デイリーニュース

  • 米国によるイラン精鋭部隊司令官の暗殺はイラクの「内戦の再勃発」を引き起こすかもしれない

    イランと米国の対立が急速に激化する中、米国がイランのイスラム革命防衛隊精鋭部隊の司令官カセム・ソレイマニ将軍を暗殺したことで、イラクをはじめ中東全体が対立に巻き込まれかねない状況です。米国のソレイマニ殺害は無謀だったと話すイラク人記者ガイス・アブドゥル=アハドに話を聞きます。「イラク領内でのカセム・ソレイマニ暗殺に関して、だれかイラク人の意見を聞きましたか?」と彼は尋ねます。「再び内戦が勃発することなどイラク人はだれも望んでいません」。

    dailynews date: 
    2020/1/3(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ロー・カンナ下院議員 カセム・ソレイマニ暗殺について語る:トランプ大統領の行為は憲法違反だ

    カリフォルニア州選出の民主党ロー・カンナ議員を迎え、引き続き、イランのイスラム革命防衛隊精鋭部隊の司令官カセム・ソレイマニ将軍を米国が暗殺したことについて議論を続けます。カンナ議員は、この暗殺は以前から計画されていたものであり、議会はトランプ政権に説明させるのを怠ったと主張します。「大統領の政策は我々を大きな危険に陥れていると思います。動機がなんであるかはどうでもいいのです。大事なことは、彼の行為が憲法に違反していたことです」とカンナ議員は言います。

    dailynews date: 
    2020/1/3(Fri)
    記事番号: 
    2
  • トリタ・パルシ:米のイラン司令官暗殺は対立を一気に先鋭化させ米国の安全を脅かすだろう

    イランと米国の対立が急速に激化する中、米国がイランのイスラム革命防衛隊精鋭部隊の司令官カセム・ソレイマニ将軍を暗殺したことで、イラクをはじめ中東全体が対立に巻き込まれかねない状況です。トランプ大統領は米国時間で2日(木)夜、バグダッド時間では3日の朝に、ドローンによる襲撃を承認し、バグダッド国際空港でソレイマニ将軍と、イラクの重要民兵組織のトップら他の4人を殺害しました。イランはソレイマニ将軍の暗殺を「国際テロ」行為と呼んでいます。イランのジャバド・ザリフ外相は、「この無法な冒険主義がもたらす結果のすべてに責任を負うのは米国だ」と警告しています。米国防総省はソレイマニ暗殺を防衛措置だとして正当化しており、将軍は「イラクや中東にいる米国の外交官と軍人を攻撃する計画を活発に練っていた」と言っています。国防総省はイランが攻撃を計画していたという証拠は提示しませんでした。イラン人の学者トリタ・パルシに話を聞きます。彼は新設のシンクタンク「クインシー研究所」(Quincy Institute )の副代表です。

    dailynews date: 
    2020/1/3(Fri)
    記事番号: 
    1
  • モディ政権の新市民権法に対する抗議が過熱するインド 日々の死者数も増加

    インドでは、広範囲に拡大した抗議への弾圧が行われる中、死者数が少なくとも27人となり、逮捕者も1000人以上に上っています。この抗議は賛否両論の新市民権法に対するもので、この法律では在留資格がなくてもイスラム教徒でなければ、アフガニスタン、バングラデシュ、パキスタンからの移民はインド市民権の取得が可能になります。反対派は、200万人とされるインドのイスラム教徒を公に疎外するための一歩だと非難しています。イスラム教徒が多数を占めるウッタル・プラデーシュ州やニューデリーでは、デモに対し民兵組織や警察が配置され、ネットが遮断されました。ワシントン・ポスト紙のグローバル・オピニオン・ライターである、ラナ・アユーブにムンバイから話を聞きます。アユーブの最新記事は ”India’s protests could be a tipping point against authoritarianism”(「インドの抗議活動が独裁政治に転機にもたらす可能性」)です。

    dailynews date: 
    2020/1/2(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「大量虐殺政権がまだ権力を握る」 最後の反政府勢力の拠点イドリブにアサド軍が攻め込む

    国連によれば、ロシアが支援するシリア政府が、シリア北西部のイドリブ県を攻撃したことで25万人が避難を余儀なくされたということです。イドリブへの攻撃は、9年間に及ぶシリア内戦でも最悪の人道的危機になる可能性があると人道支援団体は警告しています。シリア政府の地上軍が、イドリブへと攻め込んだため、20万人近いシリア市民がトルコとの国境に向け避難しました。イドリブは反政府勢力の最後の主要拠点であり約300万人が住んでいました。難民となった市民は国境沿いの数カ所の難民キャンプへ逃れましたが、ここでは厳しい冬の環境に加え、大雨がつづいたため洪水と泥の劣悪な状態です。シリア人作家で反体制活動家であり、元政治犯でもあったヤシン・アル=ハジサラと、シリア人作家で写真家、活動家、イドリブで2012~14年までロイター通信で働いていたルブナ・マライに話を聞きます。シリアでは「大量虐殺をする政権がいまだに権力を握っています」とアル=ハジサラは言います。「今ではロシアとイランから保護も受け、これまでにないほどの権力を持っています」

    dailynews date: 
    2020/1/2(Thu)
    記事番号: 
    2
  • イランと米国が影響力を競い合うイラクで「新たな内戦」が勃発するのか

    イラクでは1月1日、バグダッドでも特に厳重に警備されているグリーン・ゾーン内にある米国大使館で、イランが支援する武装組織が米警備隊の催涙ガス弾を受けて撤退しました。これで12月31日に武装組織が「米国に死を」と叫びながら大使館の受付エリアに押し入ったことで始まった膠着状態は終わりました。この騒動は、イラクとシリアでの米国の空爆で、イランが支援する武装組織カタイブ・ヒズボラのメンバー少なくとも24人が殺害されたことに対して、数千人が大使館前でデモをする最中に起こったものです。米軍の空爆は、米国人の民間請負業者がイラクのキルクークでのロケット弾攻撃で27日に殺害された後に行われました。大使館からの撤退は武装組織の指導者が命令したものですが、この指導者はイラクのアーディル・アブドゥルマフディー首相が米軍のイラクからの撤退を余儀なくする法案を提出すると約束したことを受けて、この命令を出したと発言しています。ガーディアン紙のガイス・アブドゥル=アハド記者に話を聞きます。

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    2020/1/2(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 世界のファースト・レディ:エレノア・ルーズベルトの影響 ニューディールから国連人権宣言まで

    2020年は、女性に投票権を保証するアメリカ合衆国憲法修正第19条の成立から100周年にあたります。それを記念し、新しい10年の幕開けを米国政治上 最も影響力をもつ女性の1人、エレノア・ルーズベルトに関する新年特別番組で飾りたいと思います。エレノアは、夫のフランクリン・D・ルーズベルトが大統領に就任した1933年から、彼が第4期在職中に亡くなる1945年まで、アメリカ合衆国のファーストレディーを務めました。夫の死後も活動を続け、米国の国連総会への代表となり、国連の世界人権宣言の起草を主導しました。 ハリー・トルーマン大統領は後に彼女を「世界のファーストレディ」と呼びました。受賞歴のある歴史家で、ジョン・ジェイカレッジおよびニューヨーク市立大学大学院センターの歴史および女性研究の著名な教授であるブランチ・ウィーゼン・クックに話を聞きます。彼女は元ファーストレディ、エレノア・ルーズベルトについての3部構成の決定的伝記の著者です。

    dailynews date: 
    2020/1/1(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 世界を変えるためにリスクを受け入れる危険な女性たち:エイバ・デュバーネイ、アイジェン・プー、アビゲール・ディズニーやその他多数

    メディア業界の第一人者パット・ミッチェルは、多くの「業界初」を持つ人物です。彼女は、PBS、CNN、そして以前は「テレビとラジオ博物館」として知られたパーリーメディアセンターの初の女性社長でした。彼女は現在、サンダンス・インスティテュートと女性メディアセンターの委員長です。ミッチェルが、彼女の新たな回顧録<cite>Becoming a Dangerous Woman: Embracing Risk to Change the World(『危険な女性になること:世界を変えるためにリスクをとる』)の中の自身の物語を伝え、彼女がその中で紹介することを選んだ女性の何人かについて語ってくれます。「いかなる状況においても初めての人、あるいは唯一の人となることは、挑戦の難しさが一段上がります。なぜならそこには、より厳しい世間からの注目があるからです」と、彼女は言います。「女性指導者たちにとっては、女の指導者であるということだけで評価される恐れが常にあったことを意味しています。」

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    2019/12/31(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ユダヤ人コミュニティが「白人ナショナリスト政権」によって刺激された反ユダヤ攻撃を非難

    超正統派のユダヤ教徒が多く住むニューヨーク州郊外のモンゼイで、ラビ(ユダヤ教指導者)の家でのハヌカ(ユダヤ教の祭日)の祝典の最中に山刀で5人の信者に切りつけた容疑の男に対し、連邦検察官は憎悪犯罪で起訴しました。連邦検察官によると、容疑者のグラフトン・トーマスは、アドルフ・ヒトラーと「ナチス文化」に言及し、かぎ十字の絵が描かれた日記をつけ、携帯電話には「なぜヒトラーはユダヤ人を憎んだのか」という複数のオンライン検索の跡があったということです。トーマスの家族と弁護団は彼が精神疾患であるとしています。ニューヨークのアンドリュー・クオモ知事は、今回の攻撃を「国内テロ」と呼びました。ニューヨーク州のユダヤ人議員の中には知事に対し、緊急事態を宣言することと、正統派ユダヤ教徒が住む地域を「明確に警護し保護する」ために州兵を配備することを求める者もいます。今回の事件は、ニューヨークで最近3週間の間に起こった反ユダヤ的事件の13件目に当たります。この直前にはニュージャージー州ジャージーシティにおいて、ユダヤ教徒向けスーパーマーケットで3人を殺害した2人の男を数時間の銃撃戦の末に警察が射殺するという事件も起きています。新たなAP通信のデータベースによれば、2019年の大量殺人事件の件数は、少なくとも1970年代まで遡って、どの年よりも多いことになります。

    dailynews date: 
    2019/12/31(Tue)
    記事番号: 
    1
  • マイケル・ムーア第2弾 トランプ 2020選挙 労働者階級を代表するのは「怒れる老いた白人男」ではない

    著名な映画監督マイケル・ムーアは先週デモクラシーナウに出演した際、自分たちを支える有権者をワクワクさせるような候補者を民主党が擁立できないとすれば、トランプが再選されるだろうと予言しました。トランプ大統領はこれに反応し、「マイケル・ムーアは2016年も同じ予言をした。誰もマイケルをバカだと言わなかった!」とツイートしました。しかしムーアの指摘は、トランプがツィートで示唆したような単純なものではありません。ムーアは、米国の労働者階級の大半が女性、非白人、若者であり、その全てが民主党に投票する傾向のある層であると指摘しているのです。ムーアはバーニー・サンダースを支持していますが、民主党がこうした有権者および「メディケア・フォー・オール」のような大胆な提案に焦点を当てればトランプに勝つことができると言ったのです。

    dailynews date: 
    2019/12/30(Mon)
    記事番号: 
    1

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