デイリーニュース

  • 戦争を終らせるため戦地からの報道にこだわった: 「ISIS」に殺害された記者ジェームズ・フォーリーの人生と功績を描く新作映画 

    サンダンス映画祭からお送りしています。本日は、2014年8月に自称「イスラム国」に斬首された米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリーについての新作映画を特集します。フォーリーはイラク、アフガニスタン、リビア、シリアから現地報道した、フリーランスのジャーナリストでした。2011年、フォーリーはリビアで拉致され44日間拘束されました。解放から1年後、今度はシリアで拉致されたのでした。その姿は、斬首による処刑ビデオがネットで流されるまで見られることはありませんでした。自身の仕事についてフォーリーは、「前線での取材は重要だと私は考えています。現場で撮った写真やビデオや実体験がなければ、どれほど酷い状況なのか、世界に向けて発信することはできません」と語っていました。息子の死後、母のダイアン・フォーリーは、欧州諸国とは異なり、拉致犯とは交渉もしないし身代金も支払わないという米政府の方針に対する批判の先頭に立っています。2015年11月、ダイアン・フォーリーは議会で、息子がフランス、スペイン、ドイツ、イタリア、またはデンマーク国籍保持者であれば、今でも生きていただろうと証言しました。ダイアン・フォーリーの運動も手伝って、2015年、オバマ政権は人質事件に対する米政府の方針を一部修正することを発表しました。ジェームズ・W・フォーリー・レガシー基金(James W.

    dailynews date: 
    2016/1/28(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 『入植者たち』:パレスチナ自治区でのイスラエル人入植の歴史とその影響を描く新作映画

    イスラエル占領のヨルダン川西岸地区に、新たに住宅153軒を建設するというイスラエルの計画に対し、国際的な非難が高まっています。監視団体「ピースナウ」(Peace Now)によれば、イスラエルの国防相は先週、同地区での新たなユダヤ人用住宅の建設を許可したということです。国連の潘基文事務総長は、この計画を「パレスチナの人々や国際社会に対する侮辱」だと厳しく批判しました。これに対してイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、国連事務総長の批判は「テロに追い風を送る」ものであり、「国連は中立性も道義的な力も、ずいぶん前に失った」と返答しました。一方、オバマ大統領は1月27日の国際ホロコースト記念日に在ワシントンのイスラエル大使館を訪れ「われわれは皆ユダヤ人なのです」と述べました。本日はサンダンス映画祭で世界初公開されたばかりの秀作The Settlers(『入植者たち』)の監督、シモン・ドータンに過去数十年におよぶパレスチナの地でのイスラエルの入植地建設とその影響について話を聞きます。ドータン監督は、入植について「よく話題になり激論される問題なのですが、実態はあまり知られておらず、議論も誤解に基づいていることが多い」と言います。

    dailynews date: 
    2016/1/28(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 黒人初のオスカー受賞監督ロジャー・ロス・ウィリアムズ 『アニメで息をふき返した人生』と「白人ばかりのアカデミー賞」 論争を語る

    ロジャー・ロス・ウィリアムズにサンダンス映画祭で初上映されたばかりの新作Life, Animated(『アニメで息をふき返した人生』)」について聞きます。ウィリアムズは2010 年に、 Music by Prudence(『プルーデンスが奏でる音楽』)で アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞し、初めてオスカーを手にしたアフリカ系アメリカ人監督になりました。また、長編ドキュメンタリー作品God Loves Uganda(『神はウガンダを愛する』)は批評家たちから絶賛されました。受賞についてウィリアムズは「歴史の重みを感じる」と語ります。「アカデミー賞はハリウッドの現状を映し出しているにすぎません」とし、アカデミー賞はボイコットしないが、代わりに、若手の映画作家たちの指導を続けることでマイノリティへの認識と多様性の推進に努めたいと語ります。

    dailynews date: 
    2016/1/27(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 自閉症を受けとめて―息子の強みを支えたジャーナリストのロン・サスカインド 親たちへのアドバイス

    新作ドキュメンタリー映画Life, Animated (『アニメで息をふき返した人生』)で、ジャーナリストのロン・サスカインドは、息子オーエンとの体験を語ります。オーエンは、3 才の時に退行性の自閉症と診断されましたが、その後大学に進学し、現在は二つの仕事に携わっています。ベストセラーとなった著書Life, Animated: A Story of Sidekicks, Heroes, and Autism (『アニメで息をふき返した人生 相棒、ヒーロー、そして自閉症』)を踏まえながら、ロン・サスカインドは、自分も含め自閉症の子をもつ親たちは、自分達の子供が何に対して熱心かを見つけようと取り組んでおり、「不足しているものと強みとを結び付けることで、子供たちが困難をきりぬけることがよくあります」と話します。さらに、乏しい社会的資源の中で自閉症の子供に合う学校や支援のある生活環境を探す親の苦労や、保険会社が自閉症の子供に益する療育費をカバーするよう求める支援運動について論じます。

    dailynews date: 
    2016/1/27(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 『アニメで息をふき返した人生』―ディズニーのアニメを介して自閉症の息子の心をつかんだ家族

    本日は、独特の方法で人々と関わりを持つことを学んだ自閉症の青年をゲストに迎えました。オーエン・サスカインドは 3 才の時に退行性の自閉症と診断されました。オーエンは口をきかなくなり、「自分の殻に閉じこもった」と家族は言います。彼は何年もの間、話しをしませんでした。あるとき、彼の父で、ピュリッツァー賞受賞者でもあるジャーナリストのロン・サスカインドは、オーエンの好きなディズニー映画のキャラクターを使って彼と話すというユニークな方法を発見しました。数多くのディズニー映画のセリフを記憶していたオーエンはコミュニケーションの新しい方法を学び、この発見が彼ら家族の人生を変えました。この出来事をテーマにしたロン・サスカインドの著書Life, Animated: A Story of Sidekicks, Heroes, and Autism (『アニメで息をふき返した人生 相棒、ヒーロー、そして自閉症』)はベストセラーになりました。オーエンはその後大学に進学し、現在は二つの仕事に携わっています。いまは20 代になったオーエンはケーブルTV局「コメディ・セントラル」の特番で、ディズニー映画『アラジン』でオウムのイアーゴの声を演じたメディアンのギルバート・ゴッドフリードと共演しました。

    dailynews date: 
    2016/1/27(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ロバート・レッドフォード:将来的にサンダンス映画祭は劇映画、ドキュメンタリー、短編に分かれるかもしれない

    伝説的な俳優で監督のロバート・レッドフォードは1978年、ユタ州パークシティでサンダンス映画祭を設立しました。同映画祭は今や5万人を動員する、米国最大の映画祭の1つです。「今のような規模になるとは全く思っていなかった」と、レッドフォードはデモクラシー・ナウ!に語りました。彼は、同映画祭はユタ州パークシテイという小さな開催地の環境には大きすぎるかもしれないと言います。現在検討中と彼が言う解決法は、別々のイベントで劇映画、ドキュメンタリー映画、短編映画を見せるように同映画祭を分けることです。

    dailynews date: 
    2016/1/26(Tue)
    記事番号: 
    5
  • 伝説的俳優ロバート・レッドフォードが語る気候変動と#アカデミー賞は白人だらけ

    俳優で監督のロバート・レッドフォードが設立したサンダンス映画祭は、映画、演劇、音楽において独立性の高い意見の表現力を高め、聴衆の幅を広げていく手助けをしています。パークシティからレッドフォードに、有色人種締め出しをめぐって起きているアカデミー賞ボイコットの呼びかけと、気候変動に関する彼の行動主義について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/1/26(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 『大統領の陰謀』から40年後、レッドフォードが『真実』で演じる、権力に挑んだジャーナリスト

    40年前の1976年、伝説的俳優ロバート・レッドフォードは、ジャーナリストを使った史上最も有名な映画の1つ、『大統領の陰謀』で主演しました。レッドフォードとダスティン・ホフマンは、後にニクソン大統領を辞任させることになったウォーターゲート事件を調査した、ワシントン・ポスト紙の記者ボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインを演じました。彼の最新映画Truth(『真実』)の中で、ロバート・レッドフォードはまた別のジャーナリスト、CBSのダン・ラザーを演じています。この映画は、CBSのプロデューサー、メアリー・メイプスの2005年の回顧録が基になっています。これは、ジョージ・W・ブッシュがベトナム戦争中に米国空軍州兵の中で特別待遇を受けていたことをメイプスとラザーが報道した後で、メイプスが解雇され、ラザーが降板させられたことについての回顧録です。レッドフォードが1978年に設立したサンダンス映画祭の会場であるユタ州パークシティから、彼に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/1/26(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 行動は今、泣くのは後:ティム・ディクリストファー、アリア・ドー、ジョシュ・フォックスが語る市民的不服従と気候アクティビズム

    ジョシュ・フォックスの新ドキュメンタリー、How to Let Go of the World and Love All the Things Climate Can’t Change(『世界を解き放ち、気候が変えられない全てのことを愛する方法』)の中で取り上げられた2人の活動家に、地球温暖化と闘う上での直接行動の役割について話を聞きます。アリア・ドーは、ニューヨーク市クイーンズ区ファー・ロッカウェイの「教育と地域開発のための活動センター」(Action Center for Education and Community Development)の共同設立者で代表です。ティム・ディクリストファーは、2008年に彼の故郷であるユタ州の数千エーカーの公有地における石油とガス掘削を阻止するために入札者を装ったことで21ヵ月間連邦政府に拘束されましたが、その後、「気候のための不服従運動センター」(Climate Disobedience Center)を設立しました。フォックスからは、気候正義活動の1つのツールとして、この映画を持って旅し、無料で配給する計画についても話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/1/26(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ジョシュ・フォックスが語る彼の新ドキュメンタリー『世界を解き放ち、気候が変えられない全てのことを愛する方法』

    2015 年は世界が史上最も暑い年となり、米国東海岸では史上最悪のひとつに数えられる雪嵐の後始末が続いています。そんななか、ジョシュ・フォックスによる新ドキュメンタリーを取り上げましょう。フォクスは、How to Let Go of the World and Love All the Things Climate Can’t Change(『世界を解き放ち、気候が変えられない全てのことを愛する方法』)の中で、気候変動の影響と闘う地域社会の奮闘を追って、ニューヨーク市からマーシャル諸島、中国まで世界中を旅しました。あるシーンでは、「太平洋気候戦士」(Pacific Climate Warriors)の一団が「我々は溺れない、我々は戦う」という掛け声を上げています。フォックスのこの新しい映画は、サンダンス映画祭で初上映され、2016年夏にはHBOで放送されます。彼のその他の映画には『ガスランド』があります。これはフラッキング(水圧破砕)産業の悪影響を初めて明らかにしたドキュメンタリーで、アカデミー賞にノミネートされました。

    dailynews date: 
    2016/1/26(Tue)
    記事番号: 
    1

Pages