デイリーニュース

  • 共和党を無視 今年の再選を睨みオバマ大統領、議会休会中の消費者局の所長任命を英断

    オバマ大統領は議会を待つことなく、銀行や金融業界の行為から市民を保護するために設立された消費者金融保護局の初代の局長に前オハイオ州検事のリチャード・コードレイを任命しました。オバマ大統領のこの動きは共和党に真っ向から対立する者です。共和党は2010年に消費者金融保護局の創設を止めさせることに失敗した後、コードレイの指名を承認することを拒否し続けてきました。「共和党の反対はリチャード・コードレイの適性とは何の関係もありません。要は、共和党が消費者金融保護局を壊すことに固執しているのです。その固執の源には、ウォール街の政治献金と政治的影響力があります」と今回のオバマによる任命を支持する団体、パブリック・シチズン(the Public Citizen)の代表、ロバート・ワイズマンは言います。

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    2012/1/5(Thu)
    記事番号: 
    1
  • いくつかの州がシチズンズ・ユナイテッド判決に挑戦する中 レッシグ教授が脱金権政治への大胆な案を提示

    本日カリフォルニア州とニューヨーク市の議員たちが、最高裁による「シチズンズ・ユナイテッド対連邦選挙委員会」判決をくつがえす憲法修正を求める法案を提出します。論争の的となっている、この2010年の最高裁判決は、政治的支出を言論の自由の一種と見なしたため、企業による無制限の献金が選挙運動に流れ込む結果となりました。同様の法案はすでにロサンゼルス、オークランド、オルバニー、ボルダーで可決されています。ハーバード・ロースクールのローレンス・レッシグ教授に話を聞きます。レッシグは新著で、いかにして議会での決定が金で買われ、その金で権力者たちが選挙で勝利するかを検証しています。レッシグによれば、米国では民主党も共和党もともに企業のロビー活動や無制限の選挙資金による過度の影響力に苦しんでいるということです。このため公的資金による選挙を制定する憲法修正を提案する「米国憲法制定会議」の開催を呼びかけるなど、金の影響力と戦う戦略を提示しています。

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    2012/1/4(Wed)
    記事番号: 
    4
  • サントラムの台頭は共和党基盤層分裂の兆候 ポールの得票はオバマに愛想を尽かした民主党支持票

    3日のアイオワ州共和党党員集会では、州民の多くは左派右派にかかわらず、自分が強く支持する候補者に対して投票したのではなく、既得地盤で先行している候補たちへの抗議の意を表するために投票したと言っています。ペンシルベニア州上院議員だったリック・サントラムはこの集会で2位を獲得しましたが、これはミット・ロムニーに反発するキリスト教福音派の票が投票直前になって大挙してサントラムに流れたためです。「(サントラムが)成功したのは彼がこれまでレーダーに映らないステルス候補だったからだと思います。つまり基本的に(ライバル候補のだれからも)攻撃を受けなかったせいです」とずっとサントラムを取材してきたフィラデルフィア・デイリー・ニューズ紙のウィル・バンチは言います。今日は民主党のアイオワ州議会議員だったエド・ファロンにも話を聞きます。ファロンは同じ民主党員・支持者たちにも共和党の党員集会に登録・参加して過激でない候補者に投票するよう呼びかけています。フェロン自身はテキサス州選出の下院議員ロン・ポールに投票したと言っています。それはオバマに「かつて私たちが彼がするだろうと思っていたことを、今から彼が実行するようにしむける」ためにしたことだと彼は言います。「アフガンに関して、イラクに関して、イランに関してオバマにもっと圧力をかける。

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    2012/1/4(Wed)
    記事番号: 
    3
  • アイオワ州ティーパーティー議長 保守派3候補の分かれ道とオバマ再選の困難を語る

    ミネソタ州選出の下院議員ミシェル・バックマンは8月時点ではアイオワ州で支持率首位に立っていたのに昨夜の同州共和党党員集会ではわずか5%しか得票できませんでした。この結果についてバックマンの支持者でアイオワ州ティーパーティー議長のライアン・ローズの話を聞きます。ローズはバックマンの低得票は、ティーパーティー支持者たちの票が3位だったロン・ポールではなく、リック・サントラムに大挙して流れた結果だとしています。アイオワ州のオキュパイ運動が同州の共和・民主両党への抗議運動だったことについて、ローズは「彼らはオバマ大統領が約束を守っていないことを良く理解しています。オバマは人々が信用できないような選挙公約で選挙を戦おうとしている」と言います。

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    2012/1/4(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 米共和党大統領選予備選が始まる  ロムニーがティーパーティー後援のサントラムに薄氷の勝利

    たったの8票差でした。ミット・ロムニーがアイオワ州共和党党員集会史上でも最もわずかの差でリック・サントラムをかわし大統領選指名争いに辛勝しました。ロムニーとサントラムは共に25%を得票し、テキサス州選出下院議員ロン・ポールが21%で3位、元下院議長のニュート・ギングリッチが4位でした。テキサス州知事のリック・ペリーは5番手に着けたことで、地元テキサスに戻って選挙戦を続けるかどうかを再検討すると発表しています。ミネソタ州選出の下院議員ミシェル・バックマンは8月に同州で行われた模擬投票では首位だったのですが、わずか5%の得票にとどまり6位に甘んじました。このデモクラシー・ナウ!の放送後にはAP通信がバックマンの選挙顧問の発言として彼女が大統領選指名獲得争いから撤退するだろうと伝えました。

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    2012/1/4(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 『億万長者に哀れみを』:アイオワ州和党員集会を前にトーマス・フランクが語る「思いがけない右派の再起」

    ベストセラー作家でハーパーズ誌のコラムニスト、トーマス・フランクは、オバマ大統領が首尾一貫した進歩的な経済的代替案を提供できない中、右派の信条とする政策が大きな原因となった2008年の経済危機による後遺症が続いているにもかかわらず、右派が思いも余らなった再興を見せていると言います。フランクの最新刊の題名は、Pity the Billionaire: The Hard-Times Swindle and the Unlikely Comeback of the Right(『億万長者に哀れみを:右派による苦境における欺瞞と思いがけない再起』)です。「(2008年以降の保守派)は、専門家の忠告を受け入れませんでした。彼らは中道に移行せず、穏健にもなりませんでした。彼らはその逆のことをしたのです」とフランクは言います。「彼らは自分たちの中の穏健派を追放し、ティーパーティー運動と共に劇的に右寄りになり、2010年の選挙での素晴らしい成功を満喫したのです」。フランクは、保守派が2012年に成功するかどうかはまだ「誰にもわからない」が、オバマは「占拠せよ運動の一部のレトリックを使い始めるべき。彼は1%の人々について話し始める必要がある。彼は過去30年間に何が起こったのかとその理由を話し始める必要がある」と言います。

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    2012/1/3(Tue)
    記事番号: 
    2
  • スーパーPAC、「アイオワ州を占拠せよ」、リック・サントラムの躍進:2012年大統領選がアイオワ州共和党員集会で幕開け

    アイオワ州では、2012年大統領選の最初の実質的なテストとなる共和党員集会に有権者が向かう中、各候補のいわゆるスーパー政治活動委員会が資金提供する何百万ドルものネガティブキャンペーン広告が氾濫しています。「米国の政治の将来を見たいなら、アイオワ州でテレビをつけてみてください」と、ネイション誌の記者ジョン・ニコラスは言います。「もしこれが多額の資金を持つ主流派または中心的な共和党候補者に対立する候補者を引き摺り下ろすために闇雲にネガティブ広告が打たれるような状況なのだとしたら、非常に恐ろしい状況です。そして、我々がシチズンズ・ユナイテッド対連邦選挙管理委員会の判決(注:法人による選挙運動のための支出を禁じる超党派政治資金改革法の規定を憲法違反とした2010年1月の判決)に真剣に対処しないなら、政治はもっとひどく、はるかに有害な事態に陥るでしょう」。ニコラスは候補者とそれぞれの政治活動委員会は、アイオワ州で一票につき200ドルを費やしていると見積もっています。最新の世論調査によると、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が24%の支持率で、ロン・ポール下院議員とリック・サントラムをわずかにリードしています。

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    2012/1/3(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「アラブの春」から「ウォール街を占拠せよ」、世界各地で民衆蜂起の1年:2011年特別総集編

    今日は、米国によるオサマ・ビンラディンの殺害、エジプトの独裁者の追放、リビアの独裁者の死、福島第一原発事故、アフガニスタン、パキスタン、アラビア半島で拡大する米軍無人機爆撃などがあった2011年を振りかえります。米軍はイラクから撤退し、現在は民間軍事会社の契約者数千人が世界最大の米大使館の警備にあたるため駐在してます。異常気象の破壊的な影響が世界中の各地で観測され、「アフリカの角」ではここ数十年間で最も深刻な干ばつにみまわれた一方で、世界の先進国の国々は、気候変動に取り組む条約への調印を拒み続けています。ですが、2011年は、世界各地で民衆蜂起が起こった年として多くの方の記憶に残っているのではないでしょうか。「アラブの春」から「ウォール街を占拠せよ」まで抑圧的な政権や不公正な経済システムに反対するべく、数百万人の人々が街頭で抗議を行いました。2011年を象徴する抗議運動の数々を振りかえって見ていきます。

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    2012/1/2(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ソ連崩壊から20年の共産党 選挙不正で活気付く反体制派 

    ウラジミル・プーチン首相の統一ロシア党が議会の過半数を確保した先日の選挙で、大々的に不正が行われたという告発が続いています。これが大規模な街頭抗議など、ロシアの既成政治体制への反対運動に火をつけました。ちょうどソビエト連邦の崩壊から20周年にあたります。ロシアの金融寡占体制を支配する人たちが自由選挙を望まないのは、自由選挙を行えば、自分たちの財産を没収すると公約する候補者たちに票が集まると分かっているからです」とスティーブン・コーエンは言います。ロシアが私有財産制に移行したのは1990年代のことでした。コーエンはニューヨーク大学のロシア学の教授です。「先日の選挙は自由でも公正でもなかった。しかしこの15年ではあれでも最も自由で公正な選挙だったのです」と彼は指摘し、抗議者の大部分はロシアの中産階級だとも言います。コーエンはまた、アメリカのメディアは共産党の復活のことを見逃しているとも話します。共産党は主にロシアの広大な地方州の労働者階級に支持されており、2012年の大統領選挙ではプーチンを追い込んで決選投票に持ち込む可能性もあるそうです。

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    2011/12/30(Fri)
    記事番号: 
    2
  • オークランド占拠運動で負傷の退役米兵スコット・オルセンへのインタビュー

    2011年最後の放送は今年の世界的なオキュパイ運動の顔の 1人となった人物を取り上げましょう。スコット・オルセンは24歳、イラク戦争に2度派遣された元海兵隊員です。彼は「オークランドを占拠せよ」運動で警察の発射した物体によって頭部に重傷を負いました。これまでインタビューはほとんど受けてこなかったオルセンが、命にかかわる負傷の体験、今年起きたウィスコンシン州の歴史的な大衆抗議運動や占拠運動への参加、米軍内部告発者ブラッドリー・マニングの訴追に関連してオルセン自身も同様の情報にアクセスできたという話、さらに、米軍のイラク撤兵についても話します。「私たちの集会の権利、抗議する権利、不満だらけの政府を正す権利を尊重しない」とオルセンは占拠運動への警察の弾圧を批判します。「彼らは私たちを恐怖に陥れて、(デモに)出るのを思いとどまらせようとしている。これが私たちの国の嘆かわしい現状です」。オルセンは、ケガが癒える過程で再び占拠運動や反戦抗議に参加するつもりだと言います。「2012年には、99%に合流し、反戦イラク退役軍人集会にも参加するのを楽しみにしています」と彼は言います。

    dailynews date: 
    2011/12/30(Fri)
    記事番号: 
    1

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