デイリーニュース

  • 「血の日曜日」から50年 103歳の行進呼びかけ人、行進した人々、ジェシー・ジャクソンらが集まる

    血の日曜日事件から50年の行進でオバマ大統領の手を取って行進した103歳のアメリア・ボイントン・ロビンソンをはじめとする公民権運動の中心人物らに、エイミー・グッドマンがエドマンド・ぺタス橋のふもとでインタビューを行いました。ロビンソンは当時のデモ行進を組織する際の重要人物で、1965年にセルマにマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師を招いた人物です。「もしあたなが18歳以上で、登録有権者でなければ、あなたは絶望的な人です。自分の国、市、州に対して何も発言することがないというのは本当に絶望的です」とロビンソンは語ります。1965年の行進に参加したオリジナルの「歩兵(フット・ソルジャー)」として今週末に称えられた人々の中に、当時13歳だったマエ・テイラー・リッチモンドがいました。「お祈りをしようとひざまずいた私たちの近くに、州警察が催涙弾を投げました。私たちは教会へ逃げ戻りました」と当時のことを語ります。また、ジェシー・ジャクソン牧師や、セルマで行進を行った当時21歳だったテレサ・バローズ、コメディアンのディック・グレゴリー、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の弁護士だったクラレンス・B・ジョーンズ、そしてラビ・アブラハム・ヨシュア・へシェルの娘のスザンナ・ヘシェルらに、話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/3/9(Mon)
    記事番号: 
    2
  • セルマの「血の日曜日」から50年 今も攻撃される投票権

    「血の日曜日」から50年となったこの週末、オバマ大統領や100人以上の国会議員をはじめとする何万人もの人が、アラバマ州セルマに集まりました。1965年3月7日、セルマからモンゴメリーへ平和行進をしていた数百人の公民権活動家らが、エドマンド・ぺタス橋でアラバマ州警の警官らに暴行を受けました。「血の日曜日」は行進の最初の試みで起きました。行進は3回試みられ、最終的には連邦保護とマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師による先導で3月24日に成功しました。この抗議行動の影響もあり、1965年投票権法が成立しました。「今日ここに居るのことは皮肉です。私たちは、アクティビズムと1965年の公民権法制定を記念し祝うためにきました。ですが現在、2年前のシェルビー郡訴訟における最高裁判所の判決によって、投票権法は危機にさらされています」と全米黒人地位向上協会(NAACP)法的擁護基金のシェリリン・アイフィル代表が話します。差別の歴史がある管轄区域において投票権法を変更するには連邦司法の承認が必要でしたが、最高裁がこの規定を違憲としたため、新たな投票規制が次々と打ち出されていると、アイフィルは話します。彼女はまた、この保護規定を取り戻すためにNAACP法的擁護基金が行っている活動についても話します。

    dailynews date: 
    2015/3/9(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ボストン・マラソン爆破事件容疑者 本人が有罪を認める一方、フロリダで容疑者の友人殺害でFBI訴えられる

    被告側弁護人による、マサチューセッツ州外に裁判を移す再三の試みは失敗に終り、ボストン・マラソン爆破事件容疑者ジョハル・ツァルナエフの裁判が同州の裁判所ではじまりました。ツァルナエフは、警察との銃撃戦で亡くなった兄のタメルランと共に、ボストン・マラソンのゴール近くに複数の爆弾を仕掛け、3人を殺害、264人を負傷させた罪に問われています。裁判の初日、被告側弁護人は、依頼人が爆破事件に関わっていたことを認めたものの、兄の強烈な影響があったと主張しました。この裁判と時を同じくして、米国イスラム関係評議会(Council on American-Islamic Relations)フロリダ支部は、ツァルナエフ兄弟との関係について尋問されている最中に死亡した、武器を所持していなかったチェチェン人の遺族を代表してFBIに3000万ドルの補償を求める裁判を起こすと発表しました。FBIは、捜査官の1人がイブラギム・トダシェフを撃ったのはドダシェフが攻撃したことに対する正当防衛だったとしていますが、トダシェフの両親はFBIは「冷酷に」息子を殺したと主張しています。マサチューセッツより、アメリカ自由人権協会(ACLU)「自由のためのテクノロジー・プロジェクト」(Technology for Liberty project)理事長ケード・クロークフォードに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/3/6(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ヘスス・チュイ・ガルシア 「1%出身市長」ラーム・エマニュエル追い落としに向け運動する シカゴの活動家

    2月第4週、メキシコ移民の息子であるヘスス・チュイ・ガルシアは、強力な影響力を誇るシカゴのラーム・エマニュエル市長を決戦投票に追い込み、全米の既存の政治体勢にショックを与えました。この結果によって、同選挙は民主党の理念をめぐる大きな闘いとなるかもしれません。エマニュエル市長は、アフリカ系アメリカ人が多数を占める地域での50の学校閉鎖、2012年の教師ストライキへの対処および、同市の殺人事件発生率および銃による犯罪を巡る市民の不満に直面しています。ガルシアが当選した場合、彼はシカゴ初のラティーノ市長となります。決戦投票は4月7日に行われる予定です。

    dailynews date: 
    2015/3/6(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「死神を見たと思った」:50年前のセルマでの血の日曜日 警察の暴行をジョン・ルイスが語る

    1965年3月7日、モンゴメリーへ向け、選挙権を求める平和行進をしていた数百人の活動家が、エドマンド・ペタス橋上で警察に暴行を受けた「血の日曜日」から50年、3月第1週の週末、アラバマ州セルマを数千人が訪れると見られています。「血の日曜日」はセルマからモンゴメリーへの行進の試みの1回目に起こりました。3回試みられたこの行進は、最終的に連邦政府の保護のもと、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア師による先導で成功しました。ジョージア州選出のジョン・ルイス下院議員は、「血の日曜日」に暴行を受けたデモ参加者の1人です。 ルイスは当時25歳で「非暴力学生調整委員会」(Student Nonviolent Coordinating Committee)のオーガナイザーをしていました。「私は州警察に警棒で頭を殴られました。橋の上で脳震盪をおこしたのです」とルイスは言います。「私は足の力を失いました。自分は死ぬのだと思いました。死神を見たような気がしました。今でも、どうやってあの橋から教会まで戻ることができたのか思い出せません」

    dailynews date: 
    2015/3/6(Fri)
    記事番号: 
    1
  • アッティカの幽霊:歴史的暴動の起こった刑務所 看守の凶悪虐待での禁固刑回避受け閉鎖を求める新たな声

    悪名高いアッティカ刑務所暴動から40年以上が経ちましたが、2011年に看守3人が囚人1人を殺す寸前まで殴った、ニューヨーク州の同施設内の現在の荒れ果てた状態を見ていきます。看守の3人はこの暴行で訴追されましたが、裁判開始前に全員が軽犯罪を犯したことを認め、禁固刑は逃れる見込みです。ニューヨーク州の刑務所看守が、囚人に対する性暴力でない暴行で刑事責任を問われるのはこれがはじめてで、また、勤務中に囚人に対し許可なく暴力行為を行った罪を看守が認めたのも、同州史上初です。アッティカ刑務所には2200人以上が収容されており、看守による武力行使の報告は過去4年間に25パーセント増加しています。最高度の警戒が取られる同刑務所には、監視カメラが数機しか設置されておらず、今回の裁判の検察官によれば、そのために看守および囚人による暴力が見過ごされてきたと言います。アッティカ刑務所の閉鎖を求める批判者たちもいます。「マーシャル・プロジェクト」(The Marshall Project)の記者で、この事件の取材の結果をニューヨークタイムズ紙と協力して発表した、トム・ロッビンスに話を聞きましょう。アッティカ刑務所に服役経験のあるアントニオ・ヤーボローにも話を聞きます。ヤーボローは、3人を殺害した罪で20年刑を務めましたが、2014年に無罪が認められました。

    dailynews date: 
    2015/3/5(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「ジハーディ・ジョン」の素顔:このISIS戦闘員の過激化に英国保安局は関与しているか?

    ジェームズ・フォーリーとスティーブン・ソトロフの斬首ビデオに出演した、「ジハーディ・ジョン」とあだ名される「イスラム国」(Islamic State)戦闘員の数奇な経歴を見ていきましょう。3月第1週、マスコミは、この人物をクエート出身でロンドンに住んでいたモハメド・エムワジであると特定しました。エムワジは、子どもの頃英国に移住し、ウエストミンスター大学でコンピュータ・サイエンスを学びました。エムワジの物語は英国で、潜在的な脅威に対する取り締まりと監視に関する議論を引き起こしています。英国で大学生をしていたエムワジが、どうして「イスラム国」の顔になったのか? イギリス保安局は、彼の過激化することの一翼を担ったのでしょうか? 英国の、拘束や尋問を受けた人々の支援団体「ケージ」(CAGE)のアシム・クレシに話を聞きます。クレシは、エムワジがイギリスを去った2012年まで、彼と知り合いでした。

    dailynews date: 
    2015/3/5(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 数百万人が「オバマケア」健康保険を失う可能性 コーク兄弟が後押しする怪しげな訴訟、最高裁で審議

    医療費負担適正化法(Affordable Care Act)、または通称「オバマケア」に対する新たな異議申し立てについて、米最高裁判所は議論聴取をおこないました。億万長者のデイビッドとチャールズのコーク兄弟が後ろ盾となっている、「企業競争研究所」(The Competitive Enterprise Institute)は、「オバマケア」法のなかの税金からの補助に関する1点を取り上げ政府を告訴しました。裁判の焦点は、医療負担適正化法で使われている4語の表現にあるとされる法的な問題です。その表現とは、「州により設立された(established by the state)」保険市場から保険を購入した人が補助金をうけることができる、というものです。原告側は、この表現は、自前の保険市場を設けなかった34の州の住人で連邦政府の保険市場から保険を購入した750万人あまりの人を含まない、と訴えています。もし政府がこの裁判に負けた場合、数百万人が民営の健康保険の保険料を払うのに必要な補助金を受けられなくなります。3月4日の審理では、最高裁判事らの意見はくっきりと分かれたようです。判決は6月後半に出る予定です。4日の裁判に出席したイアン・ミルハイザーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/3/5(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ミシェル・アレグザンダー:昨今の集団的投獄危機のルーツは奴隷制度やジム・クロウ法に遡る

    米司法省が、その報告書の中でファーガソンの人種差別的な刑事司法システムを浮き彫りにしましたが、法学者のミシェル・アレグサンダーは、彼女が「新ジム・クロウ法」(新黒人差別法)と呼ぶこのシステムの歴史的なルーツに注目します。集団投獄から警察による殺人、麻薬戦争まで、この危機が全米で有色人種コミュニティが直面する問題であることをアレグザンダーが検証しています。「今日私たちは再び、何百万もの貧しい有色人種の人々が、刑事司法制度の中に閉じ込められるのを目の当りにしています。このシステムの中では、彼らは簡単に使い捨てられる商品のように扱われているのです」と、アレグザンダーは言います。「これは正しい方向ではありません.... この方向に向かって小さな改正を繰り返すのは正しくない。 そうではなくて、アメリカと言う国が今どの岐路に立っているのかを、もう一度大幅に見直し、我々の人種的な歴史そして現在をふまえて、全ての人々の人格と人間性を認識した、広範な運動を構築するす勇気を奮い起こさなくてはなりません」。

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    2015/3/4(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ミシェル・アレグザンダー: ファーガソンの抗議行動は刑事司法による人種的統制の撤廃を示唆している

    米国司法省は、ミズーリ州ファーガソン市の警察と裁判所が、アフリカ系アメリカ人に対する定型化した差別を日常的に実践していると断定しました。アフリカ系アメリカ人は、ファーガソンの人口のおよそ66パーセントですが、逮捕者の93パーセント、武力が行使された事件の88パーセント、出頭命令の90パーセント、交通違反の85パーセントを占めています。司法省は、マイケル・ブラウンが警察官に殺害された事件のあと調査を開始し、ファーガソン警察内の電子メールの中から少なくとも3通の、言語または画像を含む人種差別的なメールを発見しました。「この報告からは希望はみえません。私に希望を与えてくれるのは、米国中の人々がやっと目覚めだしたことです」と、ミシェル・アレグザンダーは言います。彼女の著書The New Jim Crow: Mass Incarceration in the Age of Colorblindness(『新たな黒人差別:大量投獄に見る隠された人種差別』)はベストセラーになりました。「米国中のカラードのコミュニティーが、人種による社会統制に組み込まれています。でも、いま起きていることが示すのは、私たちにはこの状況を変える力があるということです。問題は、抗議行動による政治的駆け引きを、長期の戦略的な運動へと脱皮させられるかどうかです」

    dailynews date: 
    2015/3/4(Wed)
    記事番号: 
    1

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