デイリーニュース

  • 『エスケープ・ファイア』:医療保険制度に関する米最高裁の判決間近 非効率で費用が高騰し続ける米国の医療制度を取り上げた映画

    6月28日、米最高裁判所の「患者保護および医療費負担適正化法」(Patient Protection and Affordable Care Act)に関する歴史的な判決のニュースを全米が待ち受けています。ドキュメンタリ―映画の新作"Escape Fire: The Fight to Rescue American Healthcare." (『エスケープ・ファイア:米国のヘルスケアを救う闘い』) を通して我々の医療システムの状況を検証します。この映画は、医学、産業界、政府、ひいては軍部の上層部にいて医療制度の改革に取り組む人たちのドラマティックなヒューマン・ストーリーとなっています。オバマ大統領の医療保険制度改革法案に政治的な議論が飛び火する前の2009年にこの映画を撮影し始めた監督のマシュー・ハイネマンに番組に来てもらいます。

    dailynews date: 
    2012/6/28(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 米司法長官の議会侮辱罪判定投票始まる一方 銃密輸おとり捜査についての共和党の主張を覆す新調査発表

    28日米下院では、失敗に終わったとして論争の的になっている武器密輸捜査をめぐり、米司法長官のエリック・ホルダーの議会侮辱罪を判定する投票が行われます。共和党の議員らはホルダーが、「ファースト・アンド・フューリオス("Fast and Furious")作戦」とコード名を付けられた、米国-メキシコの国境での武器密売のおとり調査について、文書を隠していたと糾弾しています。共和党の議員らは、数ヶ月にわたって、米国の捜査員が、メキシコの犯罪組織の上層部に接近するため、メキシコ麻薬組織への仲買人に銃を販売することを奨励したのではないかという疑惑を主張してきました。連邦捜査員は、その際2,500丁もの銃の行方がわからなくなりました。しかし、フォーチュン誌のキャサリン・エバンは6か月にわたる調査を行い、「連邦捜査員が意図的にメキシコの麻薬カルテルに銃が渡るように仕組んだことはなかった」という新たな結論を出しました。エバンが番組で調査結果を論じます。

    dailynews date: 
    2012/6/28(Thu)
    記事番号: 
    2
  • メキシコの投票ウォ―ル街占拠運動に刺激を受けた学生中心の運動が メキシコ市前市長に逆転勝ちをもたらすか?

    熾烈な麻薬戦争下のメキシコで、7月1日、新大統領を選出する選挙の投票が行われます。制度的革命党(Institutional Revolutionary Party)が政権を奪還するのでしょうか、それとも2006年の選挙で接戦で負けた前メキシコ市長のアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドールがウォ―ル街占拠運動に刺激を受けた「私は132番目の仲間だ」( Yo Soy 132)運動 に後押しされて逆転勝ちをさせることができるのでしょうか?メキシコの代表的な革新派全国紙、ラ・ホルナダの記者タニア・モリナとメキシカン・ロー・レビュー (the Mexican Law Review) の編集者で、メキシコ国立自治大学の教授のジョン・アカ―マンにメキシコ市で話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/6/28(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 350.orgのビル・マッキベンが語る コロラド州山火事 ハリケーン・デビー キーストーンXL リオ+20の失敗

    異常気象がコロラドの山火事やフロリダの記録的な雨量に拍車をかけています。オバマ政権はキーストーンXLパイプラインの南部セクションの建設承認に向けて動きました。反気候変動の草の根キャンペーン350.orgを創設した環境保護活動家で教育者、作家でもあるビル・マッキベンに話を聞きます。「今日のような気象をみると、地球温暖化時代の初期段階がどんな感じかよくわかります」とマッキベンは言います、「史上初めて、7月になる前に4つもの熱帯暴風雨が訪れることになってしまった。……コロラドでは州史上最悪の山火事が起きています。その前には州史上で最も暖かい天候が続きました。……これが、地球の温暖化が始まるときの──まだ「始まり」ですよ──様相です。この方向に進むのを遅らせるための足がかりさえ(国連のリオ+20サミットでは)なにも決まりませんでした」

    dailynews date: 
    2012/6/27(Wed)
    記事番号: 
    3

    Dark Money: Inside the Final Frontier of Unlimited Political Spending (Part 2)

  • 闇のカネ:無制限の政治資金の極北(パート2)

    マザー・ジョーンズ誌のアンディ・クロール記者と編集者のモニカ・ボーアラインに同誌のカバーストーリー“Follow the Dark Money”(闇のカネを追う)についてインタビューした第2部です。外部団体による何億ドルもの選挙運動支援支出のおかげで、2012年の大統領選挙は史上最高の金のかかるものになりそうです。ボーアラインとクロールが、シチズンズ・ユナイテッド判決の影の立役者ジェイムズ・ボップ弁護士の役割について、またカール・ローブやシェルダン・アデルソンらがこっそりとミット・ロムニーの選挙運動に出資していることについて、さらにはなぜオバマ大統領が無制限のスーパーPACによる献金受け入れを選択したのかについて論じます。「最高裁はシチズンズ・ユナイテッド判決によって、こう宣言したのです。選挙期間中に候補者の選対事務所に直接献金をするのでない限り、国が規制することはできない。なぜなら国民には自分の考えを自由に表現する権利があり、莫大な金を選挙運動につぎ込むのも個人の表現の一形式なのだから」とボーアラインは言います。

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    2012/6/27(Wed)
    記事番号: 
    2
  • シチズンズ・ユナイテッド判決第二段? 最高裁がモンタナ州の企業選挙資金規制に違憲判決

    企業が選挙運動に資金を投じることを禁止した1世紀も続くモンタナ州法を、連邦最高裁が無効と判断しました。この裁判は、モンタナ州が自州の選挙に企業の資金があふれかえるのを防ぐため政治資金を規正する州法を発動したところ、訴訟を起こされたものです。訴えた右翼非営利団体は、この州法は、連邦選挙において企業が無制限に資金をつぎ込むことが出来るとした2010年のシチズンズ・ユナイテッド判決に違反していると主張しました。最高裁は25日、5対4と意見が割れたもののこの主張を認め、問題のモンタナ州法を無効としました。この判決はモンタナ州当局のあいだに党派を超えた反発をひき起こしています。アドボカシー団体Free Speech for People(民衆の言論の自由)の共同創設者兼理事長でVoter Action(投票者アクション)理事長のジョン・ボニファズに話を聞きます。「この100年以上にわたってモンタナ州は選挙における企業資金支出を禁止してきました」とボニファズは言います。「でも合衆国最高裁は同州に対し、そんな事実はどうでもいいと言ったのです。……この最高裁判決をくつがえすためには、憲法修正によって米国の主権者は企業ではなく国民だということをはっきりさせるべきです。

    dailynews date: 
    2012/6/27(Wed)
    記事番号: 
    1
  • シャリフ・アブドゥル・クドゥース:歴史的なエジプト選挙を凌駕する軍最高評議会の継続的支配

    ムスリム同胞団のムハンマド・モルシ候補は、エジプト元首相アハメド・シャフィクを破り、エジプト初の民主的に選ばれた大統領になりました。歴史的な勝利にも関わらず、エジプトの軍最高評議会の支配の下で、モルシは大きな困難に直面することになりそうです。同評議会は最近、次期大統領の権限に新たな制限を課し、エジプトの国家予算と法律の主導権を握り続けようとしています。「この政権移行には欠陥があります」と、デモクラシー・ナウ!の特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースは言います。「6月30日が権力の譲渡日になる予定ですが、本当の権力の譲り渡しでは全くないのです」。

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    2012/6/26(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 少年司法:原告の弁護士と被害者の父親 少年に一律に終身刑を課す制度の排除を歓迎

    米最高裁判所は6月26日、たとえ少年が殺人に関与している場合でも、州は一律に仮釈放無しの終身刑を課すことはできないとする画期的な判決を下しました。判事らは5対4で、少年らに対するこうした厳しい量刑は、残虐で異常な刑罰を禁止する米国憲法の修正8条に違反すると判断しました。「(我々は)この国で40年間にわたって、過度な刑罰と大量の投獄による、恐れと怒りの政策の犠牲になってきました」と、今回の画期的な訴訟を最高裁に起した少年事件弁護士のブライアン・スティーブンソンは言います。「この40年間に、投獄された人間の多くは子供でした。」1995年に14歳のギャングのメンバー、トニー・ヒックスによって当時20歳の息子タリクを殺されたアジム・カミサからも話を聞きます。カミサは、少年らに対する仮釈放なしの終身刑に反対する被害者の遺族を代表して、アミカス・クリエ意見書(法廷助言書)に共同署名しました。「子供の脳は14歳では形成されていません」と、カミサは言います。「ですから私は、こうした少年犯罪者にはたくさんの可能性があると思います。私たちが適切な環境を作り出せば、こうした少年たちは社会に戻ることができます。そして社会に戻るだけでなく、社会の一員として貢献することでしょう」。

    dailynews date: 
    2012/6/26(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 米最高裁アリゾナ州反移民法SB1070に対し分割判決 一部条項は斥けながら「書類(在留資格証)を見せろ」条項は支持

    米最高裁判所はアリゾナ州の反移民法SB1070の主要部分を無効としましたが、賛否の分かれる同法の「書類(在留資格証)を見せろ」条項は維持しました。裁判所は6月25日、在留資格を持たない移民らが職探しをしたり、在留資格証明書を携行しなかった場合に刑事罰の対象とする同法の4つの条項のうちの3つの条項を斥けました。いずれの場合にも、多数意見は、こうした法的権限はアリゾナ州にではなく連邦政府にあるとしています。しかし、警察官が呼び止めた人物に対し彼らを解放する前に在留資格を確認する義務があるとして議論を呼んでいる2B条項については、判事らは全員一致で支持としました。全米移民法センター(the National Immigration Law Center )のマリエレナ・インカピエにワシントンDCから話を聞きます。同センターは、SB1070と他5州の類似の法律に対し、公民権侵害の訴訟を起こしました。また、アリゾナ州フェニックスから、在留資格を持たない移民のビリディアナ・エルナンデスから話を聞きます。彼女は、在留資格を持たない若者に対し、強制送還が2年間免除される申請を許可するオバマ政権の最近の政策で恩恵を受ける一人です。「私は出かける時に母に“ママ、いってきます。夜、戻ってくるわ”と言うことができるようになりました。

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    2012/6/26(Tue)
    記事番号: 
    1
  • デヴィッド・スズキ:「リオ+20」 と「グリーン経済」、地球生存のための経済モデル再建の必要性ついて語る

    史上最大の国連会議「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が残念な結果で閉幕しましたが、本日は、カナダの生物学者、環境問題活動家、キャスターのデヴィッド・スズキに話を聞きます。世界40カ国以上で放送されているカナダ放送協会(CBC)の長寿番組「The Nature of Things(ネイチャー・オブ・シングス)」司会者として、スズキは、何百万人もの人びとに、地球の豊かな生物多様性と、人間が引き起こした地球温暖化が地球にもたらす脅威について伝えてきました。1990年には、持続可能な生態系に焦点を当てたデヴィッド・スズキ基金を共同設立し、2009年にはライト・ライブリフッド賞を受賞しました。本日は、サミットが開催されたリオ・デ・ジャネイロから、気候危機、ケベック州での学生デモ、強制収容所で過ごした幼少期、1992年の環境サミットで当時12歳だった娘のセヴァンが行った歴史的な演説について話を聞きます。「私たちは完全に自然界に組み込まれていて、自分たちの幸せ、そして生き残るために母なる自然に頼っているということをないがしろにしたら……そうしたら私たちは、国境、経済、企業、市場など人間が作り上げたものによって私たちの優先すべきことを駆り立てられ続けるでしょう。これらは、全て人間が作り出したもので、私たちの生き方を支配してはいけないものです。

    dailynews date: 
    2012/6/25(Mon)
    記事番号: 
    2

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