デイリーニュース

  •   「極端な選択」:共和党副大統領候補にポール・ライアン アイン・ランドの思想を奉じ、ニューディール政策の解体を後押し

    共和党大統領候補のミット・ロムニーは、ウィスコンシン州選出のポール・ライアン下院議員を副大統領候補に指名しました。本日はウィスコンシン州の2人に、7期目の下院議員であるライアンの経歴と、賛否両論のある哲学者アイン・ランドに影響を受けているその思想について話を聞きます。「ロムニーにとって必ずしも愚かな選択ではありません。これは極端な選択です。共和党全体の位置をウィスコンシン州共和党よりに規定することになります。反労働組合の色合いが強く、教育や公共サービスの大幅削減に積極的な姿勢を示し、投票者IDやその他、我々の民主主義をいかに成功させ、うまく機能させるかという問題に関して、大変好戦的な立場です」と、ネイション誌の政治記者ジョン・ニコルズは語ります。ライアンは下院予算委員会委員長で、むこう10年で連邦政府支出を5兆ドル以上削減するという、賛否両論の予算案を立案した人物です。「ライアンの大きな強みは、予算と経済を理解しているとみられていることです。しかしよく観察すると、彼は本当には理解していません」とザ・プログレッシブ誌の編集者マシュー・ロスチャイルドは話します。民主党側は、ライアンが考案したメディケア、メディケイド、社会保障制度(ソーシャル・セキュリティ)の改革は、最低生活保障制度の主要な要素を本質的に解体するものだと反論しています。

    dailynews date: 
    2012/8/13(Mon)
    記事番号: 
    1
  • サウジアラビアからサッカーまで夏季オリンピックで女子が大活躍 でも頑迷なIOCに利用されるだけ? 

    2012年の夏季オリンピックでは多くの記録が塗りかえられましたが、カタール、ブルネイ、サウジアラビアのような保守的なイスラム教国からの女子選手の出場数も記録破りとなりました。サウジアラビアは、女子選手の参加がなければサウジ・チーム全体の出場を禁ずると国際オリンピック委員会(IOC)より圧力をかけられてやっと、女子選手の出場を認めました。サウジ選手をめぐる議論は、今年のオリンピックで浮上した女子選手とジェンダー問題にかかわる様々な問題のうちの一つです。「サウジアラビア国内で、ちゃんとした形でスポーツに参加することを許されずにいる何百万もの女性たちのことを、私たちは忘れてはならないと思います。サウジには153のスポーツ団体があるのに、女子部のある団体は1つもありません」と語るミンキー・ウォーデンは、ヒューマン・ライツ・ウォッチのグローバル・イニシアティブ代表を務め、著書にThe Unfinished Revolution: Voices from the Global Fight for Women’s Rights(『未完成の革命:女性の権利を求める世界各地の戦いから』)があります。

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    2012/8/10(Fri)
    記事番号: 
    3
  • トルコ=シリア国境からのレポート:シリア難民が証言する 包囲下のアレッポの「恐ろしい大虐殺」

    シリアではバシャール・アル・アサド大統領の政府軍が、アレッポ奪回を目指して大量に軍を投入した結果、数区画が瓦礫に帰したと言われています。活動家によれば戦いが繰り広げられた過去17ヶ月間に2万人以上が犠牲となり、その大半は非武装の市民でした。また、数万人がシリアを脱出しました。難民は増え続け、8月7日火曜日には、2000名近くが隣国のトルコに渡りました。紛争が始まって以来、約25万人のシリア人が近隣諸国に脱出しました。トルコとシリアの国境から、フリーランスの海外特派員としてこれまで何度もシリアで取材してきたリース・エーリックに聞きます。「反体制派の自由シリア軍が占拠したことのある地区、または過去にデモが行われたことがあるだけでも、市民の住む地区に空爆や砲弾が降り注ぐというのがパターンになっているようです。そのため大勢の人が逃げ出さざるを得ず、国連の推定ではここ一週間ほどの間に避難者は25万人に上っており、ほとんどの人は国内避難民となっています」とエーリックは言います。

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    2012/8/10(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ロムニーと「死の部隊」との繋がり:ベイン起業時にエルサルバドル虐殺の関係者も大金を投資

    共和党の大統領候補ミット・ロムニーは、プライベート・エクイティ会社ベインキャピタル起業時に、エルサルバドルで大量虐殺に関わった中央アメリカの少数特権階級から資金提供を受けていたことが新たに発覚し、問題になっています。設立当初ベインに投資が思うように集まらず、ロムニー候補は1983年マイアミに出張し、創業資金の4割に当たる900万ドルの出資を確保しました。マイアミの投資家の中には、80年代のエルサルバドルで数万人を虐殺した死の部隊に深いかかわりを持つ有力一族の者もいました。ハフィントン・ポストのライアン・グリム記者にお話を聞きます。グリム記者は最新記事「ミット・ロムニー ベインキャピタル起業時に死の部隊関係者より資金を受け取る」で分析調査の結果を発表しています。「問題の有力者たちを"調べた"(ロムニーの選挙陣営の表現です)といいますが、1984年にそれをして、このカネがクリーンだと判断したなんて、ありえない話です」とグリム記者は語ります。

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    2012/8/10(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 元国土安全保障省のアナリスト 米国内の極右軍事勢力についての警告がどのように闇に葬られたか

    多くの人々はシーク教寺院での銃乱射事件にショックを受けていますが、今日のゲスト、ダリル・ジョンソンは何年も前に、そのような襲撃事件はいつ起きても不思議ではないと警告していました。ジョンソンは2009年、米国国土安全保障省(DHS)の上級アナリスト在職中、米国内での暴力的右翼過激派が持つ危険性の増大について警告した報告書をまとめました。その報告書は、政治批判に火をつけました。共和党の議員や人気トーク番組のホストの圧力で、国土安全保障省は、結局ジョンソンの報告書を否認しました。ジョンソンは、15年間国内のテロリストグループ、特に白人至上主義者とネオナチを研究してきた経験に基づいて結論を出したのでした。「この報告書を出すにいたるまで、我々は、国内のテロリズムに対して非常に良い仕事をしていると法執行官や諜報部員から多くの賞賛を得ていました。」とジョンソンは言います。「それが、国土安全保障省は、政治的な反撃を行うどころか、我々の仕事をすべて中断すると決定したばかりでなく、調査班を解散し、我々を役所内の別の分野に配置換えしました。それからは、どんどん役所に居づらくなりました。

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    2012/8/9(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 作家が語る「シーク教寺院銃乱射事件は米軍内に等級を超えて広がる白人至上主義の産物だ」

    ウィスコンシン州のシーク教寺院の襲撃犯、ウェイド・マイケル・ページは1992年から1998まで米軍在役中、自分のネオナチの思想を隠そうとはしませんでした。ジャーナリストのマット・ケナードに話を聞きます。ケナードは、来月出版予定の本、Irregular Army: How the U.S. Military Recuruited Neo-Nazis, Gang Members, and Criminals to Fight the War on Terror (『寄せ集め軍隊:米軍はいかにネオナチ、ギャング、犯罪者を対テロ戦争を戦うために徴兵したか』)のなかで、米軍内での極右急進派の興隆について詳しく述べています。「どこの基地も白人至上主義者の問題を抱えています。彼らに対する活動の制限がないためです」とケナードは言います。「特定の基地に限った問題ではありません。米国の全基地の問題でした。そしてそれが、イラク各地、アフガニスタン各地にひろがりました。」

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    2012/8/9(Thu)
    記事番号: 
    2
  • シーク教寺院の襲撃犯ウェード・マイケル・ページを知る学者 「ネオナチの兵士たちとミュージシャンらが彼の憎しみを形成した」

    数年前、ネブラスカ大学教授のピート・シミは心理作戦担当の軍隊に勤務していたホワイト・パワー主義のミュージシャンに会い、インタビューを行いました。8月5日、ウィスコンシンのシーク教寺院を襲撃して6人の信者を殺害したウェイド・マイケル・ページがまさにその人物でした。自らの手による銃撃で死亡したページは、ネオナチ音楽シーンに長年関わってきた退役軍人でした。米軍の新聞、スター・アンド・ストライプス紙は、ページは軍隊に在籍中、白人至上主義に没頭し、兵士としての任務中に人種差別的な意見をとうとうと弁じていたと報道しています。ページの政治観、ホワイト・パワー・ミュージックシーン、軍隊時代のページについてシミに話を聞きます。「ページは在役中に、白人至上主義グループに既に関わっていた現役の軍人を通じて、ネオナチの信念に共鳴し始めました」とシミは言います。「私が彼に会った頃には、彼は、ホワイト・パワー・ミュージック シーンに関わることで、より大きな白人至上主義運動に貢献することができるという目的意識を感じていました。そして、実際ホワイト・パワー・ミュージック シーンはそのような役割を果たしています。」

    dailynews date: 
    2012/8/9(Thu)
    記事番号: 
    1
  • テキサス州 IQ61の男性を処刑 州政府はスタインベックの小説を引用して判決を正当化

    昨晩、テキサス州は54歳の死刑囚マービン・ウィルソンを処刑しました。ウィルソンには知的障がいがあり、大人になっても親指しゃぶりをやめなかったとという証言は無視される形になりました。彼の弁護士は、ウィルソンのIQテストの結果は61で、責任能力の基準値を9ポイント下回るため、そのテスト結果を考慮すれば、知的障害者の処刑を禁ずる2002年の最高裁の判決に基づき、死刑を免れるべきだ主張しました。ウィルソンは単独の薬を使用した薬物注射により、テキサスで死刑執行された2人目の死刑囚です。デモクラシー・ナウ!のプロデューサー、ルネ・フェルツに話を聞きます。フェルツはテキサスに重点を置き、長いあいだ死刑について取材し、同州で今も行われている発育障害のある囚人の処刑について取り上げてきました。フェルツは有名な作家ジョン・スタインベックの息子がテキサス州を非難する声明を読み上げました。声明はテキサス州がステインベックの小説『二十日鼠と人間』の登場人物レニー・スモールを、知的障がいをもつ被告が死刑に処せられるべきか否かを判断する基準として使っていることを厳しく非難しています。

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    2012/8/8(Wed)
    記事番号: 
    3
  • カリフォルニア州リッチモンドのシェブロン石油精製所火事 900人以上が病院で手当を受ける

    カリフォルニア州リッチモンドのシェブロン石油精製所の大火事で、900名以上の住民が病院で手当てを受けました。8月6日、一連の爆発から激しい火事となり、煙が噴出したことで、数万人に上る付近の住民は窓もドアも閉めたまま自宅で待機するよう指示されました。現在は沈静化したとシェブロンは発表しています。リッチモンド市長で緑の党所属のゲイル・マクラグリンに話を聞きます。マクラグリンは火事の原因を徹底的に捜査すると言います。「この地域には、長い間シェブロンと戦ってきたコミュニティがあります。私は彼らの代表であることを誇りに思います」。リッチモンドで環境正義を求めるグループ「より良き環境を求めるコミュニティ(Communities for a Better Environment)」を組織するアンドレ・ソトにも話を聞きます。同会は、シェブロンの環境影響報告書の内容に関して同社を訴えたことがあります。「シェブロン側は話し合いの席に着くことも拒否し、課税が正当であるか、コミュニティーの環境保護が行き届いているか、環境正義など、広範囲の問題についてもコミュニティと誠意を持って協議することを拒否しました」とソトは言います。

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    2012/8/8(Wed)
    記事番号: 
    2
  • DREAM法活動家 若者の拘留実態を明かすためにフロリダの移民勾留センターへ潜入

    オバマ政権の新しい政策では、米国に連れてこられた時点で16歳未満の子供であった約130万人近くの在留資格の無い移民(undocumented immigrants)の国外退去処分を阻止することができます。このプログラムが有効となる
    2012年8月15日以降は、30歳以下の学生で一定の条件を満たせば、国外退去処分に対して2年間の猶予を与えられます。DREAM法(The Development , Relief and Education for Alien Minors Act=外国人若年層開発・救済・教育法)の活動家マルコ・サーベドラに話を聞きます。サーべドラはフロリダの勾留施設に潜入し、同施設に拘留中の移民の解放を求める運動を起こしたことで先週末、再度逮捕されました。ニューヨーク移民連合(New York Immigration Coalition)のトレーニング・ディレクター、トム・シーにもこのプログラム「幼年期入国者への留保措置(Deferred Action for Chilhood Arrivals)」の影響について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/8/8(Wed)
    記事番号: 
    1

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