トランプ大統領の上級顧問スティーブン・ミラーは、移民コミュニティや移民制度に対して同政権が行っている前代未聞の攻撃の政策立案者です。ミラーをメインテーマにした新著Hatemonger: Stephen Miller, Donald Trump, and the White Nationalist Agenda.(『憎悪を扇動する人-スティーブン・ミラー、ドナルド・トランプそしてホワイト・ナショナリスト・アジェンダ』)の中で著者のジーン・ゲレーロは、ミラーを米国政府の最上層部に白人中心の国家主義のイデオロギーを持ち込んだ危険な人物であると評しています。「この思想が移民政策を形作っています」と、ゲレーロは指摘します。ミラーは、ユダヤ人移民の子孫で、十代のころから多文化主義との闘いにのめりこみ、その後、右翼政治の階段を着実に登って、ドナルド・トランプのもっとも信頼できる部下の一人になりました。移民の子どもたちを両親から引き離すことなど、トランプ大統領がすすめるもっとも悪質な反移民政策の多くは、ミラーの業績だと言われいています。「スティーブン・ミラーがターゲットにしているのはもっぱら家族です。スティーブン・ミラーの狙いは、国家安全保障でもなく、犯罪者を締め出すことでもありません。