デイリーニュース

  • スモッグか雇用か:オバマ政権 スモッグ基準の後退で米国の環境や公衆衛生を危険にさらす

    米国がレイバー・デイ(労働者の祝日)の週末を迎えようとしていたときに、オバマ政権は密かに米環境保護庁 (EPA) にスモッグ大気汚染を制限する計画を撤回するよう求めました。これは年間で2200件の心臓発作と23000件の喘息発作を未然に防ぐだろうと見込まれていた政策です。景気の先行き不透明なこの時期に、この措置が財界への規制の重圧を減らすことになることを願って決断したとオバマは言います。この動きは環境汚染の張本人たちとある分野の財界首脳たちにとっては重要な勝利であり、環境保護論者たちにとっては再度の挫折として捉えられています。天然資源保護協議会(NRDC)の大気清浄部長ジョン・ウォーキーとデューク大学医療センターの非常勤教授でEPAの大気清浄科学諮問委員会議長も務めたロジャー・マクレラン博士に議論してもらいます。

    dailynews date: 
    2011/9/7(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 米英 容疑者の拘束 移送 拷問でカダフィ体制と結託 発見された書類が明かす

    ヒューマンライツ・ウォッチがリビア外務省にあった数百もの書簡を発見しました。これらは9/11攻撃の後で、米国CIAや英国MI6が行なった「Extraordinary Rendition (特例拘置引き渡し)」プログラムに、カダフィ政権が直接協力していた事実を示すものです。この文書は、CIAが、容疑者たちが拷問にさらされることを知りつつも、彼らをリビア当局に引き渡していたことを明らかにしています。リビアへ送られた最も有名な容疑者の1人にイスラム教戦士のアブデルハキム・ベルハジがいます。彼はいまリビア反体制派の軍事司令官です。2004年に身柄を拘束されたとき、ベルハジはアルカイダに関係するリビア・イスラム教戦闘団のメンバーでした。トリポリでのこの文書発見に助力したヒューマンライツ・ウォッチの緊急事態対応ディレクター、ピーター・ブッカートに話を聞きます。また、著名な英国の人権弁護士で多数のグアンタナモ収容所収容者たちの代理人を務める他、ウィキリークスのジュリアン・アサンジの代理人でもあるガレス・ピアスにも登場してもらいましょう。

    dailynews date: 
    2011/9/7(Wed)
    記事番号: 
    2
  • リビアの反体制派 トリポリの安定化に努力 カダフィの施設からは武器が紛失

    リビアでは反カダフィ派が、カダフィ派の拠点であるバニワリドも抵抗地域はいくつかあるものの、国民評議会の監督下に入りつつあると話しています。一方反体制派部隊は本日、激戦地であるカダフィの故郷シルテまで8kmのあたりにまで進軍したとしています。ロイター電によると、米政府はニジェール政府に対し、リビアから車列を作って同国に入ったとされるカダフィ政権の高官たちの身柄を拘束するように要請しました。ニジェール当局は、車列には数人のカダフィ政権幹部が乗車していたとしつつも、カダフィ本人がそこにいる形跡はなかったと話しています。トリポリの最新状況をヒューマンライツ・ウォッチの緊急事態対応ディレクター、ピーター・ブッカートに伝えてもらいます。ブッカートは先ごろ、以前は攻撃用ライフルや対空ミサイルでいっぱいだったカダフィの倉庫が、略奪されていることを発見しました。「私たちは米国や他の西側諸国にこうした武器がリビア中に流通していると警告しています」とブッカートは言います。「都市が陥落するたびにそうした武器が略奪され尽くす……私たちの行ったどの施設でもかつてあった地対空ミサイルがなくなっています」

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    2011/9/7(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 9.11の聖者:WTCで死んだNY市消防局付司祭、同性愛者のカトリック神父マイカル・ジャッジ追憶

    ニューヨーク市では9月4日、2001年9月11日の世界貿易センターへの攻撃で、犠牲者第一号として記録されたマイカル・ジャッジ神父を追悼して数百人が通りを行進しました。ニューヨーク市消防局付司祭のジャッジは当時68歳で、現場で一人の消防局員に臨終の祈りを与えている最中に亡くなりました。彼は政治的、社会的領域を超えた崇拝者と友人を持つ英雄的存在で、その人生はSaint of 9/11(『9/11の聖者』)という高く評価されたドキュメンタリー映画の中で取り上げられ追悼されました。同映画は、ジャッジ神父が同性愛者だったという半分隠された秘密を描いたことでも注目に値します。個人的な日記の中で、尊敬されたカトリック神父であった彼が、いかに「同性愛者である自分自身のことに思いをいたらせ、自分が会う人々が自分のことを全部は知りえない」と思っていたか記していました。長年にわたる同性愛者の権利を求める活動家で、『9/11の聖者』をプロデュースしたインディペンデント映画製作者であるブレンダン・フェイに話を聞き、同ドキュメンタリーと彼の新作映画Remembering Mychal(『マイカル追憶』)の抜粋を放送します。

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    2011/9/6(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「恐怖売ります」米国のイスラム嫌悪をあおる自称専門家とそのパトロン

    "Fear Inc: The Roots of the Islamophobia Network in America" (恐怖売ります:米国のイスラム嫌悪ネットワークのルーツ)と題した米国進歩センター(Center for American Progress)の報告書は、専門家を標榜する少数の人々が、多数の基金の助成や個人の寄付に支えられて、米国内でイスラム教徒に対する恐怖をあおり嫌悪と敵意を広げている様子を明らかにしました。同報告書によると、こうしたいわゆる専門家は、書籍や報告書、ウェブサイト、ブログ、綿密に練り上げた反イスラム的な話題の発信など様々な形でイスラム嫌悪を撒き散らしています。また、ノルウェーで大量殺人を行った右翼アンネシュ・ブレイビクが、こうした専門家を彼の「マニフェスト」の中で繰り返し引用していたことも指摘されています。こうした専門家の中でも報告書が特に注目しているのは、「ジハード・ウオッチ」というブログの執筆者ロバート・スペンサーです。彼は、ニューヨーク市に穏健なイスラム教センターを作ろうとする地元の取り組みを、「グラウンド・ゼロでのモスクの勝利」という言い回しを用いて世界的な関心事に仕立てた団体「アメリカのイスラム化を阻止せよ」(Stop Islamization of America)の代表でス。

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    2011/9/6(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 国連平和維持活動部隊員らのハイチ人への性的暴行ビデオで、地震後の復興に集中すべきとの声高まる

    ハイチでの国連平和維持活動(PKO)に従事するウルグアイ人部隊員らが18歳のハイチ人男性を性的に暴行したとされる映像が出回り、ウルグアイ海軍司令官が解雇されました。ハイチのミシェル・マルテリー大統領は9月5日、暴行疑惑を非難し、犠牲者は「集団レイプされた」と語りました。暴行は7月に起こりましたが、暴行を撮影した携帯電話の映像が明るみに出たのは最近のことです。国連部隊による事件は今回の出来事だけではありません。2007年12月には、100人のスリランカ兵が未成年の少女らへの性的虐待罪に問われハイチから強制送還されました。2005年には、国連部隊がポルトープランスの最貧地区の一つであるシテ・ソレイユで凶行におよび、子供を含む23人を殺害しました。今回の事件が起きたとされる海辺の町ポールサリューでは、9月5日にデモがありました。最初に記事を書いたジャーナリストのアンセル・ハーツに、ポールサリューから話を聞きます。「一部の人々は、現在約1万2000人の兵士で構成されるハイチの国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)の全部隊が去ることを求めています」とハーツは言います。「また別の人々は、MINUSTAHがその使命をいわゆる“平和維持”から、道路・学校建設や地震後のハイチが立ち直るのに必要なインフラの構築といった開発に変えることを求めています」。

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    2011/9/6(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 伝説の英ロック歌手ビリー・ブラッグ:労働ストライキ、自身の歌、アクティビズム、マードック傘下メディアの盗聴事件を語る

    伝説の英国ロッカーでアクティビストのビリー・ブラッグを招いての特集をお届けします。ビリー・ブラッグは1970年代後半にロンドンでパンクバンドRiff Raffを結成し、ミュージシャンとしてのキャリアを開始しました。1984年に発表したアルバム『ブルーイング・アップ・ウィズ・ビリー・ブラッグ』には『イット・セイズ・ヒア』が所収されていましたが、この曲は、現在話題となっているニューズ・オブ・ザ・ワールドの電話盗聴事件にも通じる、政治とタブロイド紙への批判となっています。1998年と2000年、ブラッグは2枚の有名なアルバム、『マーメイド・アベニュー1』と同『2』に参加しました。この2枚はフォークソングの歌手・作詞家・作曲家で、貧困と労働者階級について歌ったウディ・ガスリーのアルバムです。ブラッグはガスリーの歌詞に曲をつけ、さらに同アルバムの制作に協力したWilcoと共に、アルバム所収曲の多くに参加しました。しかしブラッグを単にシンガーソングライターとしてのみ語ってしまうと、彼の不正義に関する発言や、多くの社会問題への取り組みを見逃してしまうことになります。1980年代には、英国労働組合の歴史上で最も大きな出来事の一つ、1984年のNational Union of Mineworkers(全国炭鉱労働組合)のストライキへの支援を呼びかけました。

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    2011/9/5(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ハリケーン・アイリーン後 ニューヨーク州住民が頼ったコミュニティ運営サイト「ウォーターシェッド・ポスト」

    今週末はまたメキシコ湾岸で380ミリもの降雨をもたらしそうな熱帯性低気圧が発達しています。米東部海岸の一部に壊滅的な被害をもたらしたハリケーン・アイリーンからまだ1週間しか経っていません。被害が最もひどかった地区の1つ、ニューヨーク州のキャッツキルズを見てみましょう。冠水や浸水は大部分で収まりましたが後片付けや修復再建は始まったばかりでこれから数カ月はかかります。少なくとも600軒の家屋、57000haの農地が台無しになりました。州当局の推計では150の幹線道路で部分的な修復が必要で、22の州管轄の橋が閉鎖になっています。このためキャッツキルのいくつかの地域も完全に孤立状態。ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモはあの強力な熱帯暴風雨で州は10億ドルの損害に直面していると言います。キャッツキルズを拠点にするウェブサイト「ウォーターシェッド・ポスト」の編集者リサ・ハリスに話を聞きます。このサイトは地域住民たちの主要な災害ニュースソースの1つになりました。

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    2011/9/2(Fri)
    記事番号: 
    3
  • トルコはイスラエルとの関係を凍結 ガザ支援船団の渡航阻止に関する国連報告書は「うわべの取り繕い」

    死傷者を出した2010年のイスラエルによるガザ支援船団攻撃に関してやっと国連が報告書を出しましたが、トルコはそれに先立ちイスラエルとの外交関係を格下げして軍事協力を凍結させました。国連報告書は、イスラエルが船団船マビ・マルマラ号に対する攻撃で「過剰で不合理な」武力を行使した─9人を殺害─と非難し、イスラエルは遺憾を表明して死者の遺族や負傷者に補償を行うべきだとしています。ただしマルマラ号を含む支援船団の乗客も、イスラエルのガザ地区封鎖を突破しようという「無謀な」試みを行ったとしてたしなめています。国連報告書はさらに、イスラエルのガザ地区封鎖は国際法上は合法であるとする、今後に重要な影響を与える判断を下しています。 This Time We Went Too Far: Truth & Consequences of the Gaza Invasion (『今度ばかりはやり過ぎた:ガザ侵攻の真実と結果』)などイスラエル・パレスチナ紛争に関する複数の著作を持つノーマン・フィンケルスタインに話を聞きます。また、フリー・ガザ運動の主宰者の1人であるフウェイダ・アラフにも話を聞きます。アラフもフィンケルスタインもともに国連報告は「うわべを繕う」「道徳的な堕落」と非難しています。

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    2011/9/2(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 米国 イラク・アフガニスタン戦争が始まって10年 競争入札なしの契約3倍で巨額浪費

    アフガニスタン戦争が10周年を迎えようとしています。この間、国防総省が競争入札なしの契約量を3倍にしたことで数百億ドルが浪費されたとする 2つのリポートが公開されました。超党派による戦時契約委員会の調査は、イラクとアフガニスタンにおけるプロジェクトでこの10年以上にわたって費やされた310億ドルから600億ドルが無駄にあるいは不正に詐取されて消えたと結論づけました。アフガニスタンでは米国が間接的にタリバンに資金提供していたことがわかりました。米国支援のプロジェクトのための資金が安全を確保するためにタリバンにつながる地域の民兵に支払われていたのです。一方で国防総省は 9/11の同時多発攻撃以来、入札なし契約を、異論も多いために改善すると約束していたにもかかわらず、3倍に増やしていました。米国の調査報道NPO 「公益擁護センター」(Center for Public Integrity)からの新しいリポートではこの入札なし契約での支払額は2003年の500億ドルから2011年には1400億ドルに膨張したとしています。イラク・アフガニスタン戦時契約委員会のメンバーでボルチモア大学法学大学院の政府契約学の教授であるチャールズ・ティーファーに話を聞きます。また、行政監視センターのシャロン・ワインバーガーにも登場願います。

    dailynews date: 
    2011/9/2(Fri)
    記事番号: 
    1

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