ニューヨークタイムズ紙による衝撃的な暴露記事で、2011年にシリアで反政府運動が巻き起こって以来バッシャール・アル=アサド政権が、数万人のシリア人を拘束、拷問してきたことが明らかになりました。「人権擁護のためのシリア・ネットワーク」(Syrian Network for Human Rights/SNHR)によれば12万8000人近くが行方不明になったままです。彼らは死亡したか、未だ拘束されていると見られています。SNHRの推定では、約1万4000人が拷問により殺害されました。現在、戦闘は下火になっていますが拘束はまだ続いています。報道によれば、2017年には5600人以上が違法に拘束されており、この数は前年よりも25パーセント増えています。シリア政府は秘密の拷問・拘束プログラムの存在を否定していますが、拷問プログラムの規模を示す更なる証拠が出てきています。これには政府内部資料含まれています。限られたトイレ数、病気の蔓延、少量で腐った食事、そして医師の不在など、この刑務所の状態は「絶滅」を目指しているに等しいと国連委員会は発表しています。記事を執筆したアン・バーナード記者に話を聞きます。バーナードは、ニューヨークタイムズ紙記者で、外交問題評議会のフェローです。