29日、住民はハリケーン「サンディ」の上陸に備え、東海岸側のほとんどが閉鎖されています。この巨大ハリケーンはノースカロライナ、サウスカロライナからボストンにかけて最大5千万人に影響を与える恐れがあります。すでにカリブ海でハイチとキューバを直撃し、死者66人を出しています。「これは自然の要素と自然とは異なる要素がつぎあわされたものであり、大惨事をひきおこす態勢が整っているようにみえる」と350.orgの創設者ビル・マッキベンは語ります。NYやその他都市では学校や交通機関が閉鎖され、何十万もの市民がすでに避難をしています。明日にかけて、数百万人が停電の影響を受ける恐れがあります。気象学者によると、サンディは米国本土に上陸した過去最大のハリケーンになる可能性があります。巨大ハリケーンは、オバマ大統領とミット・ロムニー共和党候補が気候変動問題を遊説の争点にすることを拒否してきた時期に上陸します。1984年以来、気候変動は大統領候補討論会で一度も言及されていません。「ハリケーンが通過しない地域の人びとを含む全員が、米国史上最も暖かい年、我々の目の前で北極海の夏の海氷が最小になった年に、この前代未聞の規模の嵐を目の当たりにすることはどういう意味を持つのか、みつめ直すことがとても大事なのです。もし警鐘があるとするなら、これがそうです」とマッキベンは語ります。