレスを追悼するためにカリフォルニア州立大学ロングビーチ校のホールに集まりました。ゴンザレスは同校の4年生でした。彼女はパリ郊外にあるストレート・デザイン大学に1学期間留学していました。11月13日、ゴンザレスは複数の襲撃犯が発砲したレストランで食事をしていました。ノヘミ・ゴンザレスは、誇り高きメキシコ系米国人一世だったそうです。彼女の従姉妹であるミリアム・パディラに話を聞きます。「私たちは私の従姉妹が死んだことに怒りを覚えていますが、シリア、イラク、そして世界の他の場所で他の家族たちの何百人という子供たちが死んでいることにも怒りを覚えています」。

    dailynews date: 
    2015/11/17(Tue)
    記事番号: 
    4
  • リディア・ウィルソン:拘束中の「イスラム国」戦闘員へのインタビューからわかったこと

    オックスフォード大学の研究者リディア・ウィルソンから、イラクの都市キルクークの警察署で拘束されている「イスラム国(ISIS)」のメンバーへのインタビューについて話を聞きます。「彼らの多くは困難な時代に(投獄や処刑、内乱での戦闘で)父親を失い、米国と自分たちの政府に対する怒りに満た占領の申し子なのだ。」と、ウィルソンはネイション誌への最近の記事に書いています。「彼らはイスラム国が主張する国境のないカリフ制国家という概念に煽られているわけではありません。ISISはアルカイダの崩壊以来初めて、屈辱と怒りに満ちたこれらの若者に威厳と家族と民族を守る方法を提供した団体だったということです」。

    dailynews date: 
    2015/11/17(Tue)
    記事番号: 
    3
  • アブドル・バーリ・アトワン:米国とサウジアラビアがイスラム国拡大の一因になった内情

    パリの攻撃から2日後の11月15日、オバマ大統領はトルコで、主要20 か国・地域(G20)首脳会議での二国間協議でサウジアラビアのサルマン国王と会談しました。米国防総省はその翌日、米国務省がイエメン攻撃のためにサウジアラビアに12億9000万ドル相当のスマート爆弾の販売を許可したと明らかにしました。アブドル・バーリ・アトワンに、米国によるイラク侵攻と、サウジが資金を提供しているジハード運動がイスラム国を拡大させる一因になった過程について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/17(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 軍事的解決はない:米国、フランス、ロシアによる空爆でイスラム国が強化される可能性?

    フランスとロシアは、自称「イスラム国」の事実上の首都であるシリアの都市ラッカへの一連の新たな空爆を始めました。ロシアは11月17日の朝、エジプトのシナイ半島で224人が死亡した10月のメトロジェット航空の墜落は爆弾によるものという決定的証拠を発見したとロシアの諜報機関が述べたことを受けて、シリアへの空爆を強化すると発表しました。米国もまた、シリアへの空爆を強化し、潜在的標的についてフランスとの情報交換を強化すると明言しました。長年の経験があるジャーナリストのアブドル・バーリ・アトワンに、空爆が逆効果となりイスラム国を拡大させるかもしれない可能性について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/17(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「私たちは恐れ悲しみに暮れている」:パリ在住のムスリム活動家、パリ攻撃とイスラム嫌悪の増加を非難

    パリ攻撃後、早くもイスラム嫌悪が現れ、パリ在住のイスラム教徒が攻撃される恐れが高まっています。2015年1月、アルカイダと繋がりのあった銃撃犯による「シャルリ・エブド」事件でも、事件後の2週間だけで前年の総数に匹敵する反ムスリム事件が起こりました。2015年上四半期に報告のあった反ムスリム行動は220件を超え、これは前年の同期間に比べ6倍に上ります。これらの事件には暴力行為や、イスラム教の礼拝施設の破壊などが含まれます。「フランスのイスラム嫌悪に反対する共同体」(Collective Against Islamophobia in France・CCIF)スポークスパーソンで国際関係デスク長のヤセル・ロウアティに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/16(Mon)
    記事番号: 
    5
  • サンダース候補がクリントン候補のイラク戦争賛成票を批判:2003年の侵攻による崩壊がIS台頭につながった

    11月14日に行われた大統領選民主党討論会で、ヒラリー・クリントン候補とバーニー・サンダース候補が、自称「イスラム国」台頭における米国の役割について議論を戦わせました。「破滅的なイラク侵攻に私は強く反対しましたが、同地域を完全に崩壊させたこの侵攻がアルカイダおよび自称『イスラム国』台頭を導いたのです」とサンダース候補は言いました。クリントン候補は、イラク戦争で賛成票を投じたのは誤りだったと認めたものの、「イスラム国」台頭に米国が一役買ったことは否定しました。「同地域で起きたことのほかにも(『イスラム国』台頭には)様々な理由があると思いますが、米国がその責任の大部分を負うとは私は考えません」とクリントン候補は言いました。「責任の大部分はシリアのアサド大統領、イラクの人々、そして同地域自体にあると私は思います」

    dailynews date: 
    2015/11/16(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 「イスラム国の術中に陥ってはならない」:シリアでの軍事作戦拡大の危険性をヴィジャイ・プラシャドが語る

    パリで11月13日に発生した攻撃の報復として、フランスはシリアの都市ラッカに過去最大規模の空爆を行いました。ラッカは長期にわたり自称「イスラム国」の事実上の首都となってきたところです。「イスラム国」はパリ攻撃の前日にも、少なくとも43人が死亡したベイルート南部2か所での攻撃について犯行声明を出しており、2週間前にシナイ半島で搭乗者224人全員が犠牲となったロシア旅客機墜落についても犯行声明を出しています。13日の攻撃についてフランスのフランソワ・オランド大統領は週末、これは戦争行為だと語りました。トルコで開催中の主要20カ国・地域(G20)首脳会議での会見でオバマ大統領は、今回のパリの事件は「文明社会に対する攻撃だ」と述べています。コネチカット州のトリニティ・カレッジ国際政治学教授で、インドの「フロントライン」誌コラムニストを務めるヴィジャイ・プラシャドに、今回の攻撃に対する反応について更に聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/16(Mon)
    記事番号: 
    3
  • パリからの報告:8人目の襲撃犯追跡中のフランス 非常事態がつづく

    パリ襲撃事件は、フランス国籍を持つ人物数名を含む8人の襲撃者が、3チームに分かれて行ったとみられると当局は発表しました。内7人は事件の最中に死亡しています。8人目の容疑者はベルギー生まれのフランス国籍保持者サラー・アブデスラムで、現在大規模な追跡が行われています。アブデスラムの兄弟2人は、今回の襲撃中に死亡したとみられます。当局はまた、国立サッカースタジアム前で自爆した犯人の内一人がシリアのパスポートを持っていたとし、この人物の指紋は10月にギリシャを通過した人物の指紋と一致すると発表しました。フランス当局は捜査の一環として行った168件の夜間強制捜査で23人を逮捕しました。ベルギーのモレンベーク市警察も16日朝、一連の強制捜査を行いました。ニューヨーク・タイムズ国際版編集局の一員でパリ在住のミラ・カムダーに、今回の捜査および襲撃の影響について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/16(Mon)
    記事番号: 
    2

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