デイリーニュース

  • 人道危機に瀕するイドリブ シリア軍 反体制派拠点への侵攻の構え

    ロシア、イラン、トルコの首脳たちは9月7日テヘランで会合し、シリア軍が反体制派の拠点イドリブに総攻撃をかけようとする事態について協議します。ロシアとイランはシリアの現政権と親密ですが、トルコはシリアの反体制勢力の重要な支援者です。一方、米国は9月7日シリアの危機に関する国連安全保障理事会の会合の議長を務める予定です。国連はイドリブへの攻撃は人道危機に繋がる可能性があると警告します。また、シリア担当国連特使ステファン・ド・ミツラは、テヘランでの話し合いが失敗に終われば、80万名もの市民が避難民となる恐れがあり、300万のイドリブ住民の間にパニックが広まると指摘しています。他方でワシントンポスト紙によると、トランプ米大統領はイラン勢力をシリアから排除する作戦の一環として、シリア国内での米軍の活動を無期限に延期する新戦略に合意した模様です。ベイルート在住で受賞暦のあるジャーナリストのラニア・アブゼイドに話を聞きます。No Turning Back. Life, Loss, and Hope in Wartime Syria(『後戻りはできない。シリア内戦における生活、喪失、そして希望』)の著者で、2011年に反体制蜂起が起きて以来、シリアから沢山の記事を書いてきました。

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    2018/9/7(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 移民の子供400人以上が親から引き離されたまま トランプ政権は無期限拘束を画策

    トランプ政権は、裁判所が命じた移民の子供の収容終了期限を解除させようとしています。政権の提案は、20日を超える子供の収監を禁じた1997の連邦裁判所の和解「フローレス合意」を破棄し、移民家族の無期限こう留を可能にするものです。裁判所がトランプ政権に対し、すべての引き離された移民家族を再会させるよう命じて設定した実施期限から一カ月以上が過ぎたのに、400人以上の子供が親から引き離されたままです。米国自由人権協会によると、連邦裁判所が6月26日に家族再会の期限を定める前に、移民関税捜査局(ICE)の職員は引き離された子供たちの親の数百人に連絡する電話番号を入手できていたのに、意図的にその電話番号を数カ月にわたり伏せていたらしいのです。収容された子供たちの親探しに率先して活動している団体ジャスティス・イン・モーション(Justice In Motion)の創設者キャスリーン・キャロン事務局長に話を聞きます。

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    2018/9/7(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ロー対ウェイド判決の危機:カバノー判事は妊娠中絶権は未決着との考え 資料開示で明らかに

    米最高裁判事に指名されたブレット・カバノーの承認公聴会は6日、一連の劇的な展開を迎えました。民主党上院議員たちが、カバノーがジョージ・W・ブッシュ政権のスタッフとして作成した秘密文書を公開し始めました。またニューヨークタイムズ紙も同日に大型記事を掲載し、カバノーはホワイトハウス秘書官だった2003年に、妊娠中絶の権利を保障したロー対ウェイド事件の最高裁判決を「法的な決着」とは思わない旨を記していたことを明らかにしました。「必ずしも全ての法学者がロー判決を最高裁レベルの法的な決着としているとは言い切れない。最高裁はいつでも判例を覆すことが可能であり、3名の現職最高裁判事がその意思を持っているからだ」。このような新事実の暴露は、トランプ政権がカバノーの履歴に関する10万ページ以上の記録を大統領特権を盾に非開示にしている中で起こりました。「法令に基づく公民権のための弁護士委員会」(Lawyers’ Committee for Civil Rights Under Law)の代表で事務局長のクリステン・クラークに話を聞きます。

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    2018/9/7(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「美しい瞬間」:植民地時代の法を覆し 同性間の性行為を合法化したインド裁判所を アルンダティ・ロイが賞賛

    インド最高裁が、双方合意の上での同性間性行為を犯罪とする法律を撤廃したことは、LGBTQIグループにとって大きな勝利となりました。これまでほとんど執行されなかったとはいえ、1860年代に英国の植民地政府が制定したこの法律は、インド刑法の一部でアナルセックスを犯罪とし終身刑の可能性もあるもので、今回の判決はその部分を無効としました。ニューデリーを拠点とする、活動家としても作家としても高い評価を得るアルンダティ・ロイに話を聞きます。ロイは1997年に処女作『小さきものたちの神』でブッカー賞を受賞しました。

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    2018/9/6(Thu)
    記事番号: 
    4
  • アルンダティ・ロイ:モディ首相が反対派弾圧を広める中 米国はインド軍との関係を強めている

    9月6日、マイク・ポンペイオ国務長官とジム・マティス国防長官は、両国の軍事および貿易関係の強化について話し合うため、インドのニューデリーを訪問します。インドは世界最大の武器輸入国です。この訪問の前週、インド政府は著名な人権保護活動家、弁護士、詩人など、モディ政権の批判者を標的とした手入れを行い、少なくとも5人が逮捕されています。今回の逮捕は、総選挙を来年に控え反対派の口を封じようとする、モディ政権の広範囲な計画の一部であると反対派は主張しています。賞に輝く作家で活動家のアルンダティ・ロイに話を聞きます。ロイは1997年に処女作『小さきものたちの神』でブッカー賞を受賞しました。最新作はThe Ministry of Utmost Happiness(『『至福を司るもの』)です。

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    2018/9/6(Thu)
    記事番号: 
    3
  • NYタイムズ論説を寄稿した匿名のトランプ政権高官への返答 「あなたは抵抗運動の一員ではない」

    ニューヨークタイムズ紙が9月5日、トランプ政権の高官を名乗る匿名の論説を掲載したことで、ホワイトハウスは忠誠心のない大統領側近をあぶり出そうと躍起になっています。この論説によれば、トランプ政権内部では大統領が衝動的で最悪の行動をとることを抑えようとする「静かなる抵抗」が進行中だということです。この前代未聞の匿名論説で、この政権高官は「政権内の多くの上級職員は内部で、大統領の計画の一部と、彼の性格の最悪の部分を抑えようと努力している」と書いています。「憲法上の権利センター」(Center for Constitutional Rights)」のビンス・ウォーレン理事長に話を聞きます。

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    2018/9/6(Thu)
    記事番号: 
    2
  • カバノ米最高裁判事候補の公聴会で隠蔽? 関連文書が意図的に留保されたため 拷問および国内のスパイに関する彼の見解が明らかにならず

    ブレット・カバノー判事の米最高裁判事指名承認公聴会は9月6日で3日目を迎えます。5日、連邦議事堂警察はカバノー指名に抗議する73人を逮捕しました。この抗議は、上院司法委員会のチャック・グラスリー委員長が公聴会をはじめようした直後に起こりました。抗議者には26州から集まった「ウィメンズ・マーチ」の主導者たちも含まれます。その一人である10代の抗議者は椅子の上に立ち、「私は18歳です。今日は米国の若者を代表してここに来ました。あなたは私の未来を台無しにしている」と発言しました。米国自由人権協会(ACLU)「国家安全保障プロジェクト」(National Security Project)のヒナ・シャムシと、「憲法上の権利センター」(Center for Constitutional Rights)のビンス・ウォーレン理事長に話を聞きます。

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    2018/9/6(Thu)
    記事番号: 
    1
  • スクープ:アマゾンの倉庫で身元を隠して実動・取材したレポーターが 虐待的な労働条件とトイレ休憩なしの実態を

    スクープ:アマゾンの倉庫で身元を隠して実動・取材したレポーターが 虐待的な労働条件とトイレ休憩なしの実態を 独立系のバーニー・サンダース上院議員は、米国での賃金格差拡大の一端を担っているとして、アマゾンをターゲットにしてきました。サンダースは今週、アマゾンなどの大企業の雇用主に、連邦政府が支払っている従業員への公的支援を負担するよう要求する法案を発表する予定です。ジャーナリストのジェームス・ブラッドワースは、アマゾン受注センターで1か月間、身分を隠して「ピッカー」(商品運び)として働き、労働者たちが、トイレ休憩がなかなか取れないために、ボトルに排尿していることに気づきました。彼の新刊書は、Hired: Six Months Undercover in Low-Wage Britain(『雇われてみて:英国低賃金の6カ月潜伏労働』)です。

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    2018/9/5(Wed)
    記事番号: 
    5
  • アマゾン社 時価総額1兆ドルに到達 倉庫労働者は「奴隷状態」を糾弾

    アマゾン社は4日、時価総額1兆ドルを達成し、アップルに続き、この記録を作ったアメリカ第2の企業となりました。 アマゾンの創設者兼最高経営責任者のジェフ・ベゾスは、世界一の金持ちで、純資産は1,670億ドルを超えます。しかし、その富の背後にあるものは?労働者の実態は?アマゾンの倉庫での労働条件は、数々の抗議や組合による糾弾、学生を含むいくつもの調査の的になっています。新学期で全米の学生が学校に戻ってくるこの時期、ラトガース大学のジャーナリズム・メディア学科の学生による調査レポートを取り上げます。

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    2018/9/5(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 事例で民衆の公益に反した判決を下す

    ブレット・カバノー判事に関するホワイトハウスでの記録は隠されたままですが、司法記録から多くを学ぶことができます。判事間で意見が分かれた判決における、カバノー判事の意見を分析した「パブリック・シチズン」(Public Citizen)のロバート・ワイスマン代表に話を聞きます。同団体の調査によるとカバノーは、首都ワシントンの巡回控訴裁判所判事を務めた12年間に、消費者問題や環境問題、労働者の権利を扱う裁判の87%で、市民の利益に反した判決を下したり、そのような意見書を書いてきました。

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    2018/9/5(Wed)
    記事番号: 
    3

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