デイリーニュース

  • 2020年大統領候補が不平等に注目するのは 米民主党内で「会話の流れが変わりつつある」現れ

    11月20日、アトランタで行われたMSNBCとワシントン・ポスト紙が共同主催する第5回民主党大統領候補討論会には、民主党派大統領候補10人が参加しました。中でも印象的だったのはエリザベス・ウォーレン上院議員とコーリー・ブッカー上院議員が、ウォーレンが提言する米国最富裕層への税制について意見を戦わせたことでした。ウォーレンが提案する富裕税は5000万ドル以上の資産に適用されます。両候補ともに米国では不平等が大きな問題である点では同意していますが、ブッカーは他国で富裕税は効果があがらず、歳入を増やす手段は他にもあると主張しました。経済的不平等の問題は、今回の討論では大きなテーマとなりました。カリフォルニア大学バークレー校経済学教授ゲイブリエル・ザックマンに話を聞きます。ザックマンの新共著はThe Triumph of Injustice: How the Rich Dodge Taxes and How to Make Them Pay(『不正の勝利――税を逃れる富裕層と彼らに税を払わせるための方法』)です。(画像クレジット:MSNBC)

    dailynews date: 
    2019/11/21(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 第5回民主党大統領候補討論会で 人種問題に関するジョー・バイデンとピート・ブティジェッジの経歴が厳しく追及される 

    大統領候補ジョー・バイデンは、11月20日の民主党討論会で黒人有権者や黒人の女性上院議員からも広い支持を受けていると発言し、同じく出馬中で黒人のカマラ・ハリスがカリフォルニア州選出の上院議員であることを忘れた形になりました。アトランタで行われたMSNBCとワシントン・ポスト紙主催の今回の討論会で、バイデンはこのコメント以外にも、数回失言をしています。2020年の大統領候補による選挙運動中の人種に関する発言について、人種正義NPO「カラー・オブ・チェンジ」(Color of Change)のラシャド・ロビンソン事務局長と、調査報道サイト「ジ・インターセプト」ワシントン支局長ライアン・グリム記者に話を聞きます。(画像クレジット:MSNBC)

    dailynews date: 
    2019/11/21(Thu)
    記事番号: 
    2
  • フリアン・カストロ:ゴードン・ソンドランドの証言はトランプの弁護に「とどめを刺した」

    11月20日の大統領弾劾公聴会で駐EU大使ゴードン・ソンドランドが、ウクライナ政府にジョー・バイデンと息子のハンターを捜査するよう圧力をかけることをトランプに指示されたと証言しました。更にソンドランドは、その捜査を米国からの軍事援助と結び付けたことは、いわゆる「quid pro quo」 (クイット・プロ・クオまたは見返り)に当たると証言し、マイク・ポンペイオ国務長官およびマイク・ペンス副大統領もウクライナへ圧力をかけていたことは知っていたと述べました。民主党大統領候補のフリアン・カストロに、大統領弾劾の最新の展開について話を聞きます。カストロはこれを「ブロックバスター級の証言」であり、これがトランプの弁護に「とどめを刺す」可能性があると言います。カストロは20日の民主党大統領候補討論会に民主党全国委員会が定める支持者数の世論調査基準に満たなかったため参加できませんでした。

    dailynews date: 
    2019/11/21(Thu)
    記事番号: 
    1
  • トランスジェンダー追悼の日:ヘイトに殺された仲間を慰霊し「生ける者を祝う」

    11月20日はトランスジェンダー追悼の日。世界中でトランスジェンダーおよびジェンダー規範に従わなかったために殺害された何千人もの人々を称える日です。追悼の日はまた、トランスジェンダー・コミュニティの抵抗を称え、トランスジェンダーの命と暮らしを守るための政策と文化の変容を求める行動を呼びかける日でもあります。今年、米国で殺害されたトランスジェンダーおよびジェンダー規範逸脱者の数は少なくとも22人にのぼります。2008年以降、世界全体で3,000人以上のトランスジェンダーおよびジェンダー規範逸脱者の命が奪われました。トランスジェンダーの権利の擁護に長年たずさわり、米国に住む黒人トランスジェンダー女性たちの体験を描いた“Womanity Project”(女性たちのプロジェクト)制作のドキュメンタリー映画シリーズLaLa’s World(『ララの世界』)」の共同プロデューサーあるララ B ザンネルに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/11/20(Wed)
    記事番号: 
    3
  • イラン:抗議弾圧で死者100名以上か?当局はインターネットを遮断

    イランでは、先週の燃料価格の突然の値上げを発端にして起きた全国規模のデモが続いています。このデモで、21都市で100人以上の抗議者が治安部隊によって殺害されたとアムネスティ・インターナショナルが報告しています。ただし、死者数はずっと多いかもしれないと報告書は注意しており、死者は200人に達するとする報告もあります。イラン国営メディアによると、逮捕者は1,000人を超えました。イランでは14日、ガソリン価格の50~300%の上昇が発表されました。17日の日曜に抗議が勃発するとすぐ、イラン政府は、インターネットをほぼ全面的に遮断し、抗議者たちがソーシャルメディアを使って画像や情報を共有することをほぼ不可能にしました。ワシントンD.C.から、イラン系アメリカ人ジャーナリストで英国紙『インディペンデント』 (The Independent)の外交特派員ネガー・モルタザビに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/11/20(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「異常」「不適切」「不当」「間違っている」 トランプ大統領がウクライナに圧力をかけバイデン親子への捜査を求めたことを米国政府高官たちが非難

    「自分が耳にしていることを信じられませんでした」―陸軍中佐アレックス・ビンドマンは19日の米下院弾劾調査公聴会で、7月のトランプ大統領とウクライナ大統領ウォロディミール・ゼレンスキーのあいだの電話会談を傍聴した時の感想を、そう語りました。その電話の中で、トランプ大統領は、政敵のジョー・バイデンと、その息子でウクライナの天然ガス会社ブリスマの取締役を務めていたハンター・バイデンを調査するように、ゼレンスキーに圧力をかけました。国家安全保障会議(NSC)のビンドマン欧州担当部長は、19日に開かれた2つの公聴会の最初の会で、ペンス副大統領のロシア担当外交顧問ジェニファー・ウィリアムズとともに証言しました。元ウクライナ担当上級部長のカート・ボルカーと、国家安全保障会議のヨーロッパおよびロシア担当のシニア・ディレクターであるティム・モリソンも証言しました。共和党議員は繰り返し弾劾手続きを批判しましたが、民主党は擁護に徹しました。ワシントンD.C.から、ローリングストーン誌のワシントン支局長アンディ・クロールに話を聞きます

    dailynews date: 
    2019/11/20(Wed)
    記事番号: 
    1
  • #予備選は白人だらけ:最も白人が多い2つの州が大統領候補に最初に投票する理由

    米国が多様さを増す一方、大統領候補指名の過程では全米で最も白人が多い2つの州アイオワとニューハンプシャーが依然として重要視されています。候補者たちは場合によっては1年以上をかけて、アイオワとニューハンプシャー両州全土で頻繁かつ広範な選挙運動を行います。これに対し、最初の2つの州の関心事が予備選全体を通じた議題に必要以上に影響を与えるとの批判もあります。エリザベス・ウォーレン上院議員は、11月初めにサウスカロライナ州で行われた史上初の環境正義についての大統領候補討論会で、「私はここでのゲームの一参加者にすぎません」と言って予備選のスケジュールを批判することを拒否しました。しかし、別の2020年大統領候補、フリアン・カストロは既存体制を声高に批判し、米国の人口構成は、ここ数十年間で劇的に変わったと指摘しました。彼は11月第2週、「私たちはアイオワとニューハンプシャーが最初の予備選の州ということにずっと縛られる必要はないと思います」とケーブルニュース局のMSNBCに話しました。テキサス民主党の議長ジルベルト・イノホサとオンラインニュース、Voxの上級記者イアン・ミルハイザーに話を聞きます。

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    2019/11/19(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ヌーラ・エラカット 米国によるイスラエル入植の承認は「人種隔離体制を堅固にする」

    トランプ政権は、占領地ヨルダン川西岸へのイスラエル入植をもはや国際法違反とみなさないと発表しました。これはイスラエルとパレスチナの和平交渉の可能性にとっての新たな打撃です。米国のマイク・ポンペオ国務長官は11月18日、米国の立場転換を発表、これにより米国は国際社会と反目することになりました。2016年の国連決議は入植を国際法の「甚だしい侵害」と宣言しました。苦境に立つイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はポンペオの発表をイスラエルにとっての歴史的な日として歓迎しましたが、パレスチナの交渉責任者サエブ・エラカットは米国の決定を非難しました。マイク・ポンペオが新たな米国の政策を発表した直後、イスラエルのアメリカ大使館はイスラエル、ヨルダン川西岸、ガザで米国人に渡航警告を発しました。ワシントンDCからパレスチナ人の人権弁護士で法律学者のヌーラ・エラカット(Noura Erakat)に話を聞きます。彼女はラトガース大学の准教授でJustice for Some: Law and the Question of Palestine(『一部の者のための正義:法律とパレスチナ問題』)の著者です。

    dailynews date: 
    2019/11/19(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ボリビア国連大使:「人種差別的エリ―ト」がボリビアを新自由主義に戻すためクーデター策略

    社会主義の長期政権を敷いたエボ・モラレス大統領が軍の圧力によって辞任したことを受け11月第3週に大統領就任を宣言した、右派の上院議員ヘアニネ・アニェスの辞任を求め、11月18日ボリビア全土で数千人がデモ行進しました。このクーデターによって危機に陥ったボリビアでは、国中に暴力が広がり少なくとも23人が死亡しました。11月15日にボリビア軍がモラレス派の抗議者9人を射殺したコチャバンバ郊外では、11月18日に再び先住民による街頭デモが行なわれました。さらに数千人がラパスにある大統領官邸へとデモ行進しました。この抗議の波は、暫定大統領アニェスの下ので反先住民暴力の急増を非難し、エボ・モラレスの帰国を求めています。アニェスは以前から人種差別的で反先住民的な言葉を使っていましたが、彼女は11月第2週、軍が暴力行動で起訴されないようにする法令を発行し、モラレスがボリビアに戻るなら彼は起訴されると述べました。モラレスはボリビア初の先住民大統領で、ボリビアの人口の過半数は先住民です。2012年からボリビアの国連大使を務めるサチャ・ジョレンティに話を聞きます。「私たちは単なるクーデターではなく、暴力的なクーデターを経験しているのです」と、ジョレンティは言います。

    dailynews date: 
    2019/11/19(Tue)
    記事番号: 
    1
  • テキサス裁判所がロドニー・リードの死刑執行を停止 1996年殺人事件について無実を証明する機会を得る

    テキサス州控訴裁判所は15日、否認を続けている殺人罪で死刑宣告を受けたアフリカ系アメリカ人ロドニー・リードの死刑執行を一時停止するという驚くべき決定を下しました。死刑は20日に執行される予定でした。同裁判所は、検察側に不正があるとする申立を調査する再審理を命じました。1996年、当時19歳の白人女性ステーシー・スタイツを殺害したのは他の男であることを示唆する証拠が続出し、米国ではここ数週間でリードの無実の訴えを支持する人が数百万人に達しています。1998年、全員が白人の陪審はスタイツの体内からリードのDNAが発見されたことをうけてリードに死刑を宣告しました。リードとスタイツは事件当時、恋愛関係にありました。しかし、これまで無視されていた事件の詳細に新事実が浮上、当時スタイツの婚約者だった白人警察官ジミー・フェネルが犯人である可能性が出てきました。フェネルは後に別件の誘拐および強姦で服役しています。先月、フェネルと同時期に刑務所で服役していた男性が、フェネルが服役中、黒人男性と浮気した婚約者を殺したと認めたと記した宣誓供述書に署名したのです。ロドニー・リードの兄弟ロドリック・リード、義理の姉妹ウワナ・アクパン、長年リードの弁護を務めてきた「イノセント・プロジェクト」(Innocence Project)の上席弁護士ブライス・ベンジェットから詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2019/11/18(Mon)
    記事番号: 
    3

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