カナダでパイプライン建設に反対する大規模な抗議が続いています。ブリティッシュ・コロンビア北部に位置し、自分たちに主権がある土地を守ろうとするウェットスウェットエム族の人々に連帯する抗議活動です。先週から今週末にかけて、カナダ警察はウェットスウェットエム先住民族がまだ譲渡していない土地へ数日に渡る強制捜査を行い、数十人が逮捕されました。この土地はトランスカナダ社が47億ドルの費用をかけて、640キロ以上に渡るコースタル・ガスリンク・パイプラインの工事を行っている土地で、長年ウェットスウェットエム先住民族の世襲族長たちが、自分たちの土地を守る戦いを続けてきました。この強制捜査はバンクーバーから1130キロ程北にある地域で行われましたが、カナダ全国に怒りが広がっています。オンタリオではモホーク族の連帯デモが、カナダ国有鉄道を数日間閉鎖し、数万人の利用者に影響が出ています。カナダのジャスティン・トルドー首相は2月12日、早急な解決を呼び掛けました。ニューヨークでは13日、ウェットスウェットエム族の土地を守る人々に連帯して国連本部前で座り込みが行われました。