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2014年8月7日(木)

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  • ガザにおける72時間の停戦も、本日8月7日で最終日となりました。現在も停戦延長への話し合いが行われているものの、合意には至っていません。パレスチナとイスラエル当局者はどちらもエジプトに滞在していますが、長期的な停戦を確実にさせるための、二者の直接交渉はいまだ行われていません。一方、ガザは破壊され、荒廃状態にあります。29日間の紛争で1900人近くのパレスチナ人が殺害されました。そのうち415人の子どもを含む、少なくとも1354人は一般市民です。負傷者は1万人以上に上ります。約37万3000人の子どもが心理的サポートを必要としています。パレスチナ人約50万人が難民となり、そのうちの18万7000人が今も国連緊急避難所で暮らしています。推定1万の家屋が完全に破壊され、一部破壊された家屋は3万軒です。イスラエル側は兵士64名がガザで殺され、イスラエル国内では市民3人が犠牲となりました。エルサレムより国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)スポークスマンのクリストファー・ガンネスに話を聞きます。

  • おぞましくサディスティック、凶暴で残忍。1900人近くが殺害され、1万人近くの負傷者を出した、29日に渡るイスラエルのガザへの攻撃を、ノーム・チョムスキーはそう形容します。チョムスキーは数十年に渡り、イスラエル、パレスチナ紛争について積極的に執筆してきました。2008~09年のイスラエルの「キャスト・レッド作戦」(Operation Cast Lead )の後に、チョムスキーはGaza in Crisis: Reflections on Israel’s War Against the Palestinians(『危機に陥るガザ:イスラエルの対パレスチナ戦争を考える』)をイスラエル人の学者イラン・パペと共同執筆。イスラエル、パレスチナ紛争についての著書は他にも『中東 虚構の和平』(Peace in the Middle East?: Reflections on Justice and Nationhood)およびThe Fateful Triangle: The United States, Israel, and the Palestinians(『宿命の三角形:アメリカ、イスラエル、そしてパレスチナ』)があります。チョムスキーは政治的反体制派であることで世界的に知られています。また、彼は、言語学者で著作家で、50年以上にわたり教鞭とったマサチューセッツ工科大学の名誉教授でもあります。

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