デイリーニュース

  • M15運動の勝利 スペインが元IMF専務理事、バンキア会長歴任のロドリゴ・ラトの犯罪調査を開始

    スペインの高等裁判所がスペインの最大住宅ローン会社・バンキアの元会長のロドリゴ・ラトへ犯罪調査を開始し、スペインの抗議者たちは大きな勝利に沸いています。国際通貨基金(IMF)の専務理事を務めたこともあるラトは、スペイン経済破綻に中心的役割を果たした大手銀行のバンキアの経営悪化に関連した詐欺罪の容疑で出廷を命じられました。このニュースは、銀行の元重役が国際的な金融危機に関連した犯罪捜査を受けるという珍しいケースを示しています。デモクラシー・ナウ!のホストのエイミー・グッドマンが、スペインの首都マドリードから報告します。スペインの5月15日(M15)運動の一環でデモクラシア・レアル・ヤ!(「今、本当の民主主義を!」)行動を組織した、マドリットの活動家オルモ・ガルべスに話を聞きます。

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    2012/7/5(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ウディ・ガスリー生誕100年: ピート・シーガー ビリー・ブラッグ ウィル・カウフマンが称える「ダストボウルの吟遊詩人」

    米国が生んだ最も偉大なソングライターの1人、ウディ・ガスリーの生誕100年記念イベントが全米で開かれています。ガスリーは1912年7月4日、オクラホマ州オケマーで生まれました。「我が祖国」(This Land is Your Land)、「パスチャーズ・オブ・プレンティ」(Pastures of Plenty)、「美丈夫フロイド」(Pretty Boy Floyd)、「ド・レ・ミ」(Do Re Mi) 、「レンジャーズ・コマンド」(The Ranger’s Command) など数多くのフォークソングを作りました。ガスリーはミュージシャンとして知られる一方、政治的側面も強く持ち合わせていました。マッカーシズムの絶頂期に、労働者や市民の権利を擁護し、ファシズムに反対を唱えました。本日の特別番組では、フォークシンガーのピート・シーガー、英国のミュージシャン、ビリー・ブ ラッグ、そしてWoody Guthrie, American Radical(『ウディ・ガスリー、アメリカの急進派』)を刊行した歴史家ウィル・カウフマンのインタビューや歌をお送りします。

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    2012/7/4(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 世界最大の武器生産国である米国は国連の画期的な武器貿易条約を支持するのか?

    武器貿易を規制する初の世界条約について協議を始めるため、190カ国の代表が国連に集まっています。武器規制を求める活動家によると、世界中で1分間に一人が武器による暴力で死亡しているということです。世界の武器貿易市場は年間660億ドル超える規模にのぼっており、紛争地域への武器流入と、戦争と人権侵害の増大を防ぐために条約締結は欠かせないとする批判の声があがっています。米国は突出した世界最大の兵器の生産、輸入、輸出国です。「驚くべきことに、バナナとボトル入り飲料水の方が、通常兵器よりも、はるかに厳しく規制されています。こうした兵器は毎日1500人、年間で最大75万人を殺害しているのに」と、米国アムネスティ・インターナショナルの代表スザンヌ・ノッセルは言います。「こうした兵器は、年がら年中、人々を、家族を、村々を破壊しているという点で正に大量破壊兵器なのです。」

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    2012/7/3(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 公共部門、科学、規制に対する弛みない攻撃が気候変動による損害を悪化させる

    米国で相次ぐ異常気象についての話題を続けましょう。作家で教授のクリスチャン・パレンティは共和党が先導している公共部門に対する攻撃は、米国を地球温暖化の影響に弱い国にするだろうと主張します。「異常気象についての議論で、見過ごされているのは、“気候変動”という言葉だけではなく、“公共部門”という言葉です」と、パレンティは言います。「つまり、誰が山火事と闘っているのかということです。それは、公共部門の人々です。クーリングセンター[熱波による健康被害に対処するため、自宅に冷房設備をもたない高齢者など住民が一服できるよう、地方自治体が一時的に設置する冷房がきいた空間のこと]が必要なときに人々はどこへ行くでしょう。公共部門です。公共部門に対する攻撃は気候変動と決して無関係ではないのです。」英ガーディアン紙の米国環境記者スザンヌ・ゴールデンバーグと、ウェブサイト「ウェザー・アンダーグランド」の気象部門責任者のジェフ・マスターズにも話を聞きます。

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    2012/7/3(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「これは始まりにすぎない」:山火事、暴風雨、記録的熱波で気候変動が明らかに

    6月末の2週間は、コロラド州で史上最悪の山火事がおき、米大西洋岸中部の暴風雨では23人が死亡し400万世帯が停電しました。さらに米東海岸と中西部は、ダストボウル(1931年から1939年にかけて米国中南部の大草原地帯で断続的に発生した砂嵐)以来の記録的な熱波に見舞われました。6月の最終週の1週間で2000以上の最高気温記録が更新されました。“異常気象”という言葉がテレビ画面をにぎわす中、“地球温暖化”という言葉はどこにいってしまったのでしょう。英ガーディアン紙の米国環境記者スザンヌ・ゴールデンバーグと、ウェブサイト「ウェザー・アンダーグランド」の気象部門責任者のジェフ・マスターズに話を聞きます。「私たちは我々の未来を見ているようなものです」と、マスターズは言います。「こうした異常気象をこれからもっと目にすることになるでしょう。そして、今回の一連の熱波、山火事、暴風雨が引き起こしているような事態をもっと頻繁に見るようになるのです。今回のことは始まりにすぎないのです。」

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    2012/7/3(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 殺人と人種差別的侮蔑にも関わらずホワイトプレインズ警察が不起訴に 射殺されたケネス・チェンバレンの遺族が人権訴訟へ

    68歳のアフリカ系アメリカ人で退役軍人のケネス・チェンバレンの死をめぐり、ニューヨークのホワイトプレインズ市と同市警に賠償金2100万ドルを求める人権侵害訴訟が2日、起こされました。彼は、緊急救命通報ペンダントが誤作動した後、自宅で警察官に射殺されました。警察当局は、チェンバレンに対しての人種差別的な侮蔑語を使ったことを認めていますが、それは警察官が家の中に突入する際に相手の気をそらす「戦術」だったと主張しています。ウェストチェスター郡大陪審は2か月足らず前、発砲に関し、警察官のアンソニー・カレリを起訴しない判断を下しました。チェンバレンの息子、ケネス・チェンバレン・ジュニアとチェンバレン側の弁護士のマヨ・バートレット、ランドルフ・マクラフリンに話を聞きます。「訴訟は、私の父の死に対して、ホワイトプレインズ市に責任を取らせるための数多くの方策の第一歩に過ぎません」とチェンバレン・ジュニアは語ります。「地区検察局であれ誰であれ、他人に対して人種差別的侮蔑語を浴びせるのを『戦術』と呼ぶことを提案することは許されません。このような言葉を警察官以外が使っていたら、憎悪犯罪、あるいは最低限でも悪質な嫌がらせとして、罪に問われるはずです。このことからも、大陪審に一体何が伝えられたのか、疑問がますます膨らみます」とバートレットは言います。

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    2012/7/2(Mon)
    記事番号: 
    2
  • メキシコ大統領選、PRIが政権奪回の見通し 米国が支える「麻薬戦争」政策継続へ

    メキシコで行われた大統領選の開票速報によると、かつての政権党、制度的革命党(Institutional Revolutionary Party、PRI) のエンリケ・ペニャニエト候補が勝利を確実にしたもようです。ペニャニエトの主な対立候補、左派のアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドールはまだ敗北を認めていませんが、PRIはすでに勝利宣言を行いました。ロペスオブラドールは、PRIの政権奪回に反対する全国の学生運動の拡大も手伝って、投票前の数週間で支持数を圧倒的に伸ばしてきました。メキシコ市から、メキシカン・ロー・レビュー(Mexican Law Review)の編集者で、メキシコ国立自治大学教授のジョン・アカ―マンに話を聞きます。「ペニャニエトは、(退陣するメキシコ大統領フェリペ・)カルデロンの麻薬戦争戦略に継続性を与え、この暴力的な麻薬戦争と、メキシコに汚れ仕事を押し付けている米国政府の命令に完全に従う候補者だというのはとてもはっきりしています。(メキシコ国民が)あとどれほどの間、今起きている人道的危機に対処し、耐えることが出来るのかわかりません。だから、学生がまだ路上に出ているということは良いニュースです。ロペスオブラドールは基本的に前回の選挙と同数の票を獲得しました。1400〜1500万人の国民が彼に投票しました。

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    2012/7/2(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 米最高裁はツギハギだらけの医療保険制度を認めたが バーモント州はシングルペイヤー方式を推し進める

    バーモント州が2017年までの完了を目指す医療保険制度の徹底的な見直しは、今回の新しい連邦医療保険改革法の先を行っています。5月に成立した「バーモント州患者保護および医療費負担適正化法」(The Vermont Patient Protection and Affordable Care Act)で、バーモント州は米国で初めてシングルペイヤー方式を提供する州となりました。6月30日、バーモント州知事ピーター・シュムリンは、連邦の改革案「医療費負担適正化法」を支持した最高裁の判決を歓迎しましたが、バーモント州はほとんどその恩恵を受けないだろうと述べました。バーモント州の医療改革ディレクターであるロビン・ランジは「我々は、長期に渡り医療保険制度の改革を進めており、州民のケアをするための制度であることを最優先させて来ました。国全体がそうなるのを待っている気はありません」

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    2012/6/29(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 最高裁判決は数百万の国民への医療保険加入を保障するが 医療サービスへのアクセスやその質に問題が残る

    最高裁の医療保険改革法についての画期的な判決をめぐって3人のゲストに話し合ってもらいます。「国民医療保険制度を支持する医者たちの会」(Physicians for a National Health Program)のオリバー・フェイン医師は28日、この新法が米国の医療制度の危機を救うことにはならないとする声明に署名しました。ウェンデル・ポッターはかつては民間保険会社の重役でしたが、いまでは内部告発者として「公益擁護センター」(Center for Public Integrity)の上級アナリストです。ジョディ・ジェイコブソンは性と生殖医療に関する情報提供ウェブサイト「RH Reality Check」の編集長です。

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    2012/6/29(Fri)
    記事番号: 
    2
  • マイケル・ムーア: 最高裁によるオバマ医療保険改革法の合憲判決はシングルペイヤー方式への道を開く勝利

    米連邦最高裁が「オバマ・ケア」と呼ばれる医療費負担適正化法(Affordable Care Act)を支持し1960年代以来最大の医療制度改革への道を開きました。2007年のドキュメンタリー映画『シッコ』で米医療制度の数多くの欠陥を指摘した著名な映画監督マイケル・ムーアの反応を聞きます。「この法律にはいろいろと心配な点もありますが、我々にとっては本当に大きな勝利です」とムーアは言います。「我々はみんなが医療保険に加入出来るよう、全国民のための「メディケア」実現に向けて努力していかねばなりません。人々が病気になることで利益を得る民間企業の医療保険参入を許すべきではありません」

    dailynews date: 
    2012/6/29(Fri)
    記事番号: 
    1

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