« 前  

2014年12月9日(火)

  次 »
  • ペルーのリマで行われている国連気候変動枠組み条約第20回締約国会議(COP20)で12月8日、石油大手のシェル社とシェブロン社が会議のパネリストとして講演するよう招待されたことに抗議して、抗議者らが場内に押し寄せました。デモクラシー・ナウ!のプロデューサー、マイク・バークは、シェル社の気候変動顧問であるデビッド・ホーンが登場するイベントに、会議に参加している代表者ら数十人が入り込もうとしたその場に居合わせました。

  • ぺルーのリマで行われている国連気候変動枠組み条約第20回締約国会議(COP20)からの放送を続け、Corporate Conquistadors: The Many Ways Multinationals Both Drive and Profit from Climate Destruction(『企業の征服者たち:多国籍企業が気候破壊を引き起こし、そこから利益を得る多くのやり方』)という新たな報告書を発表したばかりの「欧州企業監視団体」(Corporate Europe Observatory)のパスコ・サビドに話を聞きます。「今回COP20 ということは、我々は20年間、我々が必要とする公平で進歩的な気候交渉を進めることなく会議を続けてきたということです」と、サビドは言います。「その大きな理由の一つは、国家レベル、そしてこうした国連会議の両方における化石燃料企業の攻撃的なロビー活動にあります」。

  • 2014年のペルーでの国連気候変動枠組み条約第20回締約国会議(COP20)は、アマゾン川流域の国で今回初めて開催されました。ペルーの国土の70%以上はアマゾン盆地内にあります。アマゾン地域に対する長年の脅威の中で行われている今回のペルーでの国連気候変動会議の重要性について、「アマゾン監視団体」(Amazon Watch)の設立者で代表のアトッサ・ソルタニから話を聞きます。ソルタニはまた、利益を生みはするが二酸化炭素を多く排出するエネルギー資源を保有する発展途上国が直面している問題と、米国が環境問題において次世代にとって責任ある世話役になれるかどうかという問題について語ってくれます。「我々がアマゾンを失うとき、我々は排出量を生み出すだけでなく、アマゾンの熱帯雨林という気候安定化作用をも失うのです」と、ソルタニは言います。「我々は転換点に来ています」。

  • 12月9日は、世界の貧困層の70%を占める女性に対する気候変動の不均衡な影響を認識する日である、国連気候変動会議「ジェンダー・デイ」(Gender Day)です。気候変動に対する解決策を共有するために12月8日に会場外に集まった世界中の先住民女性のパネリストたちの声を聞きます。「女性のための地球と気候活動ネットワーク」(the Women’s Earth and Climate Action Network)によって主催されたこのイベントには、化石燃料企業による搾取から地球を守る最前線にいる先住民の女性指導者たちが集まりました。演説者の中には、エクアドルのサラヤクのキチュワ族の指導者パトリシア・グアリンガと、彼女の姪のニナ・グアリンガもいました。サラヤクのコミュニティは2012年、外国の石油企業が彼らの土地を侵害することを許したことに対し、エクアドル政府を相手に起こした米州人権裁判所での訴訟で、勝訴しました。

  • 地球温暖化の一因となる温室効果ガスの排出量削減を求める地球規模の合意について世界中の代表者らが会議をしている、ペルーのリマでの国連気候変動枠組み条約第20回締約国会議(COP20)から放送を続けます。2014年の同会議の最初の草稿が発表されました。ボリビアの元国連大使で、同国の気候変動交渉責任者を務めたこともあるパブロ・ソロンから話を聞きます。現在「フォーカス・オン・ザ・グローバル・サウス」(Focus on the Global South)の代表を務めるソロンは、ペルーで行われた「自然の国際的権利法廷会議」(International Rights of Nature Tribunal)で司会を務めました。

  • 国連気候変動枠組み条約第20回締約国会議(COP20)では多くの抗議行動が行われていますが、その中の一つは、台風「ハクピート」が12月第1週末に襲ったフィリピンとの団結行動です。この台風で約90万人が避難を余儀なくされました。チリ、アフリカ、ニュージーランドからの参加者から話を聞きます。彼らは一様に、COP20の交渉団がとっている態度には、すでに気候変動の影響を受けている国々にとって気候問題取り組みを急ぐことがどれほど必要とされているかが反映されていないと言います。

Syndicate content