デイリーニュース

  • トランプのアジア歴訪 北朝鮮との国交樹立を求めるデモに遭遇

    アジア5カ国の歴訪を続ける ドナルド・トランプ大統領は、本日10日アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議出席のためベトナムに到着しました。9日には、北朝鮮に核兵器を放棄させるためにロシアの助けが必要だと語っています。韓国では非武装地帯(DMZ)の訪問を試みましたが、悪天候のため彼を載せたヘリコプター部隊は引き返しました。韓国の首都ソウルではトランプの訪問に反対するデモがありました。ソウルから帰国したばかりのブルース・カミングス教授に話を聞きます。彼はシカゴ大学の歴史学教授を務めており、『現代朝鮮の歴史――世界のなかの朝鮮』をはじめ朝鮮半島に関する著書を多数出版しています。

    dailynews date: 
    2017/11/10(Fri)
    記事番号: 
    1
  • サウジの皇太子ムハンマド・ビン・サルマンが権力を集中させ「反汚職」を装ってライバルを粛正

    サウジアラビア当局は、10人の王子、4人の現職大臣、何十人もの大臣経験者を含む影響力ある公職人たちを一斉に逮捕しました。これは、サルマン国王による大粛清であり、彼の息子である皇太子モハマド・ビン・サルマンの王位継承のために権力を集中する目的で行われました。ムハンマド皇太子はサウジのイエメンにおける戦争の立案者です。逮捕者の中には、推定資産170億ドル以上と言われる世界有数の大富豪であるアル=ワリード・ビン・タラール王子も含まれています。タラール王子は、アップル、ツイッター、シティグループ、ルパート・マードックのメディア帝国ニューズ・コープなど、米国の多くの有名企業に投資しています。この大量逮捕は、詳細不明の「汚職」容疑に基づくもので、ムハンマド皇太子が、新しい反汚職委員会を招集した数時間後に実施されました。この委員会は容疑者の拘束、逮捕、家宅捜査、資産の差し押さえを実施できる広範な権力を持っています。一方、ホワイトハウスの発表によれば、トランプ大統領はサルマン国王に電話をかけ、何十億ドルもの米国製武器の購入に感謝し、サウジ王国の「近代化計画」を称えたということです。ラトガース大学の歴史学准教授であり同大学中東研究センター所長トビー・ジョーンズ、イエメンのジャーナリストであり『サナアのレビュー』の創設者で編集長でもあるアフラー・ナサールに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/11/9(Thu)
    記事番号: 
    3
  • イエメンのジャーナリストが語る:サウジアラビアのイエメン完全封鎖は全イエメン人への「死刑宣告」

    国連の担当官によれは、サウジアラビア主導の連合軍が援助物資の輸送封鎖を解除しなければ、イエメンはここ数十年で世界最大の飢饉に直面することになるということです。連合軍は6日、シーア派の反政府組織フーシがサウジアラビアの首都リヤドに向けてミサイルを発射しそれがリヤド近郊で撃ち落とされた後、イエメンへの陸海空の輸送ルート全てを封鎖しました。サウジアラビアは、イランによるイエメン反乱軍への武器輸送を阻止するために、この封鎖が必要であると主張しています。国連によれば、サウジアラビアによる陸海空全面封鎖の決定について、救済機関は事前に全く通告を受けなかったということです。一方医療専門家は、イエメンで既に90万人以上の人々が発病しているコレラの蔓延が更に悪化すると警告しています。イエメンのフリー・ジャーナリストであり、『サナのレビュー』(Sana's Review)の創設者で編集長でもあるアフラー・ナサールに話を聞きます。彼女は殺害脅迫を受けてイエメンから亡命中ですが、イエメンでの人権侵害、女性の権利問題、報道の自由について報道を続けています。現在、ジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect journalists)から「国際報道の自由賞」(International Free Press Award)を受けるため米国に滞在しています。

    dailynews date: 
    2017/11/9(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 中国訪問中のトランプ大統領 貿易と北朝鮮について演説するが 気候変動や人権弾圧は無視

    アジア5カ国を歴訪中のトランプ大統領の北京での習近平主席との会談についてお伝えします。トランプはこの会談で、中国が北朝鮮との関係を断つことを求め、また一度は米国を「レイプしている」と非難した中国との貿易赤字の解決策を提案しました。人権活動家はトランプ大統領にこの訪問中に気候変動や中国の反体制派への弾圧や政治犯の釈放について話し合うよう求めてきました。本日はAFP通信の中国特派員ジョアナ・チュウとニューヨーク市立大学パウエル・スクールの政治学教授であり、コロンビア大学のサルツマン戦争と平和研究所(Saltzman Institute of War and Peace Studies)の上席研究員であるラジャン・メノンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/11/9(Thu)
    記事番号: 
    1
  • パラダイス文書が暴露 共和党や民主党の巨額献金者たちのタックス・ヘイブンの狡猾な使い方

    ガーディアン紙はパラダイス文書に基づく検証を行い、同文書に名前が出てくる共和党への巨額献金者7人が、市民監視や税務当局の目が届かないオフショア(租税回避地)に資産の一部を蓄えていると報じています。彼らは2016年の選挙に総額3億5千万ドル以上を投じました。保守派の理念を支援するこの7人の中には、カジノ王のシェルドン・エーデルソンやチャールズとデイビッドのコーク兄弟など、著名な人物も含まれています。別の調査では民主党の献金者ジェームズ・シモンズに焦点があてられています。シモンズは2016年の大統領選挙でヒラリー・クリントン支援のため1100万ドルを投じました。シモンズは世界最大の利益を上げているヘッジファンド「ルネサンス・テクノロジーズ」の創業者です。リークされた文書は、シモンズが、80億ドルの資産を米国内に置いておけば「特に過酷な」課税対象となるため、それを回避するために資産の多くをバミューダのオフショア個人資産ファンドに蓄えていることを明らかにしました。ガーディアンの上級記者ジョン・スウェインと話します。

    dailynews date: 
    2017/11/8(Wed)
    記事番号: 
    4
  • トランプ政権の商務長官 ロシアへの制裁を管轄する立場にありながら ロシアの企業と利害関係

    パラダイス文書により、ウィルバー・ロス商務長官がロシアの海運ベンチャー企業を通してプーチン・ロシア大統領の娘婿の会社と商取引を行なっていることがわかりました。リークされた同文書によると、ロス長官は海運会社「ナビゲーター・ホールディングス」のオフショア(租税回避地)企業の大株主ですが、この会社はプーチン大統領の親族が所有する「シブール」社との取引で数百万ドルを得ています。ロス長官は6日、BBCの取材を受け、トランプ政権の商務長官に就任した今年初めに、自らのビジネス権益は開示済みであり、不正なことはしていないと話しました。番組のゲストであるガーディアン紙のジョン・スウェインは、「ロス長官はトランプ政権でロシア人に対して制裁を課す責務を負っているが、制裁対象者の中にはシブール社とビジネス関係がある者もいる」とし、「かなり大規模な利害相反だ」と反論しています。

    dailynews date: 
    2017/11/8(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 共和党支援者で億万長者のロバート・マーサー オフショア投資の利得でブライトバートとクリントン攻撃に資金提供

    パラダイス文書をもとに英ガーディアン紙が行った最新の主要調査で、億万長者のロバート・マーサーとその家族が、オフショア投資ファンドを利用して米国での租税を回避し、家族の財団内部に保守的大義を支援する6千万ドルの軍資金を蓄財した経緯が明るみに出ました。ガーディアンの報道は、その金が極右ニュースの報道メディア「ブライトバート・メディア」の経営者で後に後日ホワイトハウス主席戦略担当官なったスティーブ・バノンに流れた道筋を辿っています。ガーディアンの上席記者であるジョン・スウェインと話します。

    dailynews date: 
    2017/11/8(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 地方選挙で共和党が敗北する中 最新の報告書で民主党の危機が鮮明に

    ドナルド・トランプが大統領に当選してから1年目にあたる7日に行われた一連の地方選挙で、共和党は数々の敗北を喫しました。そんな中、発表されたばかりの報告書『徹底検証:民主党の危機("Autopsy: The Democratic Party in Crisis")』は、民主党の党体制支持者たちが2016年の大統領選および両院議員選での敗北に果たした役割を検証しています。7日の投票結果を検討し、同報告書の共同執筆者であるノーマン・ソロモンと話します。

    dailynews date: 
    2017/11/8(Wed)
    記事番号: 
    1
  • チリ人作家イザベル・アジェンデの新小説『冬のさなか』は移民たちの生活と恋愛を探究

    チリ人のベストセラー作家イザベル・アジェンデに、彼女の最新小説In the Midst of Winter(『冬のさなか』)について話を聞きます。この小説は、何人かの移民の生活を中心に展開します。また、トランプ時代における作家とアーティストの役割についても話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/11/7(Tue)
    記事番号: 
    4
  • チリ人有名作家イザベル・アジェンデが語るパブロ・ネルーダの死、1973年チリのクーデター、トランプ

    高い評価を受けている小説家のイザベル・アジェンデは、『精霊たちの家』、『パウラ、水泡(みなわ)なすもろき命』、『天使の運命』を含む23冊の本を執筆した受賞歴のある作家です。彼女の最新小説In the Midst of Winter(『冬のさなか』)は、移民と難民の 苦境を探究する恋愛小説です。彼女の本は35の言語に翻訳され、世界中で5700万冊以上を売り上げました。彼女の父親の従兄弟サルバトール・アジェンデは、1970年から、アウグスト・ピノチェトが米中央情報局(CIA)支援の軍事クーデターで権力を握った1973年9月11日までチリの大統領でした。サルバトール・アジェンデは、クーデター当日大統領宮で死亡しました。イザベル・アジェンデはその後、出身地のチリからベネズエラに亡命しました。

    dailynews date: 
    2017/11/7(Tue)
    記事番号: 
    3

Pages