デイリーニュース

  • 2012年ノーベル平和賞、EUが受賞 過去受賞者3人が抗議

    本日は、欧州連合(EU)が2012年ノーベル平和賞を受賞するにあたり、ノルウェーのオスロにあるオスロ市庁舎の外からお送りします。9日、ノルウェーの平和団体とEU反対派は受賞に抗議をするため、ろうそくを手にデモ行進を行いました。デズモンド・ツツ元大主教、北アイルランドのマイリード・マグワイア、アルゼンチンのアドルフォ・ペレス・エスキベルの3人のノーベル平和賞受賞者は、27か国のブロックは武装解除された世界和平というアルフレッド・ノーベルの考えと矛盾しているとして、ノーベル委員会に異例の抗議文書を送りました。本日は、ノーベル平和賞授賞式典会場内から番組を始めます。「EUが完璧だという考えのもと我々はここに集ったわけではない。我々は、ここヨーロッパでは抱えている課題を共に解決していかなければいかないという信念の下、集っています」とノルウェーのノーベル賞委員会委員長のトールビョルン・ヤーグランは語ります。ノーベル賞委員会は、第2次世界大戦後の安定と民主主義に長年貢献したとしてEUの受賞を決定したと発表しています。

    dailynews date: 
    2012/12/10(Mon)
    記事番号: 
    1
  • カタールの人権職員 「アラブの春」蜂起を称えた詩人の終身刑を弁護

    ドーハのCOP18開始から3日後、カタール裁判所が現地の詩人に終身刑の判決を下し、ガルフ湾地区の活動家や人権オブザーバーの多くに衝撃を与えました。ムハンマド・イブン・アル=ディーブ・アル=アジャミが終身刑の判決を受けたのは、2年前にTunisian Jasmine(『チュニジアのジャスミン』)という詩を書いて、アラブ諸国での蜂起を支持したためです。詩の中で、「我々はみな、抑圧的な特権階級に立ち向かうチュニジア人だ。アラブ諸国の政府とその支配者らは、一人残らずみんな泥棒だ、泥棒だ!」と書いています。本日は彼の弁護士で、カタール国家人権委員会のメンバーに話をききます。

    dailynews date: 
    2012/12/7(Fri)
    記事番号: 
    5
  • 「性懲りのない威張り屋」 気候会議での米国の役割に非難集中

    ここ10年の国連気候変動会議に主席してきた2人の市民団体代表に話をききます。インドの環境保護活動家で科学環境センター(Centre for Science and Environment)長のスニータ・ナレインは「我々は、大きな野心と早急な行動、大気圏の公平な共有に基づいた行動の必要性を強く信じています。なので我々はインド政府に対して、世界が必要としていることに関して強硬な立場をとり、 会議から退場することを望むと伝えました。話し合いの時間はもうすぎました。具体的な行動が必要です」と語ります。もうひとりは、 先住民協議会長で先住民環境ネットワーク(Indigenous Environmental Network)代表のトム・ゴールドトゥースです。「ドーハで強力な合意が形成される保障はありません。ですので、我々は米国先住民として、 帰国した後にオバマ大統領と閣僚たちを相手にトップレベルの政府間交渉を行い、気候変動問題に関する彼の公約について説明責任を問うつもりです」とゴールドトゥースは語ります。

    dailynews date: 
    2012/12/7(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 「政府は国民の期待を裏切った」シリア系米国人学生ムニラ・シバイが気候正義を呼びかける。

    青年団体の代表として、カタールのドーハのCOP18で主張したように、19歳のムニラ・シバイは、世界の指導者らの行動を非難しました。「ここ2週間、展望が全く見えておらず、それどころか積極的に押し戻しを図る動きさえあります。気候危機の原因をつくった人たちはすでに20年前に、問題を解決する責任があることを認めています。18年の怠慢の後、今日では同じ国々がこの責任を投げ出そうとしています。「公正」という基本的な原則が攻撃されているのです」とシバイは語ります。

    dailynews date: 
    2012/12/7(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 汚染で儲ける:ベネズエラ首席代表 気候変動会議の裏の経済的動機について語る

    ドーハのCOP18のベネズエラ代表団トップのクラウディア・サレルノは3年前のコペンハーゲン会議で、話を聞いてもらおうとテーブルを叩きつづけ、こぶしを血まみれにした印象的な行動で有名です。彼女が今年の会議で重視していることは、法的拘束力を持っ た唯一の国際的な枠組みである京都議定書の期間延長はもはや「意味が無い」ということ、また気候変動枠組条約会議が成功を収めるためには、気候変動枠組条 約会議の交渉は環境対策ではなく、経済にかかわる取り決めだということを各国が理解することが不可欠だということです。経済に影響を与える取り決めになる ので、先進国にとってはたとえ経済が順調にいっている場合でも、必要な経済改革を行うのは難しいのです」と彼女は語ります。

    dailynews date: 
    2012/12/7(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「今でないなら、いつ?」 台風上陸で500人の死者を出したフィリピンの代表が気候変動への新しい枠組み作りを求める

    4日にフィリピン南部を直撃、500人以上の死者と数百人の行方不明者を出し、25万人が家を失った台風の報道でかすんでしまったCOP18の話し合いが行われています。「ボーファのような台風は、いままでにありません。このような暴風雨には、この半世紀のあいだ一度もみまわれたことのない国の一部が壊滅的な被害を受けました。このような痛ましい惨事は、フィリピンだけに限られるものではありません。世界中が、特に貧困問題に取り組み、社会や人間の開発をめざして苦闘する発展途上諸国が、同じ現実に直面しています」と、フィリピン代表団の1員のエブ・サニョが6日に発言しました。 彼は代表団らにさらなる行動を呼びかける中、泣き出してしまいました。「ど うか・・・2012年を私たちが望む未来のための義務を果たす・・・という勇気を世界が持った年にしましょう。 出席者のみなさまにお聞きしたい、私たちでなかったら、誰がやるのでしょう?今でなかったら、いつなのでしょう?ここではなったら、どこなんでしょう?」 また、フィリピン代表団の1人で、フィリピン気候変動委員会の1員でもある、ヘヘルソン・アルバレスにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/12/7(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 危機に晒される未来 若き活動家たち ドーハの国連気候変動会議で緊急行動を呼びかけ

    ドーハの国連気候変動枠組み条約第18回締約国会議(COP18)から番組をお送りしています。ここでは若い活動家たちが、気候変動を止めるための徹底した対策を取るよう大きな声を上げています。世界中から集まった若い代表たちは、米国やその他富裕国に温室効果ガス排出量を大幅に削減し、気候変動が貧困国で引き起こしている自然災害による損失や被害を補償するよう呼びかけています。番組では3名のゲストを迎えました。23歳のアマンダ・ニシュワットは巨大ハリケーン・サンディで洪水被害の出たニュージャージー州シコーカスで環境対策コーディネーターをしています。ハイチ出身のアンジェリーナ・アネスタスは、メイン州のカレッジ・オブ・ジ・アトランティックで学ぶ傍ら、同大学の環境正義団体「アース・イン・ブラケッツ」(Earth
    In Brackets)で活動。このグループは今回の会期中を通して抗議活動の一端を担ってきました。そしてロンドンが拠点のマルコ・カデーニャは「プッシュ・ヨーロッパ」(Push Europe)キャンペーンと「地球を守るヨーロッパの若者たち」(Young Friends of the Earth Europe)を組織しています。

    dailynews date: 
    2012/12/6(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「もう待っている余裕はない」:気候変動対策についての言動を行動に移すことを オバマ大統領に要請

    ドーハで行われている国連気候変動枠組み条約第18回締約国会議(COP18)は、2週間の交渉の最終段階に入っても、重要問題が未解決のままです。今回の会議では2020年以降の温室効果ガス抑制に向けた協定のために、各国の話しあいが進められていますが、それほど先まで待っている余裕はないという声も多数上がっています。このサミットでは米国に対し環境保護主義者と小規模国家から、オバマ大統領は温暖化に取り組むと約束したのに守らずにいるという、激しい非難が集中しました。グリーンピース・インターナショナルのクミ・ナイドゥ事務局長と、世界自然保護基金の「世界気候変動とエネルギー委員会」(Global Climate and Energy Initiative)代表サマンサ・スミスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/12/6(Thu)
    記事番号: 
    2
  • カイロの衝突で死傷者 革命開始以来最大規模の政治危機に直面するエジプト

    エジプト軍は、6名の死者が出たモハメド・モルシ大統領支持派と反対派の衝突後、大統領宮殿周辺に戦車を配備しました。今回の衝突は、先月モルシ大統領が出した、広範囲で無制限の大統領権限に関する憲法令に対する、2週間の反対運動が最高潮に達したことをあらわしています。反大統領派は、イスラム勢力が多数を占める委員会を通過し、12月5日に国民投票が予定されている、新憲法草案にも異議を唱えています。カイロよりデモクラシー・ナウ!特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/12/6(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 化石燃料から地球温暖化否定論まで:行動を起こさない米国の最大の黒幕はコーク兄弟か

    チャー ルズ・コークとデービッド・コークの億万長者の兄弟が、米共和党の選挙運動に莫大な寄付金を注ぎ込んだことは有名ですが、コーク兄弟は地球温暖化にどんな 影響を及ぼしているのでしょうか。米国はドーハでの国連変動会議で交渉の進展を妨げていると非難されていますが、気候変動問題をめぐるこう着状態を引き起こしている最大の原因はコーク兄弟ではないかと示唆する新しい報告書が発表されました。コーク兄弟は、石油精製所を経営し、何千マイルものパイプラインを管理しているため、彼らにとって化石燃料産業界には巨大な個人的利害がからんでいます。コーク兄弟は、数千万ドルもの資金を地球温暖化懐疑論につぎ込んでおり、地球温暖化の影響を和らげようとする政策をつぶすためにロビー活動やその他の取組を行ってきたと言われています。本日は、グローバリゼーションに関する国際フォーラム 代表のビクター・メノッティに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/12/5(Wed)
    記事番号: 
    4

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