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2015年7月31日(金)

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  • 石油巨大会社シェルに委託された砕氷船が北極圏に向けて出航するのを止めるため、オレゴン州ポートランドで40時間セント・ジョンズ橋から宙吊りになって阻止していたグリーンピースの活動家たちが、警察の手で排除されました。チュクチ海遠洋を掘削しようとするシェルの計画を阻止しようと、28日夜から、何百人もの活動家が橋の上や、カヤックに乗って、集結しています。30日早朝、宙吊りになっていたグリーンピースの活動家たちは、対決の末、シェルの船をみごと港に後戻りさせ、世界各地で一大ニュースになりました。グリーンピースUSA事務局長のアニー・レナードがこの抗議行動について話します。

  • 上院は、週明け8月3日にも、リプロダクティブ・ヘルス・サービスを提供する非営利団体「プランド・ペアレントフッド(Planned Parenthood) 」に与えられている 連邦政府補助金5億ドルの撤回をめざす投票を行う予定です。この投票は、おとりを使って隠し撮りされた一連の動画が、インターネット上で公開され、プランド・ペアレントフッドに中絶反対派の活動家たちからの抗議の集中砲火が浴びせられているさなかに、実施されることになりました。意図的に編集された動画は、同団体が中絶された胎児組織を医学研究用に提供して利益を得ていると示唆しています。プランド・ペアレントフッドは、人工中絶手術を行なう機関は胎児組織の献体にかかる費用をまかなうため、経費を請求することを許可されており、違法行為は一切行っていないと主張しています。人工中絶手術を行っている医師で、「リプロダクティブ・ヘルスに賛同する医師団(Physicians for Reproductive Health)」の役員を務めているウィリー・パーカー医師に話を聞きます。彼は、以前、プランド・ペアレントフッドで勤務していました。

  • 上院は「 プランド・ペアレントフッド」への資金援助を打ち切る投票を準備中です。番組では、「プランド・ペアレントフッド」攻撃の背後にいる中絶反対団体、「医療進歩センター( Center for Medical Progress)」を検証します。この団体の創設したデイビッド・ダレイデンは、隠し撮りされたおとり動画に、偽名を使って登場しています。Exclusive: The Faces and Fake Names of People Behind Planned Parenthood Attack Videos(「スクープ:「プランド・ペアレントフッド」攻撃動画を背後で操る人々の顔と偽名』)というタイトルの記事を執筆した「RHリアリティー・チェック」のシャローナ・クーツに話を聞きます。

  • シンシナティ大学の元警察官レイ・テンシング[訳注:事件後、解雇された]は、サム・デュボーズ殺害に無罪を申し立てた後、保釈金100万ドルを払って釈放されました。白人のテンシングは、7月19日、車体前方のナンバープレートが付いていないとして、43歳のアフリカ系アメリカ人男性デュボースの車を停めた後、射殺しました。さらに2人の警官、フィリップ・キッドとデービッド・リンデンシュミットも停職処分を受けています。一方で新たな情報によると、デュボーズ射殺時に現場にいたフィリップ・キッド警官ともう一人の警官は、5年前にも武器を所持していないアフリカ系アメリカ人の死に関与していました。英ガーディアン紙が公開した文書によると、フィリップ・キッドとエリック・ワイベル警官は、精神病の症状をみせていた精神疾患の男性にテーザー銃を発砲し手足を拘束した7人の警官チームの一員でした。「シンシナティ・ブラック・ユナイテッド・フロント」と連携して警官の説明責任を求める活動を長年行っているアイリス・ローリーに話を聞きます。ローリーのいとこのケリー・ブリンソンは、2010年シンシナティ大学の警官によってテーザー銃を撃たれ、拘束された後に死亡しました。ローリーのいとこの死に関与していた警官のうち2人がサム・デュボーズ射殺現場にも居合わせ、デュボーズの車に引きずられたために発砲したというテンシングの虚偽に口裏を合わせるために、捜査員に嘘の供述をしました。

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