デイリーニュース

  • 「ファシズムは自然消滅しない」 ジョージ・チッカリエロ=マーが語る白人至上主義との対峙

    8月第1週末に起きたテキサス州エルパソの混雑したウォルマートでの銃乱射事件の直前、銃を乱射した男は、彼の行動は彼が言うところの「ヒスパニックによるテキサスへの侵略」に応えたものであると主張する長い声明をネットに書きました。この男はさらに、他の銃乱射事件の犯人たちによっても引用されている「大規模置換」(great replacement)として知られる白人至上主義の陰謀論の正当性を訴えました。ニューヨーク大学の南北アメリカ研究所(the Hemispheric Institute)の客員教授であるジョージ・チッカリエロ=マーにメキシコシティから話を聞きます。チッカリエロ=マーは2017年12月、極右の白人至上主義者たちから1年にわたる嫌がらせと殺害脅迫をうけ、ドレクセル大学を辞職しました。これらの脅迫は、2016年の彼の「クリスマスに欲しいのは白人の大虐殺だけだ」というツイートに端を発しています。このツイートで彼は有色人種と非白人移民のコミュニティが白人にとって代わろうとしているという、白人至上主義のイデオロギーをからかったのでした。

    dailynews date: 
    2019/8/6(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「ミッチ・マコーネルを待つことはできない」活動家、銃暴力のまん延を抑えるための大胆な行動を呼び掛け

    8月3日に起こったテキサス州エルパソのウォルマートでの移民を敵視した無差別銃乱射事件の死者数は、8月5日にさらに2人の負傷者が死亡したことを受け22人となりました。銃を乱射した男は事件の直前に、彼の行動は彼が言うところの「ヒスパニックによるテキサスへの侵略」に応えたものであると主張する声明をネットに投稿しました。エルパソの死者のほとんどは、メキシコ国籍の8人を含むラテン系でした。エルパソでの大虐殺から13時間後、オハイオ州デイトンで銃を持った男がバーの外で発砲し、彼自身の妹を含む9人を殺害しました。団体「ブレイディ」(Brady)(旧名称:the Brady Campaign to Prevent Gun Violence)の代表クリス・ブラウンと、団体「銃を降ろせアメリカ」(Guns Down America)の代表イゴール・ボルスキーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/8/6(Tue)
    記事番号: 
    1
  • オハイオ州デイトンでも銃乱射 銃暴力専門記者 「銃乱射事件の多くは女性蔑視と明確につながっている」

    米国では13時間の間にテキサス州エルパソとオハイオ州デイトンで2件の銃乱射事件が起こり、29人が死亡しました。エルパソの銃乱射事件では、容疑者が犯行直前に、極右のユーザーが多いことで知られる掲示板「8chan」に反移民のマニフェスト(宣言書)を投稿していました。デイトンの事件の動機はまだ判明していません。バーニー・サンダース上院議員と民主党リーダーらは、上院院内総務のミッチ・マコネルに、下院で最近可決された2本の銃安全法案を採決するための上院特別議会を開くよう求めています。一方、全米ライフル協会(NRA)は内部から崩壊しつつあります。銃暴力など銃関連ニュースに特化した非営利報道サイト「ザ・トレイス(The Trace)」の記者、アレックス・ヤブロンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/8/5(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 元FBI捜査官が証言 連邦当局はあまりにも長い間白人至上主義者の暴力を軽視してきた

    ニューヨークタイムズ紙によると、米国では白人至上主義の過激派による銃乱射でここ18カ月で少なくとも63人が死亡しました。連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官は7月、上院司法委員会の委員に対し、ここ9カ月、人種差別と白人至上主義に駆られた犯罪は上昇傾向にあると語っています。しかし元FBI捜査官らは、FBI局内では、白人ナショナリストによる暴力を抑える取り組みに乗り気でないムードがあり、これにはトランプ大統領のレトリックも部分的に影響していると指摘します。ニューヨーク大学法科大学院ブレナン・センターのフェロー、マイク・ジャーマンに話を聞きます。ジャーマンは1988年から2004年まで国内テロ対策専門のFBI捜査官を務めました。

    dailynews date: 
    2019/8/5(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 米エルパソ銃乱射事件で20人死亡 銃撃犯は反移民を唱える男性 「国内テロ」として捜査

    13時間のうちに銃乱射事件が2件連続するという衝撃が米国を走りました。8月3日朝に起きた1件目では、テキサス州エルパソの混み合ったウォルマート店内で、重武装した犯人が発砲、メキシコ人を含む20人が死亡しました。連邦当局はこの事件を国内テロとして扱っています。容疑者は、エルパソから600マイル(約970キロ)離れたダラス郊外に住む21歳の白人男性パトリック・クルシウスと特定されました。犯行直前、極右のユーザーが多いことで知られる掲示板「8chan」に反移民のマニフェスト(宣言書)を投稿していました。マニフェストでは、移民が南部の国境を越えてやって来ることを「侵略」と呼ぶなどトランプ大統領の発言と重なる言動がありました。テキサス州下院の民主党議員のセザール・ブランコと、エルパソの移民の権利擁護団体「人権のための国境ネットワーク」(Border Network for Human Rights)創設者で代表を務めるフェルナンド・ガルシアに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/8/5(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 大規模な熱波がグリーンランド氷床の記録的融解を引き起こし気候システムが「錯乱」

    先週、ヨーロッパ各地で最高気温の記録を更新させた大規模なヒートドームは、グリーンランド上空に居座っており、この広大な土地の気温を通常より華氏で30度も上昇させました。7月中に、グリーンランドの氷床は1970億トンの氷を消失しました。これはオリンピックのスイミングプール8000万個分に相当します。1日(木曜)に世界気象機関が、今年の7月は人類史上最も暖かい月だと発表しました。その前月の6月も記録に残っている中で最も暑い6月であり、大気中の二酸化炭素レベルは今年になって過去最高の415ppmに達しています。デンマーク・グリーンランド地質調査所の氷河学者ジェイソン・ボックス教授に話を聞きます。

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    2019/8/2(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 元医療保険会社重役 業界は国民皆保険制度「メディケア・フォア・オール」を阻止するため数十年来の脅し戦略を駆使している

    民主党の大統領候補の間で依然として大きく意見が分かれるのが、医療保険未加入者ないし不完全加入の数千万の米国人を、どのようにしてカバーするのかです。バーニー・サンダース上院議員とエリザベス・ウォーレン上院議員は、民間医療保険を廃止し、現行のメディケア(65歳以上の高齢者と障害者を対象とした公的医療保険制度)の対象をすべての国民に拡大する「メディケア・フォア・オール」体制の確立を強く提案しています。この二人に対抗する他の候補者たちは、様々な別の形の、より漸進的なアプローチを推奨しました。直近の候補者討論会の第一日目、サンダース候補は、メディケアとメディケイド(低所得者に対する公的医療保険制度)創設50周年を迎えたことに言及して、米国は以前にも何百万もの国民に医療保険を提供する大胆なアクションを起こした実績があると指摘しました。ラトガース大学カムデン校の名誉教授でアメリカ医学史の専門家ジャネット・ゴールデンと、元民間医療保険会社重役のウェンデル・ポッターに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/8/2(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「やめて、死んじゃう」 ボディカメラがとらえたダラス市警が地面に押さえつけられて死んだ男性を嘲笑する姿

    2016年8月、当時32歳のトニー・ティンパは(違法薬物を使用したと)助けを求めて911(緊急通報番号)に電話しました。ティンパは統合失調症とうつ病を患っており、この時には統合失調症の薬を摂取していない状態でした。電話を受けたダラス市の担当者に、ティンパは恐いと訴えていました。警察官が派遣され、その後20分のうちにティンパは亡くなりました。ダラス市は過去3年にわたり、警察官が着装するボディカメラを公開して何が起こったかを知ろうとする動きを妨害してきましたが、長期にわたる法廷闘争の末、今週ついにその映像が公開されました。そのショッキングな映像には、ティンパがすでに私設警備員に手錠をかけられているところに警察が到着するという場面もあります。映像の中で、ティンパは繰り返し死にそうだと訴えていました。警官たちはティンパが死んだときに嘲笑していました。トニー・ティンパの家族を代理する弁護士ジェフ・ヘンリーに話を聞きます。ヘンリー弁護士はダラス市警察について、「彼らはこの件のような悲劇を防ぐために現場対応部門に予算をつぎ込もうとしない」と言います。「彼らの行動を変えさせるには、彼らの財布を直撃しなければいけません」。

    dailynews date: 
    2019/8/2(Fri)
    記事番号: 
    1
  • コーネル・ウエスト:企業メディアの浅はかな報道が「ファシストでフランケンシュタインのような怪物トランプ」を生む一因となった

    7月30日の民主党大統領候補討論会第1夜では、バーニー・サンダース上院議員がCNNの質問の選び方を公然と批判しました。サンダースは司会のジェイク・タッパーに対し「あなたの質問は共和党が用意した論点と同じだ。そして今夜の討論会の中継では(保険会社のプランに参加している)医療提供者がCM広告をうっている」と批判しました。メディア報道と討論会の構成についてコーネル・ウエストとドロレス・ウェルタに話を聞きます。

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    2019/8/1(Thu)
    記事番号: 
    6
  • 「オバマ政権は民主党の黄金時代ではなかった」 民主党はオバマ政権の負の遺産を清算すべきとコーネル・ウエスト

    デトロイトから、米民主党大統領候補討論会に2夜連続で出席したハーバード大学のコーネル・ウエスト教授に話を聞きます。ウエストはオバマ政権の問題ある負の遺産と、なぜ今回の予備選でもバーニー・サンダース上院議員を支持するのかについて話します。

    dailynews date: 
    2019/8/1(Thu)
    記事番号: 
    5

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