テキサス州で28歳のアフリカ系アメリカ人女性サンドラ・ブランドが独房で死亡しているのが発見され、当局が首吊り自殺だと発表した事件で、彼女の逮捕について新たな情報が明らかになりました。ブランドは車線変更の際ウィンカーを出さなかったとして停車を求められましたが、ダッシュボード・カメラの映像から、テキサス州警察官ブライアン・エンチニアがブランドを強制的に車から下ろすと、タバコの火を消さなかった彼女に対し「(お前に)火をつけてやろうか」と脅迫したことがわかっています。ウォラー郡のグレン・スミス保安官は、ブランドが看守に以前自殺未遂をしたことがあると告げたと主張しています。しかしブランド家の弁護士によれば、遺族は彼女がこれまで自殺を図ったことがあるという証拠はないと主張しています。一方、ABCテレビ地元支局は、拘束中にブランドが友人に残した留守電メッセージを入手。逮捕時のビデオでは、ブランドが警官が彼女の頭を地面に強く押しつけていると非難し「耳が聞こえない」と訴えている場面が映されていました。テキサス当局は、公開された52分にわたるパトカーのダッシュボード・カメラ映像が編集されている疑いを否定し、マザージョーンズ誌の取材に対し、映像に見られる問題点はユーチューブにアップロードした際にエラーがあったためだと話しています。