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2014年8月6日(水)

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  • ガザの72時間停戦は二日目に入りました。パレスチナ政府は国際刑事裁判所の検察官と会談を行い、29日間の軍事侵攻で1,900人近くのパレスチナ人死者数を出したイスラエルを戦争犯罪の容疑で調査するよう強く要請しています。一方イスラエル側は、ガザでは一般人の死傷者を避けるよう試みたが、ハマスがガザの人口密集地域からイスラエル国内に向けてロケット弾を発射したことがガザの一般住民に被害をもたらしたと主張しています。ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は今週の報告書で、フザ村で取材した7人のパレスチナ人の証言をもとに、イスラエル兵たちは逃げ惑うガザの一般市民に発砲し殺害したと非難しました。襲撃から生き残ったフザの住民の証言を放送し、HRWの代表ケネス・ロスに話を聞きます。

  • イスラエルの一カ月にわたるガザ攻撃で1900人近い犠牲者が出たことから、ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)はパレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領に対し、パレスチナの領土の内外で起こった戦争犯罪の可能性について国際刑事裁判所に提訴するよう求めています。HRWはイスラエル軍とパレスチナ側の戦闘員は両方とも戦争犯罪を犯したと述べます。HRWのケネス・ロス代表と、パレスチナ被占領地の人権状況に関する国連特別報告官を務めたオランダのライデン大学国際法学部名誉教授ジョン・ドゥガードに話を聞きます。「ガザが占領中の土地であることを考えれば、イスラエルが現在行っている攻撃は単に占領を継続する手段に過ぎません」とドゥガードは言います。「パレスチナの戦闘員の反応は、占領に抵抗する占領下の民の反応としてみなければなりません」。

  • アフガニスタンで米軍司令官が殺害され、ペンタゴンはこの事件をアフガン兵による身内の攻撃と発表しました。報道によれば、ハロルド・グリーン少将は首都カブール近郊の英国が運営する陸軍士官学校で、この兵士が発砲した弾を受けて死亡しました。連合軍兵士14人も負傷しました。グリーンは今年度末に予定される米国主導連合軍の退却準備を指揮する副司令官でした。彼はベトナム戦争以降で戦闘中に殺された米軍将校の中で、最も階級の高い人物となりました。アフガニスタンのカブールに拠点を置くマシュー・エイキンズに話を聞きます。調査報道で受賞歴もあるエイキンズ記者は最近、アルジャジーラ・アメリカのためにアフガニスタンでの戦争犯罪の可能性について調査し、以前にも連合軍内部での身内による攻撃を取材しました。「こういった攻撃は、問題がどんなに深刻かの現れです。」とエイキンズは言います。「どんなに高い階級で、厳重に警護された高級将校たちであっても、(内部からの攻撃で)被害を受けます。(米国主導のNATO軍の)既に制限されている現地のアフガン人との接触が、さらに制限されることになるでしょう」。

  • 69年前の午前8時15分、米国は日本の都市広島に原子爆弾を投下しました。原爆による破壊は大規模なものでした。衝撃波、放射能、熱線により広島市の人口の半分にあたる14万人の命が奪われました。3日後に米国は長崎の街に二発目の原爆を落とし、更に7万4千人が亡くなりました。広島の平和記念公園で当時17歳だった原爆の生残者の細川浩史の話を聞きます。彼は13歳だった妹の瑤子を爆撃で失いました。背景に見える原爆ドームは、広島市で爆風に耐えて残った数少ない建物の一つです。

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