【21/02/03/1】ビルマの軍事クーデターについて、反体制派の人物に話を聞きます。事実上の国家指導者アウン・サン・スー・チーは拘束されています。クーデターは、議会が招集される予定時刻の数時間前に始まりました。2020年11月に行われたビルマ議会の選挙では、アウン・サン・スー・チーの率いる党が、改選議席の80%以上を獲得しましたが、国軍は、根拠を示すことなく、選挙で不正が行われたと主張していました。議員や活動家、人権擁護擁護者ら数百人も拘束されています。国軍はビルマを、ミャンマーと呼んでいます。同国の一部では通信も遮断されています。「アウン・サン・スー・チーと、これ以上、民主主義ごっこはできないと国軍は判断したのです」。こう語るのは、ロヒンギャ解放連合(Free Rohingya Coalition)と東南アジア刷新フォース(Forces of Renewal for Southeast Asia)の共同創設者、マウン・ザルニです。「国軍は、選挙結果ばかりか、法的にも完全に否定されたのです。国軍が民主主義のゲームをつぶすと決めたのは、それが理由です」。ザルニは、クーデターによって、ロヒンギャのイスラムコミュニティへのさらなる悪影響も懸念されるといいます。