ニューヨーク・タイムズのピュリッツァー賞受賞記者マーク・マゼッティが新著 The Way of the Knife : The CIA , a Secret Army , and a War at the Ends of the Earth(『ナイフを使う方法;CIA、秘密軍隊、そして地球の果ての戦争』)で、世界の暗部で人間狩りと殺人のための機械と化しているCIAと米特殊作戦部隊の任務の変遷を追っています。それが新しいアメリカ流の戦争のやり方なのです。この本が暴いたものの中には、CIAがパキスタンの過激派ネク・ムハンマドを暗殺してやる見返りに、パキスタン政府が米国の無人機攻撃に同意した一件もあります。ネク・ムハンマドは米国にとっては標的ですらありませんでした。パキスタンとアフガニスタンにおける武力衝突とそれに対するワシントンの反応についてのマゼッティの報道は2009年のピュリッツァー賞に輝きました。その前年も彼はCIAの拘留尋問プログラムに関する報道で同賞の最終候補者となっています。