スペインでは、北東部のカタルーニャで1日に行われた独立の是非を問う住民投票をめぐって緊張が高まっています。スペインの警察は投票所に押しかけ、投票を強制的に阻止しようとしました。催涙ガスの発射や投票しようとした人に暴行するなどして、800人以上の人びとが負傷しました。カタルーニャ州政府は1日の夜遅く、カタルーニャ人投票者の90%が独立を選んだと発表しました。今から2日以内にスペインからの独立を一方的に宣言するとしています。スペイン政府は住民投票の結果も独立の宣言も認めないとしています。この紛争の激化に伴い、スペインでは、1970年代のフランコ独裁政権終結後、立憲国家として最大の危機を迎えていると言われるようになりました。オーバリン大学のヒスパニック学教授で、間もなく出版されるMemory Battles of the Spanish Civil War: History, Fiction, Photography(『スペイン内戦の記憶の戦争:歴史、フィクション、写真』)の著者であるセバスチャン・フェイバーに詳しく聞きます。ネイション誌に掲載された記事"Have Spain and Catalonia Reached a Point of No Return?"(「スペインとカタルーニャは戻れないポイントに達したか」)の共著者でもあります。