デイリーニュース

  • ジョハル・ツァルナエフに有罪評決:死刑制度を廃止した州で連邦陪審は死刑判決を下すか?

    連邦陪審は、2年前の4月に死者3人、負傷者数百人を出したボストンマラソン爆破事件に関し、ジョハル・ツァルナエフを30件の罪状すべてで有罪としました。ツァルナエフは、爆破事件後の警官殺害事件でも有罪となりました。裁判中、ツァルナエフの弁護人は、ジョハルが兄のタメルランと共に爆発物2つを爆発させたことを認めました。陪審はこれから死刑か、仮釈放のなしの終身刑とするかを選択します。マサチューセッツ州は死刑を認めていないものの、今回の事件は連邦裁判所で審理されています。「死刑制度に反対するマサチューセッツ市民」(Massachusetts Citizens Against the Death Penalty)会長のジェームズ・ルーニーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/4/9(Thu)
    記事番号: 
    1
  • マヤ・アンジェロウとの旅: タビス・スマイリー 伝説的な詩人で公民権活動家を追憶

    マヤ・アンジェロウが亡くなってから1周忌を迎えますが、本日はアンジェロウと親交が深かったテレビとラジオのキャスター、タビス・スマイリーに話を聞きます。新著My Journey with Maya (『マヤ・アンジェロウとの旅』)で、スマイリーは、マヤ・アンジェロウへ賛辞を表し、30年間近くにわたる世代もを超えた友情をまとめています。1980年代半ばに二人が始めて逢ったとき、スマイリーは21歳、アンジェロウは58歳でした。本著には、この高名な詩人のことばがあふれ、スマイリーは人生の岐路でアンジェロウがいかに自分を導いてくれたかを追憶しています。また、この本の出版と同じ日に、米国郵便公社が、アンジェロウをたたえる限定版のフォーエバースタンプ記念切手(訳注:フォーエバースタンプは、額面の代わりにForeverと印刷された第一種郵便用切手。郵便料金が値上げになっても値上げ分を足さずにそのまま使用できる)を公開しました。

    dailynews date: 
    2015/4/8(Wed)
    記事番号: 
    4
  • シカゴ市長選: ラーム・エマニュエルは決選投票で勝利したが 革新陣営も無視できぬ勢力を顕示

    シカゴのラーム・エマニュエル市長は、決選投票で対抗馬のヘイスース・"チューイ"・ガルシアを辛くもやぶり再選されました。エマニュエルの得票率は約55%、ガルシアは44%でした。エマニュエルが集めた選挙資金は2300万ドルで、ガルシアの600万ドルの3倍以上に達しました。メキシコ移民の息子であるガルシアは、今年初めの選挙でエマニュエルを決選投票に追い込み、米国政界の権力機構に衝撃を与えました。エマニュエルは、主にアフリカ系アメリカ人居住区での50校近くの学校の閉校、2012年の教師ストライキへの対応、同市の殺人率の高さ、および銃による犯罪が多いことなどで、市民の不興を買っていました。シカゴから月刊誌『イン・ディーズ・タイムズ (In These Times)』の記者で、同市選挙の取材にあたってきたリック・パールスタインに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/4/8(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 画期的な変革が続くファーガソン 記録的な高投票率で 市議会に新たに2人の黒人議員を送り込む

    ミズーリ州ファーガソンで、警官によってマイケル・ブラウン殺害され、連邦司法省が同市の警察と地方裁判所の人種差別的な慣習と体制について痛烈な報告書を発表してから、初めての市政選挙が行われ、ここでも新たな歴史が刻まれました。ファーガソン市の120年間の歴史で始めて、6人から成る市議会の3人がアフリカ系アメリカ人となるのです。通常は登録有権者の投票率が約12%というこの地域で、約30%という記録的な高投票率を記録し、エラ・ジョーンズとウェスリー・ベルの2人が当選したのです。2014年8月にマイケル・ブラウンが殺害された当時は、市長、警察署長、シティー・マネージャー、地方裁判所判事の全員が白人でしたが、射撃事件後、市長を除く全員が辞任しています。本日はファーガソン行政区の民主党選挙対策委員のパトリシア・バインズに話を聞きます。バインズは住民の有権者登録および投票推進を支援し、候補者2人の選挙運動マネージャーを務めました。

    dailynews date: 
    2015/4/8(Wed)
    記事番号: 
    2
  • もしビデオがなかったら?サウスカロライナ州の白人警官 逃げるアフリカ系アメリカ人男性殺害で訴追

    サウスカロライナ州の白人警官が、アフリカ系アメリカ人男性射殺の罪で訴追されました。丸腰と見られる被害者が逃走しているところを、この警官が射撃しているビデオが浮上したためです。殺害は、4日朝、ノースチャールストン警察の警官マイケル・スレーガーが、ブレーキランプが壊れているとしてウォルター・スコットの車を停止させたときに起こりました。ビデオには、スレーガーが逃走しようとするスコットを8回、射撃するようすが映されています。当初、ノースチャールストン警察は「スコットにテーザー銃を盗まれて、身の危険を感じた」というこの警官の主張を擁護していました。ところが、ビデオには、警官は5メートル近く離れた場所から、スコットの背中を撃っているところが映されていました。また、ビデオにはスレーガーが倒れたスコットのすぐそばに、おそらくテーザー銃であろう何かを置いているところも映っています。ビデオをみる限り、スコットが警官のテーザー銃を持っていたいた形跡はまったくありません。サウスカロライナ州の公民権活動家で、Killing Trayvons: An Anthology of American Violence (『殺されるトレイボンたち:米国の暴力アンソロジー』)の著者、ケビン・アレグザンダー・グレイに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/4/8(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 米運輸保安局の空港での「行動検出プログラム」が標的にしているのは、テロリストではなく在留資格のない移民

    『インターセプト』は3月、米国の空港では非常に容易に「テロリストの疑いのある人物」と見なされてしまうということを明らかにして見せました。情報流出した米運輸保安局(TSA)使用のチェックリストは、あくび、そわそわ、口笛、咳払い、足元をじっと見るなど、乗客を検査する上での広範囲な「怪しいしぐさ」の一覧を載せています。TSAによると、こうしたしぐさは、ストレスまたはごまかしを意味する態度と見なされています。『インターセプト』は今度は、同プログラムが実際に誰を標的にしているのかを明らかにしました。それはテロリストではなく、在留資格のない移民たちでした。『インターセプト』は米国の主要空港を対照に5週間という期間を設定して検証し、逮捕された人たちの90%が米国での不法滞在で拘束されたことを発見しました。テロリズムとのつながりで逮捕されたり疑いを持たれた乗客は一人もいませんでした。在留資格のない移民たちに対するこの圧倒的多数の拘束の実態は、政府の検査プログラムが人種的特長によって乗客を標的してきたのではないかという批判に拍車をかけています。この事実を明らかにした記者ジャナ・ウインターから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/4/7(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 牛陰謀:カリフォルニア州干ばつに直面 食肉産業と水不足、気候変動の関係を結び付けた映画公開

    カリフォルニア州は大規模な干ばつに見舞われていますが、番組では水不足と気候変動、肉の消費の見過ごされたつながりについて検証します。カリフォルニアの実に98%の地域が水不足に苦しんでいますが、ジェリー・ブラウン知事は、住民と企業に対し25%の節水を命じました。州全域での節水の義務付けはカリフォルニア史上初めてのことです。しかし、節水の義務を負わされていない集団があります。それは同州の水の約80%を使う大規模農業界です。「太平洋研究所」(Pacific Institute)によると、カリフォルニアの水の総量の47%は、肉と乳製品に使われています。ドキュメンタリー映画Cowspiracy: the Sustainability Secret(『牛陰謀:持続可能性の秘密』)の監督であるキップ・アンダーセンとキーガン・クーンに話を聞きます。同映画は、この問題に対する多くの環境組織の相対的沈黙にも関わらず、森林破壊および水消費と汚染の主要な原因は家畜であると主張しています。

    dailynews date: 
    2015/4/7(Tue)
    記事番号: 
    3
  • サウジ、イエメン、エジプト、イラクへのオバマの記録的な武器販売が中東の混乱に油を注ぐ?

    サウジアラビアが米国の支援でイエメンの空爆を続ける一方、米政府はエジプトへの軍事支援の凍結を解除しました。新たに発表された統計によって、オバマ大統領の就任以来、米国政府による武器の販売が大幅に増大していることが分かりました。オバマ政権による武器輸出は、大部分が中東とペルシャ湾向けです。対象国リストの首位を占めるのは、新たに460億ドルの取引合意を結んだサウジアラビアです。軍事経済評論家のウィリアム・ハートゥングは、インフレ調整後でさえ、「オバマ政権の最初の5年間に成立した主要な武器取引の総額は、ブッシュ政権の8年間全体で承認された額を300億ドル近く上回っている。それはまた、オバマ政権が承認した武器販売契約は、第二次大戦後のどの政権よりも多い額に達している」と、記事に書いています。ウィリアム・ハートゥングは「国際政策センター」(Center for International Policy)の武器と安全保障プロジェクトの主任で、『ロッキード・マーティン 巨大軍需企業の内幕』の著者です。

    dailynews date: 
    2015/4/7(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「さらに悪い状況へ」:イエメンを危機に追いやるサウジ主導の空爆 数百人が死亡し10万人が行き場を失う

    サウジアラビアが率いる軍事作戦と、武装組織フーシと追放された大統領アブド・ラッボ・マンスール・ハーディーの支持勢力間の衝突が繰り広げられているイエメンで死者数が増加し続けています。最も激しい戦闘が見られる南部の都市アデンでは、24時間で140人以上が死亡したと報告されています。国連は、サウジアラビアが2週間前に軍事行動を始めて以来、数百人が死亡し、10万人以上が行き場を失ったと述べています。地上侵攻の可能性が高まるなか、サウジ政府はパキスタンに対し兵士の投入を要請しました。赤十字国際委員会は悲惨な人道的状況を警告し、包囲地域への立ち入りを要求しています。ジャーナリストのサファ・アル・アフマドから話を聞きます。彼女の最新ドキュメンタリーThe Fight for Yemen(『イエメンのための闘い』)は4月7日、PBSの番組「フロントライン」(Frontline)で全米で初放送されます。彼女はイエメン侵攻中のフーシへのきわめて異例な取材許可を与えられました。

    dailynews date: 
    2015/4/7(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 米国薬剤師会 死刑執行用薬物の提供中止を会員に要請

    米国を代表する薬剤師協会が、死刑執行に使用する薬剤の提供を中止するよう会員に命じました。この方針転 換は、死刑を実施する州の執行を更に難しくさせることもありえます。2015年3月後半、 米国薬剤師会(APA)の代表団が採択した宣言によると、「死刑への参加は医療を提供すべき薬剤師の役割と本質的に矛盾 する活動であり、APAは薬剤師の参加を阻止する」としています。6万2千人の会員を抱えるこの組織は、薬剤師に関す る倫理規定の責任者です。しかしその規定に法的強制力はありません。 薬剤師達は現在、医師および麻酔科医と共に、会員の死刑参加を阻止する倫理規定をもつ全国組織の立ちあげを行っています。死刑用薬物の提供に反対するAPAの新方針を共同作成した元 薬剤師のレナード・エドロー氏に聞きます。昨年APAの特別功労賞を受賞しました。 40年間、地域薬局のオーナーとして経営した後、現在ヴァージニア州で牧師を務めています。

    dailynews date: 
    2015/4/6(Mon)
    記事番号: 
    3

Pages