« 前  

2015年7月7日(火)

  次 »
  • ギリシャのアレクシス・チプラス首相は、ギリシャの選挙民が国際緊急援助の条件を圧倒的多数で突っぱねた歴史的緊縮拒否の2日後、ユーロ圏の緊急サミットに参加するためにブリュッセルに到着しました。ギリシャ国民は7月5日、ユーロ債権団からの包括的な救済の交換条件である、さらなる予算削減と増税に対し61%対39%の投票で拒否の表明をしました。チプラスは、ギリシャの銀行が引き続き閉鎖されている中、新たな救済策の緊急提案をしようとしています。もしギリシャの銀行が資金不足になり、ギリシャが独自の貨幣を刷らざるをえなくなれば、1999年にユーロが始まって以来初めて、1つの国が脱退することになる可能性があります。ユークリッド・チャカロトスは7月6日、7月5日の国民投票の後辞任したヤニス・バルファキスの後任として、ギリシャの新財務相に就任しました。「平等のヨーロッパ」を求めているチャカロトスは、ギリシャの主要な救済交渉人を務めたことがあり、急進左派連合(シリザ)の党員となって10年ほどになります。バルファキスと同様に、チャカロトスもまた、ユーロ圏主要国から課せられた緊縮財政はギリシャを不必要に貧窮化させるとして、これに声高に反対してきました。アテネからチャンネル4ニュースの経済編集者のポール・メイソンと経済学教授のリチャード・ウルフに話を聞きます。

  • ギリシャの選挙民はヨーロッパの債権団からの包括的救済と引き換えの、さらなる予算削減と増税に反対しましたが、ギリシャで巻き起こっている債権危機の責任は誰にあるのでしょうか? ドイツは見せしめのためにギリシャをつぶそうとしているのでしょうか? ギリシャはユーロ圏を脱退するのでしょうか? このことは世界経済にどんな意味があるのでしょうか? マサチューセッツ大学アマースト校の経済学の名誉教授で、ニュースクール大学の客員教授であるリチャード・ウルフから話を聞きます。彼は最新刊Democracy at Work : A Cure for Capitalism(『仕事場の民主主義:資本主義の治療法』)を含む何冊かの本の著者です。チャンネル4ニュースの経済編集者ポール・メイソンからもギリシャのアテネから引き続き話を聞きます。

  • ギリシャの国民投票は米国の大統領選にも影響を与えています。民主党の大統領候補バーニー・サンダース上院議員は7月6日、次ぎのように述べました。「ギリシャ国民が、貧困者、子供、病人、老人に対するさらなる緊縮に『ノー』と言ったことを称賛します。巨大な富と所得の大きな不平等があるこの世の中に、より多くの失業と苦しみではなく、より多くの仕事と収入を生み出す経済を作ろうとしているギリシャの取り組みをヨーロッパは支援するべきだ」サンダースの反緊縮の立場は米有権者の共感を呼んでいます。サンダースは7月6日、メイン州のポートランドで9000人の前で演説しました。、また、サンダースは先週、ウィスコンシン州のマディソンで1万人以上の聴衆を集めました。この数は、2016年の大統領選の候補者が集めた最大の聴衆数です。リチャード・ウルフに、バーニー・サンダースについてと、社会主義者であることが何を意味するかについて話を聞きます。

Syndicate content