デイリーニュース

  • 国境警備隊は2003年以来少なくとも97人を殺してきた 被害者家族の声を聞こう

    アメリカ国境警備隊は2003年以来97人を殺害しており、その中にはメキシコ領土内で殺された少なくとも6人のメキシコ人も含まれています。デモクラシー・ナウは今月初め、こうした殺人の一つを取材するためアリゾナの国境地帯に出かけました。2012年に国境警備隊員によって銃で殺されたホセ・アントニオ・エレナ・ロドリゲスの死についての取材です。私たちは「国境警備隊犠牲者ネットワーク」(Border Patrol Victims Network)のリチャード・ボレンとアリゾナ州ノガレスの殺人現場で会いました。ロニー・スワーツが国境の壁越しにホセ・アントニオを撃ち、死に至らしめた正にその現場です。ここでリチャード・ボレンはホセ・アントニオなど犠牲者の顔を描いた横断幕を掲げ、彼らの事件について語りました。

    dailynews date: 
    2019/8/30(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 遺族は提訴できるか? 国境警備隊に殺された10代のメキシコ人の家族が米国連邦最高裁の決定を待つ

    米国最高裁はこの秋、2010年に米国の国境警備隊によって殺された15歳のメキシコ人少年セルジオ・ヘルナンデス・ゲレカの両親が、この国境警備隊員を米国の連邦裁判所に提訴することができるかどうかについて決定を下します。国境警備隊員ジーザス・メサ・ジュニアはエルパソ=フアレス国境で国境の向こう側に発砲し、ヘルナンデス・ゲレカの頭部を撃ってから10年近くが経ちました。この裁判の中心問題は、メキシコ人がメキシコ領内でアメリカ国境警備隊員に殺された場合、合衆国憲法による保護は適用されるのか、被害者の家族は民事訴訟を起こすことができるのか、という点にあります。もし連邦最高裁がヘルナンデス・ゲレカの家族の主張を認めれば、他の国境越しの殺人事件にも影響を与えることになるでしょう。その中には、2012年に米国の国境警備隊員ロニー・スワーツによって国境をまたいだメキシコ側で射殺された16歳のホセ・アントニオ・エレナ・ロドリゲスの事件も含まれます。アメリカ自由人権協会の「移民の権利プロジェクト」の副主任リー・ゲラーントから詳しく聞きます。彼は、ホセ・アントニオ・エレナ・ロドリゲスの家族による民事訴訟の弁護人をつとめています。

    dailynews date: 
    2019/8/30(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ホセ・アントニオの死に裁きを:米国の国境警備隊に殺された10代のメキシコ人少年の家族が責任追及を要求

    7年近く前、16歳のホセ・アントニオ・エレナ・ロドリゲスが、メキシコのノガレスでアメリカ国境警備隊のロニー・スワーツによって殺されました。スワーツが発砲したのは国境のアメリカ側からです。少年は武器を持っておらず、自宅からわずか数ブロックしか離れていない歩道で、うつ伏せに倒れて死亡しました。国境警備隊は長年にわたり、殺傷兵器の不適切あるいは不必要な使用についての告発にまみれていますが、その中には、メキシコ領内の少なくとも6人の人物を国境のこちら側から殺した事件が含まれています。ほとんどの事件は捜査されておらず、国境警備隊が暴力行使のかどで訴追されることもめったにありません。司法手続きは5年近く遅れましたが、ホセ・アントニオの母アラセリ・ロドリゲスと祖母タイデ・エレナは2017年、スワーツを第2級殺人で裁判の場に引き出しました。しかしツーソン市の陪審は彼を無罪放免し、殺人罪については審議不能でした。私たちデモクラシー・ナウは、国境地帯へ赴いた際に、ホセ・アントニオが銃で殺された現場で彼の母、祖母を含め家族から話を聞きました。「彼は殺されましたが法の裁きはありません。彼は殺されましたが世の中は変わりません。彼は殺されましたが、国境警備隊員ロニー・スワーツはずっと自由です」。

    dailynews date: 
    2019/8/30(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「全面攻撃」トランプの反移民政策は子供 がん患者 軍人を標的にしている

    トランプ政権は27日、「医療のための特別延期措置」を廃止したと報道されています。この措置は、重篤な健康問題を抱える移民に対し、欠かせない治療を受けるためビザの期限終了後 2年までの米国滞在を認めるものでした。米政府はその翌日の28日、海外赴任中に生まれた米軍関係者や米政府職員の子供たちの一部はもはや自動的に米国市民権を与えられるわけではないと発表しました。この政策変更の数日前、司法省は最高裁判所に対して、米国での難民申請をほぼすべての入国者に禁止するトランプ政権の政策を実行に移すことを許可するよう求めていました。こうした締め付けが強化されるなか、アリゾナの砂漠の辺境地帯では連邦政府によって保護された土地に国境壁の建設が開始され、多くの移民家族が、1年以上前に廃止されたはずのトランプの「ゼロ・トレランス」(慈悲無用)政策によって今も引き裂かれたままです。アメリカ自由人権協会の「移民の権利プロジェクト」の副主任リー・ゲラーントから詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2019/8/30(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 伝説的な平和運動家フランシス・クロウ100歳で亡くなる 数十年におよぶ反戦・反核兵器活動家を追悼

    伝説的な平和運動家フランシス・クロウが今週、マサチューセッツ州ノーサンプトンで亡くなりました。100歳でした。クロウは過去70年間、戦争、核兵器、核武装、そして新たなパイプライン建設に対する抗議中に何度も逮捕されました。彼女の遺志は息子2人、娘1人、そして平和運動家の国際コミュニティに引き継がれます。エイミー・グッドマンによる2005年のインタビューを再放送するとともに、活動家としてのフランシス・クロウの生涯を振り返ります。

    dailynews date: 
    2019/8/29(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ボリス・ジョンソンがEU離脱を前に議会を閉会 英国民主主義への「恥知らずな鉄面皮による攻撃」

    ボリス・ジョンソン英首相は、議会を9月半ばから10月半ばまで閉会または一時停止とすることの承認を女王に求め承認されました。これで10月31日のEU離脱を前に、壊滅的な「合意なき離脱」を回避するために必要な議論の時間がほとんど無くなってしまうことになり、英国内は騒然としています。8月28日、ロンドンおよび他の英国内の都市では、この動きに抗議して大勢が街頭に集まりました。独立メディア「ノバラ・メディア」(Novara Media)の上級記者アッシュ・サーカーに話を聞きます。サーカーは、ジョンソンの今回の動きは前代未聞であり、過去数十年の中でも「最悪の、英国民主主義に対する恥知らずで厚かましい攻撃」だと言います。「英国憲法では暗黙の了解として、女王を政治的問題に巻き込まないというルールがあります… ボリス・ジョンソンはその暗黙の了解を完全に無視しました」

    dailynews date: 
    2019/8/29(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 気候活動家グレタ・トゥーンベリ「人類最大の危機」と戦うためニューヨークに到着

    スウェーデンの気候正義活動家グレタ・トゥーンベリが、CO2排出量ゼロのヨットで15日間の大西洋横断の航海を経て、8月28日午後、数週間前からの期待通りロウアー・マンハッタンの港に到着しました。ノース・コーブ・マリーナには数百人の支援者が待ち受けていました。トゥーンベリのヨットが地平線から現れ、自由の女神象を越えると若い気候変動活動家たちが「海面は上昇している、私たちも立ち上がる!」、「私たちは止められない!別の世界を作ることは可能だ!」と繰り返しスローガンを叫びました。16歳の気候活動家トゥーンベリは、1か月に渡りアメリカ大陸を回ります。最初の活動として30日朝、ニューヨークの国連前で学生が主催する気候変動ストライキに参加します。その後、9月20日にはニューヨーク市の大型気候変動マーチと、2つの国連気候変動サミットにも出席します。12月にはチリのサンチアゴで開催される2019年国連気候変動会議(COP25)に参加します。トゥーンベリの初スピーチと、ニューヨーク市到着後の記者会見のハイライトを放送するとともに、彼女の父スバンテと、ニューヨークのユース気候活動家アレクサンドリア・ヴィラセニョールとシーエ・バスティードに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/8/29(Thu)
    記事番号: 
    1
  • レバノン、シリア、イラクへの空爆でイスラエルの数十年来の攻撃性が危険な段階にエスカレート

    イスラエルがレバノン、シリア、イラクを連続して爆撃した結果、中東全域で緊張が高まっています。レバノンの大統領ミシェル・アウンは最近のイスラエルの攻撃を「宣戦布告」に等しいと非難しました。26、27の両日、イスラエルのドローンがレバノン国内の標的を爆撃しました。イラクでは、イスラエルが実行した空爆を受けて、数人のイラク国会議員が米国に駐留軍の完全撤退を求めています。イスラエルが実行を認めているのは24日のシリア攻撃だけであり、イスラエルはこれを、イスラエルに対するドローン攻撃を準備していたイランが運営する基地を攻撃したものであるとしています。ベイルート・アメリカン大学のジャーナリズム担当客員教授でジャーナリスト・イン・レジデンス(journalist-in-residence)ラミ・クーリから詳しく聞きます。彼はまた英語ニュースサイト『ニューアラブ』(The New Arab)の特別寄稿者です。「ここ数日間に起こったことは、中東でこの50~60年ずっと続いてきたトレンドの帰結です。すなわちイスラエルが、自分たちは周辺の敵対勢力のいかなる組み合わせより常に軍事的に勝っていなければならぬとする独自の哲学を、形で示してきたのです」とクーリは述べています。

    dailynews date: 
    2019/8/28(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ボルソナーロ・ブラジル大統領の気候変動否定と反先住民政策がアマゾンの大火災を引き起こしたからくり

    ブラジルではアマゾンの火災が続いており、新しいドローン映像によれば煙と火焔は勢いを増しています。濛々たる煙の渦が南米大陸から大西洋にまたがって広がり、その様は宇宙からも見ることができます。火災は、ボリビアでも広大な土地を破壊しています。このような火災は有史以来で前例がなく、環境保護専門家は、火災のほとんどは非合法の鉱山業者や牧場経営者による放火が原因だと言っています。今年にはいってから、ブラジルでは73,000件近い数の火事があり、その半分以上がアマゾンでおこっていますが、これは昨年の同時期と比べて83%の増加です。極右の大統領ジャイール・ボルソナーロは1月に就任して以来、アグリビジネス、木材業、鉱山業のための規制緩和とアマゾン開発許可の政策をすすめてきました。現地の先住民の人々は、自分たちが破壊の最前線にいると言っています。NGO「ブラジルの社会正義と人権のためのネットワーク」(Network for Social Justice and Human Rights in Brazil)の責任者であるマリア・ルイサ・メンドンサから詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2019/8/28(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「死屍累々」 リビア沖で40人が死亡し地中海での死者数は900に到達

    27日朝、数十人の難民や移民を欧州にむけて運んでいたボートが地中海のリビア沖合で転覆し、少なくとも40人が亡くなったのではと懸念されています。リビア沿岸警備隊によると、約65人の主にスーダンからの難民と移民が地元の漁民の助けで救助されました。この悲劇によって、欧州へ向かう途上で亡くなった難民と移民の今年の死者数は900にも達しています。イタリアの内務大臣マッテオ・サルヴィーニのような欧州の極右政治家は難民や移民を犯罪者扱いし、また地中海での遭難者捜索や救助活動でしばしば中心的役割を果たす人道支援活動家を非難し続けています。チャーリー・ヤクスリー国連難民機関報道官から詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2019/8/28(Wed)
    記事番号: 
    1

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