3月27日、ネオナチを公言するジェームズ・アレックス・フィールズは連邦裁判所で、2017年8月にシャーロッツビルで人種差別反対デモの群衆を車でなぎ倒したことに関する29件のヘイト犯罪について罪状を認めました。本日とりあげる新著は、この悲劇的な事件に加え、過去数年に起こった人種差別が原因の銃乱射、ヘイト犯罪、警察による武器を持たない男性の射殺事件を検証しています。同書では、アフリカ系米国人がカフェで坐ったり、Airbnbの民泊先を休暇で利用しようとしただけで差別された例も検証しています。ジェニファー・エバーハート教授はBiased:Uncovering the Hidden Prejudice That Shapes What We See, Think, and Do(『偏見――隠れた偏見が私たちの見かた、考え方、行動を形作る』)で、潜在的な偏見が、ヘイト犯罪から職場、学校、コミュニティのマイクロアグレッション(自覚なき差別)に至るまで影響していることを語り、その対策も提示します。エバーハートはスタンフォード大学心理学教授で、2014年「天才賞」とも呼ばれるマッカーサー・フェローを受賞しています。