南アフリカではBRICS首脳会談が2日間の予定で開かれています。この5か国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)が形成する経済ブロックがグローバルサウスの国々による国際フォーラムを築き上げることにより、世界情勢における米国や西側諸国の支配に対し無視できないような異議を突き付けられるようになるのでしょうか?インド出身の作家で評論家のビジャイ・プラシャドに聞きます。BRICSの5か国は現在、世界の人口ので40%、 経済規模では25%を占めていますが、ここに20か国以上の国々を新たに加えることを検討しています。「BRICSは、自分たちの政治的見解が真剣に受け止められていないと感じている国々が、それを押し出すための道具なのです」とプラシャドは言います。彼はトリコンティネンタル社会調査研究所(Tricontinental: Institute for Social Research)の所長です。「BRICSが自分たちを反帝国主義プロジェクトであると名乗るのは偽りだ」とする批判が昨日の放送でありましたが、そに対し、プラシャドはBRICSとその新開発銀行の歴史を説明して反論しています。BRICS諸国は「社会主義ブロックではありませんが、西側に言われたことを何でもそのまま受け入れるのは嫌だと言っているのです」とプラシャドは言います。
コロンビアではフランシア・マルケス・ミナが初のアフリカ系の副大統領に選出されました。それに絡めてコロンビアのバンドが始めた新しい映画プロジェクト El Duende(精霊の力)を紹介します。コロンビアのバンド「ボンバ・エステレオ」の創設者でグラミー賞を受賞したシモン・メヒアがゲストです。 このプロジェクトは、アフロ・コロンビア人の抵抗、経験、伝統を中心テーマに、コロンビアの太平洋岸を移動する音楽の旅行です。映画は、アフリカに先祖を持つマリンバ楽器奏者の一家ディナスティア・トレス(Dinastía Torres)を描いています。
コロンビア大学教授のスティグリッツ氏はノーベル賞経済学賞の受賞者で、大統領経済諮問委員会の議長も務めた経験があります。現在は、ルーズベルト研究所のチーフエコノミストも務めています。最新の著作は『スティグリッツ Progressive Capitalism プログレッシブ・キャピタリズム:利益はみんなのために』(People, Power, and Profits: Progressive Capitalism for an Age of Discontent)です。
コロンビア大学の経済学者ジェフリー・サックス氏と、欧米の覇権主義ならびに米国のロシア、ウクライナ、中国における政策について聞きます。サックス教授は最近発表した、"The West's False Narrative About Russia and China (ロシアと中国についての西側の虚偽の説明"という記事で、米国の超党派的な外交政策のアプローチは「説明のつかぬほど危険で、誤った判断」であり、おまけに東アジアでも「またもや新たな戦争のレシピ」を作り出していると警告しています。