デイリーニュース

  • グアンタナモの勾留者ら 同収容所の10周年抗議でハンガーストライキを開始

    グアンタナモ湾の米軍基地の勾留者らは1月10日、全国的な行動の日を呼びかけた米国人活動家に部分的に触発され、グアンタナモ収容所の10周年を記念するハンガーストライキを開始しました。「彼らは、ハンストだけでなく、収容所の共用エリアがある部分で、張り紙や横断幕を使った座り込みなど、一連の平和的な抗議行動を行おうとしています」と、グアンタナモの多くの囚人の弁護士をつとめるラムジ・カッセムは言います。カッセムは、彼の依頼人たちは、「米国内のあらゆる形の抗議行動に特別、注意を払っていて、米国人が自分たちが経験していること、そして彼らの家族が経験していることに対して一致団結して立ち向かうという事実に、常に非常に心を動かされている」と言います。1月11日には、ワシントンDCで大規模なデモが計画されており、主催者はそこで、罪状も裁判もないままに依然として拘束されているグアンタナモとアフガニスタンのバグラム空軍基地の囚人たちを象徴するオレンジ色のジャンプスーツを着た参加者らと共に、ホワイトハウスから国会議事堂まで伸びる人間の鎖を作ろうとしています。

    dailynews date: 
    2012/1/10(Tue)
    記事番号: 
    1
  • アリゾナ銃乱射事件から1年:バージニア工科大学銃乱射事件の生存者が銃規制を呼びかける

    6人が死亡し、ガブリエル・ギフォーズ下院議員に重傷を負わせた1年前の銃乱射事件の追悼キャンドルサービスを行うため、アリゾナ州ツーソンに数千人が集まりました。いまだに治療を行っているギフォーズ下院議員が、群衆に向かって演説をしました。一方、逮捕、起訴され、ギフォーズ下院議員暗殺未遂の罪に問われているジャレット・ロフナー被告は、無罪を主張していますが、精神疾患のため裁判を受けられる状態ではないと判定されています。この銃乱射事件以降、更なる銃規制の要請が何度もあったにもかかわらず、ほとんど何も行われていなく、銃購入のための即時犯歴紹介システム「NICS」も未だ完全導入されていません。「全ての人の履歴調査をしていると思っている多くの人は、実際行われていないことを知って驚くと思います。最低限、我々は履歴の確認をするべきです」と、32人が死亡した2007年のバージニア工科大学銃乱射事の生存者で、銃規制に懸命に取り組んでいるコリン・ゴッダードは語ります。

    dailynews date: 
    2012/1/9(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ダニー・チェン上等兵の死:人種によるいじめの標的だったと軍が認める

    米軍調査官は、2011年10月にアフガニスタンへ派遣された数週間後に自ら命を絶ったダニー・チェン上等兵の死に関して衝撃的な新しい詳細を発表しました。19歳の中国系アメリカ人兵の遺族は、チェンが人種によるいじめを受け、兵士たちに石を投げられたり、人種についての中傷を浴びせられたり、口に水を含ませたままで腕立て伏せをさせたり、逆さに吊るしたりなどの同僚からの嫌がらせにほぼ毎日遭っていたことを、軍から告げられたと話しています。「いじめをしているのが上司でしたので、ダニーは上司に苦情を訴えられる状況ではなかったのです。小隊の最も位の高い上司が事態に対処しなければならなかった。もし彼がさらに高位の上司に報告していれば、ダニーは今でも生きていたかもしれないんです」と人権活動団体、OCAニューヨークのリズ・オーヤンは話します。チェンの遺族と支持者は、彼の死に関与した兵士8人を国外ではなく、米国内で裁判にかけるよう要請をしています。

    dailynews date: 
    2012/1/9(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 無人機、アジアとサイバー戦争:米国防総省が新戦略、予算はなおブッシュ政権上回る

    この週末に行われた共和党の大統領候補の討論会で、オバマ米大統領が先週後半に発表した国防費削減とアジア太平洋地域の重視、パキスタンやアフガニスタン、イエメンそして「アフリカの角」での無人機攻撃の拡大を約束するという軍事戦略に、候補者たちの論点が集中しました。国際政策センターの軍備安全保障プロジェクトのディレクターであるウィリアム・ハートゥングに、ブッシュ政権時と予算が変わらないままのオバマ政権の新しい戦略について話を聞き、ニューハンプシャー州共和党予備選で優勢のミット・ロムニー氏による代替案をみていきます。「彼の計画はかなりの常識外れで、笑ってしまうようなものです。あたかも国防総省への給付金制度のように、国防費をGDPの4%にとどめましょうと話しています。オバマ大統領の計画より1.5兆ドル上回る6.5兆ドルを10年で使ってしまうような話です。増税しない限り、既に多大なダメージを受けている内政対策に直に影響を及ぼします」とハートゥングは話ます。

    dailynews date: 
    2012/1/9(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 共和党予備選候補バディ・ローマー 占拠運動支持と選挙資金改革を唱えて討論会から締め出し

    共和党大統領候補の指名を争うバディー・ローマーに話を聞きます。彼はニューハンプシャー州の共和党大統領予備選の候補者名簿に名を連ねていますが、今週末に予定されている2つの党討論会に招かれず、過去16回の討論会のいずれにも招かれていません。泡沫候補だからではありません。元ルイジアナ州知事で連邦下院議員も4期務めているのです。ローマーの選挙運動は共和党では珍しく、100ドルを超える選挙資金の寄付は辞退し、また全ての政治行動委員会からの寄付を断っています。この選挙資金調達法こそが、彼の政治綱領の主要部分なのです。彼はウォール街占拠運動を支持してもいます。「(オバマ大統領は)チェンジが必要だと言って当選したのに、チェンジを望まない企業群からすべての資金を得ているんですよ」とローマーは言います。「特殊利益集団がワシントンを牛耳っているのです──そこにいた私が言うんですから」

    dailynews date: 
    2012/1/6(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ニューハンプシャー占拠運動のメンバー ミット・ロムニーに企業の人格化支持をめぐる応酬を語る

    ニューハンプシャーを占拠せよ運動の活動家マーク・プロボストが4日、全国ニュースに登場しました。共和党の大統領候補ミット・ロムニー主催のタウンホール集会に出席して、彼が過去に行った「企業は人間である」という発言に関して質問したのです。ロムニーに対するプロボストの質問は、ニューハンプシャー占拠運動が同州の共和党予備選に向けて用意している一連のイベントに呼応するもので、ともに企業や富裕層の政治献金が政治プロセスに対して不釣り合いなほどの力を持っていることを問題にするものです。タウンホールでの応酬の一部を放送し、ロムニーの返答に対するプロボストの反論を聞きましょう。「彼の返答は、相変わらずの否認です。この国には、(1%の富裕層という)階級が存在することを否認し、また企業内の一部の人々、はっきり言えば労働者たちが完璧に打ちのめされたおかげで、米国企業の重役たちが莫大なボーナスを受け取り、株主たちにもいい思いをさせている事実を否認している。なぜなら利益は大部分がキャピタルゲインや株主配当に回ってるんですから」

    dailynews date: 
    2012/1/6(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 十代の米国籍少女をコロンビアに強制送還 移民制度の陥穽がいままた

    ダラス出身のティーン・エイジャー、ジャカドリエン・ターナーの家族は、この少女が米国籍でありスペイン語が話せないにもかかわらずコロンビアに強制送致されたことについて当局の釈明を求めています。15歳のアフリカ系米国人ジャガドリエンは、家出してテキサス州ヒューストンに住んでいたとき、万引きで逮捕されました。彼女は警察に偽りの名前を名乗りましたが、それはたまたまコロンビア出身の在留資格の無い移民(undocumented immigrants)で逮捕状の出ている22歳の女性の名前と同じでした。報道によれば、移民税関捜査局(ICE)はジャガドリエンの指紋がそのコロンビア人女性のものと一致しないことに気づいたにもかかわらず、彼女を強制送致したもようです。「この国に無法な警察隊がいることに、人々は気づいていない。無法な警察とはICEのことです」とラルフ・アイゼンバーグは言います。彼は移民たちの代弁活動を行っているダラスの実業家です。ダラスでターナー家とともに働きかけをしている長年の公民権運動活動家ピーター・ジョンソン師も次のように言います。「アメリカの黒人社会が、この移民問題が我々にとって無視できない問題であるということに気づいて理解してほしいと願っています。なぜなら私たちは過去の歴史から、家族が破壊されるということをよく分かるからです。奴隷制度が私たちの家族を破壊したからです」。

    dailynews date: 
    2012/1/6(Fri)
    記事番号: 
    1
  • インディアナ、共和党の法案をめぐり州議会が紛糾 組合組織化抑制について州議員が討論

    インディアナ州では4日、労働組合を組織する労働者の権利をめぐる攻防が勃発しました。民主党議員が退席したために、議会出席者数が不足となり、多数派の共和党が、民間企業の職場で、従業員に組合費やその他の費用の支払いを要求する組合契約を禁じる法案を押し通すことができなかったのです。この法案が施行されれば、メイン州、ミシガン州、ミズーリー州や他の州で以前同様の法案を推していた政治家たちに新しいい弾みをつけることになります。この法案は、労働組合に打撃を与え、より低い賃金と弱体した団体交渉権という結果をもたらすと民主党は言います。一方共和党は、その法案によってインディアナ州に新しくて必要とされるビジネスや雇用を引き付けることになると主張しています。スタジオに2人のインディアナ州議員に来てもらっています。共和党のビル・フレンドと民主党のクレッグ・バトルズに討論してもらいます。

    dailynews date: 
    2012/1/5(Thu)
    記事番号: 
    4
  • ニュー・ハンプシャーの占拠活動家 ロムニーに「企業は人間」発言の修正を迫る

    共和党の大統領候補、ミット・ロムニーが過去に「企業は個人とみなせる」と述べたことに対し、4日にニュー・ハンプシャーで行われた選挙イベントで厳しい質問を投げかけられました。会場にいた参加者で「ボストンを占拠せよ」運動や「ニュー・ハンプシャーを占拠せよ」運動のメンバーだと名乗るマーク・プロボストがロムニーに、「この過去2年間において、労働者の賃金を直接犠牲にして企業の利益が過去最高の金額にまで達しました。今、米国は企業にとってはすばらしい場所のようですが、働いて生きていくにはますます絶望的な場所になってきています。そこで以前あなたがおっしゃった、『企業は人間である』という発言を『企業は虐待する人間だ』と言い換えてはどうでしょう」と問いかけました。

    dailynews date: 
    2012/1/5(Thu)
    記事番号: 
    3
  • シチズンズ・ユナイティッド判決への反発全米に広がる 企業の人格化を覆す憲法修正を要求

    企業に無制限の政治献金を許すことになった、いわゆるシチズンズ・ユナイテッド判決への反発が全国的に広がっています。カルフォルニア州議会では、シチズンズ・ユナイテッド判決を覆す憲法修正案を作り、各州に承認を得ることを連邦議会に要請する決議案が上程されました。ニューヨーク市議会もちょうど同様の決議案を通過させたばかりで、同様の動きはロサンゼルス、オークランド、オルバニー、ボールダーにも広がっています。パブリック・シチズン代表、ロバート・ワイズマン、シチズンズ・ユナイテッド判決反覆要請決議案の起草にかかわりカリフォルニア州議会に提出したボブ・ウィエコウスキー議員と、ニューヨーク市議会議員で同様の決議案を提出したメリッサ・マーク=ビベリトに話を聞きます。「この法案は、全国で見られたウォール街占拠運動に対しする人々の共感に呼応していると思います。ウォール街の影響力によって政府が国民の大部分から乖離してしまったという思いです」とマーク=ビべリトは言います。

    dailynews date: 
    2012/1/5(Thu)
    記事番号: 
    2

Pages