新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、米国は公衆衛生に関する緊急事態を宣言し、最近になって中国に渡航した外国人の米国入国を禁止しました。現在までの米国内での感染確認は11人です。このウイルスにより中国で少なくとも361人が死亡しました。2月1日には44歳のフィリピン人が死亡し中国外での最初の死亡例となったほか、今週末には十数カ国で17,205人の感染が確認されましたが大半が中国内の感染でした。感染の中心地である中国湖北省を訪れた米国市民は、帰国の時点で検疫のため隔離されます。この病気に対する中国政府の対応について、専門家は対応の遅れや問題の過小評価への疑いを指摘しています。湖北省の赤十字も、基本的医薬品を最も必要とする病院に供給しなかったとして厳しく批判されています。その一方で、フランスやカナダなどにある中国人地区アジア人地区では、今回の感染流行を原因とする人種差別が増大しているという声が上がっています。「外交問題評議会」の元グローバルヘルス上級研究員でピュリッツァー賞受賞歴のあるサイエンスライター、ローリー・ギャレットから詳しく聞きます。