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2015年5月14日(木)

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  • 5月12日にフィラデルフィアで起こったアムトラック列車脱線事故の死者はこれまでに7人に上っており、さらに増えると見られています。未だ乗客約10数人が行方不明のままです。当局は現在、事故を起こした列車が急なカーブに差し掛かったとき、制限速度の約2倍にあたる時速約106マイル(約170キロ)で進んでいたとしています。米国家運輸安全委員会のロバート・サムウォルトは、人的要因による事故を防ぐための技術「ポジティブ・トレイン・コントロール」(positive train control)を同区間に導入していれば、今回の事故は防げたと述べています。事故が起こった数時間後、共和党が多数を占める米下院歳出委員会は、民主党による「ポジティブ・トレイン・コントロール」導入を加速させるための予算8億2500万ドルの修正案を拒否しました。加えて同委員会は、アムトラックの予算の2億5000万ドル減額を承認しました。大部分のアムトラック従業員を含む、200万人の運輸業労働者を代表する、米労働総同盟産業別組合会議(AFL-CIO)の「運輸業界部」のエドワード・ウィトキント代表に話を聞きます。また、「アイビータイムズ」(International Business Times/IBTimes)の上席記者デビッド・シロータにも話を聞きます。シロータの最新記事はLawmakers Moved to Delay Rail Safety Rule Weeks Before Philadelphia Derailment(「フィラデルフィア脱線事故の数週間前に列車安全規則導入の延期に動いた政治家たち」)です。

  • オバマ政権は、石油大手シェルが今夏からアラスカ沿岸で石油採掘を開始する計画を暫定的に許可しました。連邦政府の科学者らの推定によれば北極圏には最大で150億バレルの石油が眠っており、シェルはチュクチ海の氷海での採掘許可を長い間求めてきました。環境保護活動家たちは、北極圏で採掘を行えば、地域の野生生物を脅かし、気候変動を悪化させると警告しています。活動家たちは、北極海で採掘中に事故が起これば、厳しい天候のために救出活動が何か月も延期される可能性があり、死者を出した2010年のメキシコ湾石油流出事故を更に上回る悪影響を及ぼすと危惧しています。サバンカ・バナジーに話を聞きます。著名な写真家で、文筆家、活動家でもあるバナジーは過去15年間、北極の保護と、先住民の人権および気候変動への意識向上を訴えてきました。バナジー編のアンソロジーはArctic Voices: Resistance at the Tipping Point(『北極からの声:転換点における抵抗』)です。

  • シアトル港は、石油大手シェルが北極圏で今夏から開始する石油採掘で使う洋上採掘施設の受け入れ阻止を求める決議を採決しました。シェルは、人の手がほとんど入っていないアラスカ沖のチュクチ海で石油採掘を行うにあたり、採掘施設をピュジェット湾に保管する賃貸契約を結びました。シアトル港理事会は、シェルの計画に対する法的評価と、採掘施設のドック入りの一時的な延期を求めています。この動きに先立ち、シアトルではシェルの計画に対する反対運動が巻き起こっていました。5月12日、活動家たちは石油中継拠点に大型の三脚を設置し、施設での作業の妨害を試みました。また、シェルの採掘施設の到着が予定されている16日には、数千人がカヤックで妨害し、3日に渡る「抵抗のフェスティバル」(Festival of Resistance)を開始します。

  • 北極の話題につづきメキシコ湾です。5年前、BPが運営していたメキシコ湾の海上採油基地が爆発し、米史上最悪の産業事故による環境破壊が起きましたが、その施設があったそばで、石油採掘が再開されました。13日付のハーパー誌は、ルイジアナを拠点とする石油会社が同地域をBPから買い、マコンド石油貯留層に採掘を行っていると報じました。同記事は、現在もつづく2010年の流出事故の影響についても触れています。BPの事故の影響を調査する科学者の研究活動に同行し、2週間にわたり船でメキシコ湾を回ったアントニア・ユハス記者に話を聞きます。ユハス記者は、海中約1マイル近くもぐる潜水艦アルバンに乗船し、爆発現場にこれまでで誰よりも接近しました。

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