デイリーニュース

  • MFグローバル社倒産で前NJ州知事に厳しい尋問 資金不正利用を知っていたとの証言で

    前ニュージャージー州知事でその前は連邦上院議員も務めたジョン・コーザインが13日、連邦議会で証言しました。商品先物及び金融派生商品を専門とする証券会社MFグローバル社の経営トップを短期間つとめていたからです。同社はこの10月に倒産し、2008年のリーマン・ブラザーズ倒産以降で最大規模の倒産となりました。MSグローバル倒産後、管財人は本来隔離されていなければならない顧客勘定の資金のうち12億ドルにおよぶお金が紛失していることを発見しました。コーザインはMFグローバルのだれにも資金の不正利用を命じたことはないと言いますが、証人の1人はコーザインは顧客資金流用の疑いのある融資を承知していたと証言しました。投資銀行員からジャーナリストに転じたノミ・プリンズに話を聞きます。「いま聴いているのは自分の責任と説明義務をすり抜けて逃げ切ろうとしている者の話です。それはサブプライム危機や過去の他の危機の際にCEOたちが行ったこととほとんどまったく同じ話です」とプリンズは言います。「オキュパイ運動でこの国全部で5500人もの逮捕者が出ていますが、ウォールストリート側からはCEOからも上級役員からも1人も逮捕者が出ていないのです。私たちの経済やヨーロッパの経済から数兆ドルものカネをせしめた連中ですよ。そして彼らが今度はまた世界をぐるっと回ってアジアに対して同じことをしようとしている。

    dailynews date: 
    2011/12/14(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ロシアのプーチンにかつてない試練 選挙不正に数万人が抗議

    ロシアで先週末、数万人もの人々がモスクワやその他の都市の街頭に繰り出しました。ここ十年以上で最大のデモです。抗議の人たちは先頃行われた下院議会選挙で大規模な選挙不正が行われたとされることに怒りを表明し、首相であるウラジミル・プーチンと与党「統一ロシア」党の退陣を要求しています。「ロシアの人々が求めていることは、米国や西ヨーロッパの人々には当然と考えられているものだと思います」と、本日のゲスト、受賞歴を持つロンドンのガーディアン紙海外特派員ルーク・ハーディングは言います。「彼らはただ公正な選挙を求めているのです。本物の、より透明性の高いメディアが反対派の声に耳を傾け、現在の国営テレビから締め出されている批判者たちも登場させることを求めているのです。もっと複合的な政治的土壌を求めているのです」。ハーディングは今年、ウィキリークスによって公開された機密外交文書を利用して、プーチン統治下のロシアが「事実上のマフィア国家」になっているとの告発を記事にしてモスクワから国外退去処分になりました。この経験は新著"Mafia State: How one reporter became an enemy of the brutal new Russia"(『マフィア国家:一記者がいかにして野蛮な新生ロシアの敵になったか』)に書かれています。

    dailynews date: 
    2011/12/14(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「アラブの人々は目覚めた」:イエメン人活動家タワックル・カルマンがノーベル平和賞を受賞

    2011年のノーベル平和賞は12月10日、「女性の安全と、女性が平和構築に全面的に参加する権利のために、非暴力の闘いをおこなった」3人の女性たちに授与されました。デモクラシー・ナウ!は12月12日、リベリアの活動家リーマ・ボウイーと、同国の大統領で、アフリカ大陸で初の民主的に選出された女性国家元首であるエレン・ジョンソン・サーリーフの受賞スピーチのハイライトを放送しました。13日は、イエメンの活動家で、アラブ女性として初のノーベル平和賞を受賞し、史上最年少の受賞者でもあるタワックル・カルマンの受賞スピーチを放送します。32歳で、3人の子供の母親であり、積極的に発言するジャーナリスト兼活動家であるカルマンは、報道の自由を求める運動を行い、政治犯の刑務所からの釈放を求める毎週の座り込みを行いました。彼女は、束縛のない女性ジャーナリスト(Women Journalists Without Chains、WJWC)を結成し、イエメンにおける女性の権利と民主主義を求める闘いで指導的役割を果たしました。最近では、彼女は、長年米国が支持するアリ・アブドラ・サーレハ大統領の支配に反対する抗議活動での集会を先導しました。「アラブ世界は今、新しい世界の誕生を目撃しています。暴君や不当な統治者らはそれに必死に対抗しようとしています。

    dailynews date: 
    2011/12/13(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 占拠活動家らが西海岸の主要港を閉鎖 標的はゴールドマンサックス社

    > 「ウォール街を占拠せよ」運動は12月12日、舞台を路上から波止場に移し、サンディエゴ、ロングビーチ、ロサンゼルス、オークランド、ポートランド、タコマ、ロングビュー、シアトル、ベリンガム、アンカレッジ、バンクーバーを含む西海岸に沿って一連の行動を行いました。多くの抗議行動は警察との衝突を引き起こし、多数の逮捕者を出し、一部ではデモ隊に対するトウガラシスプレーや閃光催涙弾の使用も見られました。いくつかの港は一時的に業務停止に追い込まれ、ポートランドとシアトルのターミナルは完全に閉鎖されました。オークランドでは、港への夜の行進は、米海兵隊の退役軍人で10月に警察が発射したとされる発射物で頭を撃たれたスコット・オルセンによって先導されました。戦争に反対するイラク退役軍人(Iraq Veterans Against the War)のホルへ・ゴンザレスから詳細を聞きます。「シアトルと西海岸の全域で、港湾労働者やトラック運転者らの中で起こっている奮闘を私は理解できます」と、12月12日のシアトルでの抗議行動に参加中にトウガラシスプレーをかけられたゴンザレスは言います。「彼らは精神の健康、家がないことなど同じような問題に取り組んでいます。退役軍人も自分たち自身を、こうした問題全てに関係していると見ています」。

    dailynews date: 
    2011/12/13(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 元ソルトレイク市長で元民主党員のアンダーソン 2012年大統領選に向けオバマと共和党に対抗し第三の政党を設立

    2012年の米大統領選に先立ち、民主党と共和党に代わる選択肢として新たな政党が選挙戦に参入しました。元ソルトレイクシティ市長のロッキー・アンダーソンは12月12日、新たに結成した正義の党(Justice Party)から大統領選に出馬することを発表しました。アンダーソンは、安定した共和党支持を持つ州にありながら、近年の米主要都市の中で最も進歩的な市長の一人として知られてきました。2000年から2008年までの二期の市長任期の間に、アンダーソンはLGBT(性的少数者)の権利、環境の維持可能性、イラク戦争に反対する反戦運動について積極的に発言し擁護しました。アンダーソンは金が政治に及ぼす影響と闘うと誓い、個人の寄付金を一人あたり$100に制限することとして、12日に選挙運動を開始しました。アンダーソンと正義党は、2012年11月の大統領選に向けて草の根運動を築きたいと言っています。「我々が正義党を発足したのは、システム全体が腐敗しきっているからです」とアンダーソンは言います。「今のシステムは非常に病んでいます。このシステムの中にいる誰も、特にこの腐敗したシステムを維持し、それによって生きながらえている二大政党の誰も公共の利益のために働いていないことを私たちは知っています。」

    dailynews date: 
    2011/12/13(Tue)
    記事番号: 
    1
  • リベリアの平和活動家リーマ・ボウイーとエレン・サーリーフ大統領、イエメンのタワックル・カルマンにノーベル平和賞授与

    10日、2011年度ノーベル平和賞が「女性の安全と権利向上のために非暴力運動を行ってきた女性活動家と政治指導者ら3人に授与されました。3人の受賞者は110年続くノーベル平和賞の歴史の中で男性85人に対しわずか12人しかいない女性受賞者に続くものです。今日は受賞スピーチの一部をお送りします。「ノーベル賞委員会は、私たち3人の受賞者に、女性のために発言する許可を与えることはできません。ですが、委員会は、女性と話すためのプラットホームを提供してくださいました」と、人権活動と、アフリカ大陸初の民主的に選出された大統領として2006年に就任して以降、リベリアに進展をもたらしたことを評価されたリベリア大統領のエレン・サーリーフは話します。「この世の中が女性が男性と同等で自由とみなされ、一体性をもった調和を達成するまで、休む暇はありません」とリーマ・ボウイーは語ります。ボウイーの「平和のための女性」リベリア大衆行動は、2003年に国内紛争を終結させたと評価されています。この活動は2002年に、ボウイーが他の女性たちと魚市場における衝突の終結を祈り、歌うために組織し、静かに動き出しました。

    dailynews date: 
    2011/12/12(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 失われた10年:「ダーバン合意」新たな枠組み開始2020年まで延期、パブロ・ソロン前ボリビア国連大使が非難

    2010年、当時ボリビア国連大使だったパブロ・ソロンはCOP16のボリビア交渉団の団長を務めていました。しかし、今年のCOP17で彼は、会場外のダーバンの街頭から気候正義活動家らに加わり、米国などこれまでに温室効果ガスを大量に排出してきた国々に対し法的拘束力のともなった排出削減義務に合意するよう要求しました。「欧米諸国、日本、ロシアのような先進国は、温室効果ガス排出削減となると自分たちの責任から逃れようとしている。それがCOP17の結果であり、世界中の懸念がとても強まっている理由なんです。というのもこの結末に特に苦しむのは発展途上国などの世界中の貧しい国々と、米国人も含む世界中の貧しい人々なのです。なので、これを私たちは『気候変動のアパルトヘイト』と呼んでいます」

    dailynews date: 
    2011/12/12(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「アフリカを殺すな」:環境保護活動家、排出削減の義務化を要求 ダーバン会議を占拠

    9日のCOP17最終日、活動家150人以上が、公平性と法的強制力をともなった合意を要求して会議場の廊下を行進して会場を占拠し、国連の警備員に退去を求められました。抗議者らは実際行われている交渉の邪魔をしないように注意し、気候変動への対応の遅れがアフリカの広範囲を住めない場所にすると主張しました。「民主主義を語る傍らで人権を侵害するひどい行為を行う、いま会議に参加している一部の政府とは違い、私たちは、私たちの権利である平和的、市民的不服従の伝統のかぎりを見せるつもりです」とグリーンピース・インターナショナル事務局長のクミ・ナイドゥは語りました。

    dailynews date: 
    2011/12/12(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ダーバン合意は「熱意、公平さ、正義が欠けたとても弱い採択」:気候活動家

    COP17は、2015年までに法的拘束力をもった新しい枠組みの交渉を開始して、2020年に発効させることで合意に達し、閉幕しました。また、京都議定書の第2約束期間と「緑の気候基金」の設立にも合意しました。環境保護団体多くは、気候危機への対策にはこの合意だけでは不十分だと主張しています。「欧米諸国など多くの国が呼びかけていた気候変動レジームを作る上で、重要な一里塚にはなりませんでした。むしろこれは、裕福な国々がすでに交わした約束を撤回して約束した義務を破るという、長い長い歴史における新たな一里塚でしかなかったのです。プラットフォームは新しい協定の交渉と批准をしている間、5年から10年遅れるでしょう。熱意の低さに縛られるのです。そして、この問題を寄与の低い発展途上国に押し付けようとしていることが一番良くない事だと思います」と、国際環境NGO「Friends of the Earth International」の政策アナリスト、ケイト・ホナーは話します。国連気候変動会議の結果は特にアフリカに被害をもたらす恐れがあります。「アフリカは無視されているが、ここダーバンでの会議での優柔不断と決断力の乏しさで燃えてしまう大陸だ」と南アフリカ本部の環境正義団体「groundWork」のディレクター、ボビー・ピークは主張しています。

    dailynews date: 
    2011/12/12(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「なにもしない」と怒り 青年派遣団がダーバンのCOP17を「占拠」

    国連気候変動会議で予定された午後の各種協議が始まろうとしていたころ、世界で最も気候変動に被害を受けるいくつかの国の派遣団が国際グリーンピースの事務局長クミ・ナイドゥーや150人以上の若い気候問題活動家たちに加わって本会議場を占拠しました。続けて私たちのこの中継放送の最中にも会議センターをくまなくデモしたのです。警備員がこの抗議デモを包囲した時点で、モルジブの環境大臣モハメド・アスラムが抗議参加の人々に向けて演説を行いました。

    dailynews date: 
    2011/12/9(Fri)
    記事番号: 
    6

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