その名前はあまり有名ではないかもしれませんが、彼の歌は世界中の多くの人に歌われています。今日は「せめて10セント」(Brother, Can You Spare a Dime?)などのヒット曲の作詞をし、映画「オズの魔法使い」の音楽を作曲したブロードウェーの作詞家、エドガー・イップ・ハーバーグの生涯と作品の歩みを紹介します。マンハッタンのローワー・イースト・サイドの貧しい家庭に生まれたハーバーグは、人種差別と貧困と戦う強い社会的、政治的要素をその作品に織り交ぜてきました。生涯社会主義者であった彼は、ブラックリストに載り、その生涯のほとんどを糾弾されながら過しました。ハーバーグの息子、アーニー・ハーバーグに父イップの音楽、政治観について話を聞きます。そして、映画「オズの魔法使い」やイップ・ハーバーグのブロードウェイの曲をメドレーで聞きながら、曲が作られた当時の政治状況を詳しく考察していきます。