デイリーニュース

  • クリーブランド監禁事件 警察の怠慢と 容疑者の家庭内暴力不処罰が 監禁期間を長引かせた?

    5月9日クリーブランドの裁判所で、若い女性3人を誘拐し、自宅に10年間監禁した容疑でアリエル・カストロの罪状認否が行われました。3人の被害者、アマンダ・ベリー、ジーナ・デヘスース、ミシェル・ナイトは、それぞれ14~21歳のときに行方不明となりましたが、これらの事件につながりがあるとは観られていませんでした。監禁中に生まれたベリーの6歳の娘も共に保護されました。当局の発表では、被害者の3人は時に鎖や綱で繋がれ、食事もろくに与えられず、暴力や性的暴行を受けました。週刊新聞、クリーブランド・シーン(Cleveland Scene)のエリック・サンディ記者に、カストロ容疑者の経歴について、元妻に対し残虐な暴力を振るったにも関わらず、一度も刑務所へ送られなかったことを含め話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/5/9(Thu)
    記事番号: 
    1
  • エドゥアルド・ガレアーノ ラテンアメリカの『収奪された大地』の作家が 新作『時代の子供たち』を語る

    ラテンアメリカで最も賞賛される作家の1人エドゥアルド・ガレアーノが新作 Children of the Days : A Calendar of Human History (『時代の子供たち:人類史のカレンダー』)を発表しました。ガレアーノの古典的名作『収奪された大地 ラテンアメリカ五百年』は、2009年の米州首脳会議で、当時のベネズエラ大統領ウゴ・チャベスがオバマ大統領に1冊プレゼントしたことでも話題になりました。『収奪された大地』は1971年の刊行以来チリやアルゼンチン、そしてガレアーノの母国であるウルグアイでも発禁となったにもかかわらず世界中で100万部以上が売れています。1973年のクーデターでウルグアイ軍部が政権を握った後に彼は亡命生活を送ることになりましたが、そこで古典的三部作『火の記憶』の執筆を開始し、南北アメリカの5世紀にわたる歴史を書き直しました。

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    2013/5/8(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 国防総省の調査報告 昨年度の米軍内での性的暴行2万6000件 1日70件見当

    米国防総省から、米軍内では毎日70件ほどの性的暴行事件が起きているという衝撃の調査結果が発表されました。この調査によれば、2012年に起きた性的犯罪は推計26000件で2010年から37%の増加となっています。しかしほとんどの犯罪は届け出られていないのです。この調査結果が発表された2日前には、空軍の性的暴行予防対策部隊の隊長ジェフリー・クルシンスキ中佐が性的暴行容疑で逮捕されています。5月7日に行われた軍内の性犯罪に関する上院軍事委員会公聴会から抜粋を放送し、「兵役女性のアクションネットワーク(Service Women’s Action Network)」の代表で共同創設者のアヌ・バグワティに話を聞きます。「これはとんでもない数字です。私たちは転換点に来ていると思います」とバグワティは言います。「アメリカ社会は激怒しています」

    dailynews date: 
    2013/5/8(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「国境越しの射撃」:罪もないメキシコ人を国境越しに射殺した米国国境警備隊員 罪は問われず

    ワシントン・マンスリー誌(Washington Monthly)と「ネイション・インスティチュート調査基金」(Investigative Fund of the Nation Institute)の共同調査により、過去5年間で、米国の国境警備隊員が国境の反対側に向かって少なくとも10回発砲し、6人のメキシコ人がメキシコ領内で死亡したことが明らかになりました。メキシコ人犠牲者はメキシコ領内で死亡したため、米国の裁判所で訴訟を起こす資格がないという裁決が出されたため、この殺害は処罰の対象となっていません。調査記者のジョン・カルロス・フレイは次のように書いています。「今回の調査で浮き彫りにされたのは、国境警備隊は、ろくに訓練も受けていない数千人の新人によって構成されており、米国人が通常法執行機関に期待する透明性、説明責任、明確な活動規則の整備がなされていないということです」。フレイから、これらの発砲事件について、さらに政府の現在の移民政策における“国境警備”に関する合意がメキシコの民間人の犠牲者を増加させかねないと彼が懸念する理由について話を聞きます。

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    2013/5/7(Tue)
    記事番号: 
    3
  • DNAテスト拒否 FBI誤認捜査認めるもミシシッピ州が5月7日夜にウィリー・マニングの死刑執行へ

    (米国東部夏時間、午後3時25分更新:ミシシッピ州最高裁はウィリー・マニングの執行猶予を認めました)

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    2013/5/7(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ロバート・フィスクが語るシリアの内戦、化学兵器“大騒動”、イスラエル攻撃に対するオバマの支援

    米国がシリアへの介入を強める方向に進んでいますが、英紙「インディペンデント」の中東特派員を長年務めるロバート・フィスクに話を聞きます。首都ダマスカス周辺での取材のため2週間のシリア滞在から帰国したばかりのフィスクが、彼が“化学兵器大騒動”と呼ぶシリア内戦の最新情報を伝えてくれます。フィスクは戦闘ではシリア政府軍が優勢だと言います。イスラエルの最近のミサイル攻撃に対するオバマ大統領の「恥ずべき」支持についてもフィスクの意見を聞きます。「シリアが化学兵器を使用したかどうか、私に聞かないでください」とフィスクは言います。「ありえないことではありませんが、証拠は何もありません。我々が理解すべきことは、これは宣伝戦で野蛮な戦争であり、何千人もの人が命を失っているということです。」

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    2013/5/7(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 調理の再生がいかに食糧システムを救い、我々を健康にし、民主主義を育てるか、マイケル・ポーランが語る

    本日は、米国を代表する作家の一人で食と食糧政策の思想家、マイケル・ポーランにたっぷりと話をききます。ポーランは、『雑食動物のジレンマ─ある4つの食事の自然史』、 『ヘルシーな加工食品はかなりヤバい―本当に安全なのは「自然のままの食品」だ』など食についてのベストセラー本をいくつか執筆しています。ポーランは新著Cooked : A Natural History of Transformation(『調理という名の変換─博物学の視点から』)の中で、調理を取り戻すことが、私たちの食糧システムをより健康にそして持続可能にするために誰にでもできる一番大切な一歩かもしれないと語っています。「加工食品を売るための意図的なたくらみにより食文化がむしばまれています。家庭料理は、ゼネラル・ミルズやケロッグなどの食品企業、あるいはマクドナルドに対する挑戦です。通常家族全員がひとつの料理を共にするからです」。ポーランはまた、「スローフード」運動についても話します。「スローフードとは、善、クリーン、公平な食を意味します。社会正義に配慮し、食材がどのように育てられ、いかに人道的で農薬を使っていないかに心を配ります。スローフードとは、家族の空間を取り戻し、食品製造業者の影響力を家庭外にとどめることなのです。家族との食事はとても大事です。

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    2013/5/6(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 国境越えの死者増加 メキシコ側はオバマに移民改革の中心に人権を据えるよう要請

    オバマ大統領はエンリケ・ペーニャ・ニエト大統領との会談のため2日間のメキシコ訪問に旅立ちました。会談のテーマの1つは米国の移民法改革です。メキシコシティの米国大使館前では抗議者たちがオバマに対し移民法を抜本的に見直すという公約を守れと訴えました。季節労働者家族大衆会議と組織運動「アクシオン・ミグランテ(Acción Migrante)」の主催者マルコ・カスティーヨに話を聞きます。メキシコから国境を越えようとする出稼ぎ労働者たちの死亡事例が続いていることに関して、カスティーヨは「国境警備」ではなく人権こそが政策変更の中心課題になるべきだと訴えます。「私たちはいま米墨国境において人道的危機を経験しているのです」と彼は言います。

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    2013/5/3(Fri)
    記事番号: 
    3
  • アンジェラ・デイビスら アサタ・シャクールのFBIテロリスト指名手配を非難

    亡命中の元ブラックパンサー、アサタ・シャクールが女性では初めてFBIの最重要指名手配テロリストに加えられて一夜が明けました。アフリカ系アメリカ人のもう1人の伝説的活動家アンジェラ・デイビスと、シャクールの長年の弁護士であるレノックス・ハインズに話を聞きます。デイビスはカリフォルニア大学サンタクルズ校の教授で、最近の映画Free Angela and All Political Prisoners(『アンジェラとすべての政治犯を解放せよ』)の主人公です。彼女は、FBIの今回の動きは40年前にシャクールや他のブラックパンサーを狙ったときと同じで、政治的な動機によるものだと主張します。「この行為はまさにテロリズムの論理そのものの反映に思えます。今日、闘争にかかわっている人々を怖がらせるためのものとしか考えられません。40年前というのはずいぶんと昔のことに思えますがが、21世紀初頭のいまになっても、私たちは同じ問題で戦っているのです──警察の暴力、医療保険、教育、投獄された人々」。ラトガーズ大学の刑事司法学教授ハインズは1973年からシャクールの弁護士を務めています。「これはニュージャージー州やマイアミ州選出の連邦議員による政治的な策動です。キューバ政府に圧力をかけ世論を煽動するのが目的です」とハインズは言います。

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    2013/5/3(Fri)
    記事番号: 
    2
  • アサタ・シャクール本人の稀少録音:FBIの最重要指名手配テロリストとされた活動家

    元ブラック・パンサーのアサタ・シャクールを、 FBIが最重要指名手配テロリストのリストに加えました。彼女が有罪を宣告された殺人事件は40年も前の出来事です。本名はジョアンヌ・シェシマールで、1973年の銃撃戦でニュージャージー州警察官を射殺したとして有罪となりました。シャクールはずっと無罪を訴え続け、連邦当局の政治迫害だと非難しています。彼女は1979年に脱獄してキューバに政治亡命しました。その彼女が5月2日、FBIのテロリスト手配リストに最初の女性として追記されたのです。彼女を捕まえた者への報奨金は2倍の200万ドルに増やされました。1998年にキューバを訪問した教皇ヨハネ・パウロ2世にあてた公開書簡を朗読した彼女の録音を放送します。FBIは法王に彼女の引き渡しを促すように依頼していました。「(FBIの)COINTELPRO(破壊活動を封じ込めるための秘密作戦)の標的になった結果、私は監獄生活か地下生活か亡命か死かという脅威に直面しました」と当時のシャクルは言っています。「私の前にも後にも、ニュージャージー州の司法制度の犠牲者はいます。ニュージャージー州警察は人種差別と残虐さで悪名高いのです」。シャクルによる書簡の朗読はSoundCloudで最後まで聞くことができます。

    dailynews date: 
    2013/5/3(Fri)
    記事番号: 
    1

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