今年の夏、異論が多かった新中絶禁止法案をめぐり、テキサス州で「民衆によるフィリバスター(議事妨害)」が起きましたが、そのテキサス州でまた同法に関する法律闘争が進んでいます。この新法については下級裁判所で憲法違反との判決が出ましたが、その翌日、テキサス州司法長官グレッグ・アボットは、連邦控訴審に同法の核心部分の即時復活を請求しました。リー・イエケル地裁判事は28日、同法の中の、中絶医は入院特権【訳注:患者を特定の病院へ入院させることのできるその地方での医師の権利】を有しなければならないとする、中絶医に負担の大きい条項を違憲として無効を言い渡しました。しかし外科的手術ではない陣痛促進錠剤による妊娠中絶に関し特定の手順を要求する別の条項に関しては、判事自身が女性にとって「確かにより強制的で」「明らかに負担も大きい」方法きだと認識していたにもかかわらず是認しました。この条項と妊娠20週目以後の中絶を禁止する法律はともに29日に発効しました。このテキサス州法と中絶へのアクセス権に関する全米の動きについて生殖関連ニュースサイトRH Reality Checkの法律アナリスト、ジェシカ・メイソン・ピークロに話を聞きます。