デイリーニュース

  • 経済学者のジェフリー・サックス、米国予算案合意に「貧困層を痛めつけるな」と批判

    バラク・オバマ大統領と議会指導部は暫定予算の期限が切れる直前の8日、予算案の合意に達しました。今年3.7兆ドルを越えることが予想される連邦政府予算のうち、およそ380億ドルの削減が行われることになります。コロンビア大学地球研究所長のジェフリー・サックスに話を聞きました。「オバマ大統領を支持していた多くの国民は、見捨てられたと感じでいます。オバマは、富裕層減税だけを望む右派にゆだねてしまった。一方米国の世論は、すべての世論調査で、財政赤字をなくすためには、富裕層に増税し、軍事費を削減し、医療保険業界や保険業界の過剰な利益をカットすべきだ、貧困層を痛めつけるのではなく本当に効果のあることをやれ、と表明しています」。

    dailynews date: 
    2011/4/11(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「政府の運転資金は豊富にある」のに政府機能停止が迫る

    米国では予算審議の行き詰まりを回避し政府機能の停止を回避するための民主・共和両党の話し合いが続いています。向こう6カ月の連邦政府暫定予算案が合意に至らなければ、政府の運転資金は今日8日午後12時に切れてしまいます。政府の機能停止とウィスコンシン州の最新ニュースをジョン・ニコルズと話していきます。彼はネイション誌のワシントン特派員でウィスコンシン州マディソンのキャピタル・タイムズ紙の共同編集者です。また全米メディア改革会議を支えているメディア改革推進団体フリー・プレスの共同創設者でもあります。「これはカネをめぐる争いでも、予算をめぐる争いでもない。予算審議の手続きを持て遊んでいるだけです。米国で最も危ない浪費、問題とされなくてはならない最大の予算は、妊娠中絶に関するものだと主張する共和党のグループがいるんですよ」

    dailynews date: 
    2011/4/8(Fri)
    記事番号: 
    3
  • グレン・ベックの凋落:問題発言ニュースホストは経営のお荷物だった?

    FOXニュースの番組ホストのグレン・ベックが6日に記者発表を行い、慎重に言葉を選びながら、今年のうちに「キャリア転換のため番組を降板」し、今後は単独出演に専念すると発表しました。FOXニュース会長のロジャー・エイルズはこのベックの降板決定に経済的な圧力はなかったとしましたが、2009年にベックが、オバマ大統領は「白人あるいは白人文化に対する根深い憎悪」を持っていると発言して以来、彼の番組に大企業は広告を出稿していませんでした。ベックに対する経済的ボイコットを訴え、結局300 社もの企業にこの右翼ホストの番組から広告を引き揚げさせた団体カラー・オブ・チェンジ(ColorOfChange.org)の共同創設者ジェイムズ・ラッカーと話をします。★ 字幕動画はこちら

    dailynews date: 
    2011/4/8(Fri)
    記事番号: 
    2
  • メディア改革全国会議 リストラの嵐の中でジャーナリズム、ブロードバンド、放送を考える

    デモクラシー・ナウ!はボストンで開催中のメディア改革全国会議から放送します。報道業界で大規模な人員削減が行なわれ、メディア所有の集中が進む中、ここには2000人以上のメディア活動家、ジャーナリスト、学者、政治家たちが集まっています。今年1月にはコムキャストがNBCと合併し、先月には AT&TがT-Mobileを買収する計画を発表しました。これが成立すれば米国には携帯電話会社は3社だけになります。一方、連邦通信委員会(FCC)に対しては、米国のブロードバンド網拡大がいっこうに進まないことへの批判も増えています。ここではメディア改革推進団体フリー・プレス(Free Press)の次期代表であるクレイグ・アーロンと、民間シンクタンクのニューアメリカ・ファウンデーションでオープン・テクノロジー・イニシアティブズのディレクターを務めるサーシャ・マインラス、そしてセンター・フォー・メディア・ジャスティスの創設者で事務局長のマルキア・シリルに討議してもらいます。

    dailynews date: 
    2011/4/8(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ルイジアナ州刑務所の元囚人 刑務所内の性的暴力を暴露してジョージ・ポーク賞を受賞

    ウィルバート・リドーは2005年に釈放を勝ち取るまで、アンゴラ・ルイジアナ州立刑務所に44年間収監されていました。彼は服役中、囚人たちが発行する新聞「アンゴラの住人(Angolite)」の編集長を務め、ジャーナリストとして数々の賞を受賞しました。1979年には、刑事裁判と刑務所制度に関する公衆の理解を助けるために傑出した貢献をし、ジョージ・ポーク賞の特定分野報道部門で受賞しました。それから30年以上がたちましたが、リドーは4月7日、第62回ジョージ・ポーク・ジャーナリスト賞授賞式で表彰されることになっています。「1979年には、(刑務所の職員は)刑務所内での性的暴力は同性愛者つまりゲイがやることだとしていましたが、 性的暴力について、私は実情を語りました。それは同性愛者つまりゲイが行うものではなく、往々にして彼らはむしろ被害者です。 レイプや暴力を行うのは異性愛者であり、刑務所当局の暗黙の了解のもとに行われていました」とリドーは語りました。

    dailynews date: 
    2011/4/7(Thu)
    記事番号: 
    4
  • フアン・ゴンザレス、「ブルームバーグNY市長就任以来最大のスキャンダル」を暴露してポーク賞受賞

    デモクラシー・ナウ!の共同司会者フアン・ゴンザレスは、ニューヨーク・デイリーニュース紙の連載コラムでマイケル・ブルームバーグの市長の就任以来最大の大スキャンダルを暴露し、4月7日ジョージ・ポーク賞を受賞しました。市の給与システムのコンピューター化は2000年の時点で6000万ドルかかるとされましたが、結局経費は7億ドルにふくれあがりました。「これは氷山の一角にすぎません。全米各地の役所で公務員を排して作業をコンピューターに任せようとしています。しかし、約束された機能を果たすこともなく、よりコストのかかるそれらのシステムには、多くの場合詐欺行為が絡んでいます。こうしたコンピューター化の過程で、納税者のカネは民間企業に流れていくのですが、そういった会社の多くには以前は防衛産業の請負業者だった連中が関係しています。これらの連中は、自分たちの市場戦略の一環として、省庁のコンピュータ化の仕事に鞍替えしてきた」とゴンザレスは語ります。

    dailynews date: 
    2011/4/7(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 医療擁護運動家 共和党によるメディケア民営化とメディケイド形骸化計画を非難

    共和党の2012年度予算案における最大の予算削減は、栄養問題、学生ローン、そしてとりわけ医療費など、貧困者を支援するプログラムで行われることになっています。予算案に盛り込まれたもっとも大きな抜本的改革では低所得者向けメディケイドと高齢者向けメディケアの形骸化が行われることになります。高齢者向けメディケアは元来皆保険制度だったものを、民間保険会社による高齢市民向けの一保険制度にし、また低所得者向けのメディケイドのほうは、州への包括的な給付金制度に変換することによって、8千億ドルを削減するとされています。メディケアは現在、4800万人の高齢者と身障者の大半に医療費をまかなっており、世論調査によれば圧倒的な数の米国人は削減に反対しています。メディケア権利センターの所長ジョー・ベイカーとニューヨーク・コミュニティサービス協会のエリザベス・ベンジャミンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/4/7(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ノーベル賞経済学者スティグリッツ 社会保障圧縮と米国を「1%の1%による1%のための」国にする金持優遇の減税を語る

    今週共和党は今後10年間にわたり政府の出費を5兆8000億ドル以上削減する2012年度予算案を明らかにしました。同案は、主要企業および高額所得者への課税を25%まで下げる一方で、低所得者と身障者を対象とする医療扶助制度メディケイドと高齢者向け医療保険制度メディケアに徹底的な変更を求めるものです。ノーベル賞を受賞した経済学者ジョセフ・スティグリッツに話を聞きましょう。スティグリッツはバニティフェア誌の最新号に寄せた記事「1%の1%による1%のために」で、米国でますます激しくなっている階級格差と不平等について論じています。スティグリッグはコロンビア大学教授で数多くの本を出しています。『フリーフォール: グローバル経済はどこまで落ちるのか』は彼の最近著です。「トップの人々がますます金持ちにあるだけではありません。この人たちが富を得てほかの人みなの富は減っている。現状の米国は昔のヨーロッパよりひどいものです」とスティグリッツは語りました。

    ★ 字幕動画はこちら

    ★ DVD 2010年度 第4巻 「巨大リスクと利益」に収録

    dailynews date: 
    2011/4/7(Thu)
    記事番号: 
    1
  • NYの裁判所 グアンタナモで拷問に関与したことで起訴された心理学者のケースを審理

    オバマ政権は9.11攻撃の重要容疑者は米国の民間法廷ではなくグアンタナモ湾の米軍基地にある軍法委員会で裁かれると発表していますが、そのグアンタナモでの事件の一つはニューヨークの民間法廷で裁判が行われることになりました。ニューヨーク州第一審裁判所は今日、グアンタナモで被拘束者の尋問中に拷問に関与したとして起訴された心理学者ジョン・レソ博士の件を審理します。この件は、米国政府による尋問プログラムへの心理学者の参加に反対し、その勢力が増しつつある医療専門家キャンペーングループの中心人物、スティーブン・ライズナーの意向を受けて提訴されたものです。

    dailynews date: 
    2011/4/6(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 軍事介入が事態を悪化させる恐れも: NYタイムズのシャディド記者 リビアと中東の反乱を語る

    リビアでは42年近くに及ぶカダフィ支配を終らせようと反対勢力が戦いを進める中、政府軍と反乱部隊は相譲らぬ膠着状態が続いています。ピュリッツァー受賞歴2度のNYタイムズ特派員アンソニー・シャディドに話をうかがいます。彼は政府と反乱勢力との衝突を取材していましたが、ほか3人の同僚とともにカダフィ軍に拘束されて暴力を受けました。解放されたのはいまから2週間前です。シャディドにリビア情勢と中東及び北アフリカの民衆反乱の台頭に関して話してもらいます。「事態がより危険かつ複雑になり暴力的になれば、なおさら介入の欲求は出てくるだろう。しかし私が思うに(多国籍軍による)その介入こそが、事態を一層悪化させることになるかもしれないのだ」とシャディドは言います。

    dailynews date: 
    2011/4/6(Wed)
    記事番号: 
    2

Pages