イラクでは1月1日、バグダッドでも特に厳重に警備されているグリーン・ゾーン内にある米国大使館で、イランが支援する武装組織が米警備隊の催涙ガス弾を受けて撤退しました。これで12月31日に武装組織が「米国に死を」と叫びながら大使館の受付エリアに押し入ったことで始まった膠着状態は終わりました。この騒動は、イラクとシリアでの米国の空爆で、イランが支援する武装組織カタイブ・ヒズボラのメンバー少なくとも24人が殺害されたことに対して、数千人が大使館前でデモをする最中に起こったものです。米軍の空爆は、米国人の民間請負業者がイラクのキルクークでのロケット弾攻撃で27日に殺害された後に行われました。大使館からの撤退は武装組織の指導者が命令したものですが、この指導者はイラクのアーディル・アブドゥルマフディー首相が米軍のイラクからの撤退を余儀なくする法案を提出すると約束したことを受けて、この命令を出したと発言しています。ガーディアン紙のガイス・アブドゥル=アハド記者に話を聞きます。