デイリーニュース

  • これは訓練ではない:気候危機と闘う「絶滅への反逆」の直接行動で700人以上が逮捕される

    団体「絶滅への反逆」(Extinction Rebellion)が世界60都市で、気候危機に対する政府の早急な対応を求める2週間の抗議行動を開始し、700人以上が市民的不服従行動で逮捕されました。同団体のメンバーたちは、差し迫った地球温暖化の破滅的状況に警鐘を鳴らすため、政府の建物に自分達の体を強力接着剤で貼りつけたり、公共の場所にある記念碑を占領したり、道路を閉鎖したり、通りを行進したりしました。非政治的運動である「絶滅への反逆」は、2018年に英国で発足し、2019年4月にロンドン中心部の交通を11日間麻痺させたことで有名になりました。組織的な世界的抗議の重要性について、「絶滅への反逆」の共同設立者ゲイル・ブラッドブルックにさらに詳しく話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/10/8(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「シェイクスピア劇のような裏切り」 トランプがシリア北部クルド人地域へのトルコの侵入を容認

    米軍がシリア北東部から撤退を開始し、トルコはシリアのクルド人地域への侵入を準備しています。長年にわたりクルド人はISISに対する戦いにおける米国の密接な同盟相手でした。しかしホワイトハウスが6日に発表した声明は現地を驚かせるものでした。声明は、トランプ大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の電話会談に続いて「トルコは長年の計画である北部シリア作戦を前進させ」、「米軍はトルコの作戦には支援も関与もしない。米軍はISISの『カリフ制』地域をすでに掃討したので、その周辺地域に留まることはない」と述べたのです。トランプ大統領は今年の1月に「トルコがシリアのクルド人勢力を攻撃するなら、米国はトルコを経済的に破壊する」と威嚇しており、この声明は米国の政策の大転換を示すものとなります。一方、隣国のイラクでは、政府の夜間外出禁止令に抵抗する反政府デモに警察や軍が発砲、死者が増加し続けています。インディペンデント紙の中東特派員パトリック・コウバーンにこの地域の詳報を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/10/7(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「私たちの存在を脅かす反動」 ラバーン・コックスが語る非白人トランス女性に対する暴力

    2019年に米国で殺されたトランスジェンダーは少なくとも18人を数え、その多くは非白人トランス女性です。昨年は少なくとも26人のトランスジェンダーが殺害されました。米国医師会はこの暴力の波を「異常発生」と宣言しました。受賞歴があり長年トランスジェンダーの権利擁護活動をしているトランス女優ラバーン・コックスは、そうした暴力はこれまでずっとトランスジェンダーの人々の生活の一部だったと述べます。「トランスジェンダー女性として生きて来た21年間、私はこうした暴力を耳にし、目撃し、葬式やトランスジェンダー追悼の日(Transgender Day of Remembrance)にも参加してきました」と彼女は語ります。こうした暴力は、LGBTQコミュニティーにいるトランスジェンダーやその他の人たちが勝ち取ってきた権利に対する社会の反発であり、トランプ政権もそこに含まれると彼女は言います。「いま私たちは影から出てきましたが、社会は再び私たちを影に押し返そうとしています」。連邦の差別禁止規定がLGBTQの人々にも適用されるのかについて今週最高裁が聴聞を行います。番組ではそれに先立ちコックスをスタジオに招き、アメリカ自由人権協会のLGBT & HIVプロジェクト副責任者チェイス・ストレンジオにも聞きます。

    dailynews date: 
    2019/10/7(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「大規模な結集が必要」 ラバーン・コックスとACLU弁護士 米最高裁が示すとみられるLGBTQ差別容認に警告

    米国最高裁は10月8日、性的指向もしくはジェンダー・アイデンティティを理由にした解雇の是非を問う3裁判において双方の主張を聞きます。公民権法第7編によって、被雇用者に対する人種、皮膚の色、出身、宗教そして性に基づく差別はできません。しかしトランプ政権は、同法は性的指向もしくはジェンダー・アイデンティティへの差別を禁止するものではないと主張しています。ブレット・カバノー判事が保守派として最高裁判事に就任して以来、最高裁がLGBTQの権利に関して示す最初の判断となります。カバノーの前任者は、これまで最高裁でLGBTQに関する多くの判断を下してきたアンソニー・ケネディー判事です。長年トランスジェンダーの権利擁護活動をしているトランス女優ラバーン・コックスに聞きます。女子刑務所を舞台としたTV番組『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』で最もよく知られ受賞歴があります。アメリカ自由人権協会のLGBT & HIVプロジェクト副責任者チェイス・ストレンジオからも詳しく聞きます。法的行政面のアドボカシー、全米のLGBTQ、HIV保持者のためにインパクト訴訟(impact litigation)を行っています。

    dailynews date: 
    2019/10/7(Mon)
    記事番号: 
    1
  • トランプからニクソンへ:映画『ウォーターゲート事件』が示す「制御不能な大統領を止める方法」

    ドナルド・トランプ大統領は3日、大統領選での政敵であるジョー・バイデンと息子のハンターを汚職の疑いで調査するよう、ウクライナと中国の首脳に公の場で呼びかけました。記者会見でのトランプの露骨な発言は、民主党主導の下院指導者が弾劾調査を急速に進める中で、なされました。トランプ大統領は、アンドリュー・ジョンソン、リチャード・ニクソン、ビル・クリントンに続く、弾劾調査に直面した4人目の米国大統領です。本日は、ドキュメンタリー映画Watergate — Or: How We Learned to Stop an Out of Control President(『ウォーターゲート事件―制御不能な大統領を止める方法』)をもとに、1974年のニクソン大統領辞任をもたらした、ウォーターゲート事件を1時間番組で振り返ります。この作品は、3400時間もの録音テープ、アーカイブ映像、機密解除された文書を使って、1972年のウォーターゲートオフィスビルにある民主党全国委員会本部への侵入をめぐる劇的な出来事を年代順に記録しています。この侵入事件が、2年後に弾劾の脅威の下でニクソンの最終的な辞任に繋がったのです。映画のクリップを見ながら、チャールズ・ファーガソン監督に話を聞きます。彼は『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』でアカデミー賞を受賞しています。

    dailynews date: 
    2019/10/4(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 移民関税捜査局が拘束中の男性が死亡 カリフォルニア州は移民収容所など営利刑務所の禁止へ

    今週、カリフォルニア州で、移民関税捜査局(ICE)に拘束されたカメルーン出身の移民が亡くなりました。この男性は37歳のネバニ・アビエンウィで、10月1日に脳出血により死亡しました。カリフォルニア州議会は9月に州内の民間刑務所を禁止する法案を通過させ、移民拘禁に深く関わる米国の営利刑務所業界に大きな打撃を与えたところです。同法案は、収容能力4500人にのぼる4カ所のICE移民収容所の閉鎖も命じています。法案は現在、ギャビン・ニューサム知事の署名を待っている状態です。ニューサム知事は今年1月の就任演説で、カリフォルニア州は「承服しがたい民間刑務所をきっぱり廃止」すべきだと述べました。カリフォルニア州の営利刑務所の受刑者数は2016年の7000人がピークで、その後は公営の刑務所に受刑者を移動させています。「移民正義カリフォルニア共同支部」の移民弁護士ハミッド・ヤズダン・パナーに、同法案とカリフォルニアにおける移民拘禁について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/10/3(Thu)
    記事番号: 
    3
  • トランプ対カリフォルニア:同州の厳格な自動車排ガス規制を連邦政府が無効化 気候対策に打撃

    カリフォルニア州は自動車の排ガス、大気汚染、そして気候変動問題を巡りトランプ政権と法廷で争っています。カリフォルニア州は最近、同州の自動車および軽トラックの排ガス規制を無効にしたトランプ政権を提訴しました。州が連邦より厳しい排ガス規制を行う権限を剥奪したことは、気候変動を緩和するための法規制を撤回する現政権の動きの最新のものであり、20州以上が同様の訴訟を起こしています。カリフォルニアでは自動車が温暖化ガス排出の最大原因です。ロサンゼルスより、長年「カリフォルニア大気資源委員会」(California Air Resources Board)委員長を務めるメアリー・ニコルズに話を聞きます。ニコルズは、国際的にも認められる気候変動アクション・プランを同委員会が作成するのを先導しました。自然保護団体シエラクラブ事務局長マイケル・ブルンにもサンフランシスコより話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/10/3(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「ホームレス問題の一番の解決策は家を与えること」:サンフランシスコのホームレスを批判するトランプに活動家が反論

    トランプ大統領は、サンフランシスコのホームレスと政治指導者に対する徹底批判を未だに緩めていません。10月2日、トランプ政権はサンフランシスコ市に対し環境保護違反通知を出し、同市の水源汚染はホームレス急増が原因であると虚偽の申し立てをしています。市当局者は、ホームレスと水質問題に関係があるとするトランプの根拠なき主張を繰り返し退けてきました。カリフォルニア州は米国の全人口の12パーセントを占めていますが、ホームレスの人口では全米の半分を占めています。トランプ大統領は数週間前からホームレスの取り締まりを要求しており、ホームレスのテント村の撤去、警察による取り締まり強化に加え、ホームレスの投獄も行うと脅しています。安価な住宅が不足しホームレスが急増している問題について、「ホームレス問題連合」(Coalition on Homelessness)事務局長ジェニファー・フリーデンバックと、「西部地域弁護プロジェクト」(Western Regional Advocacy Project)事務局長ポール・ボーデンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/10/3(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「免責と汚職」:経済衰退の中、ハイチのデモ参加者たちはモイーズ大統領の辞任を要求

    ハイチでは、米国が支援するジョヴネル・モイーズ大統領の辞任を求める大規模な反政府デモがエスカレートし続けています。経済危機の悪化、燃料と食料の不足、モイーズに対する汚職疑惑などで、この1年間、街頭では抗議デモが断続的に行われています。9月30日には首都ポルトープランスで数百人がデモを行い、2日にも別の抗議行動が予定されています。ポルトープランスの多くの地区がこの2週間にわたり封鎖されていています。ハイチ警察が実弾と催涙ガスを使用して抗議デモ参加者に発砲し、最近数日間で少なくとも4人が殺されました。マイアミから、マイアミヘラルド紙のハイチ、カリブ海の特派員で、2010年ハイチ地震の報道でピューリッツァー賞の最終選考に残ったジャクリーン・チャールズに話を聞きます。

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    2019/10/2(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「地上で最も不平等な社会の一つ」と戦う香港の若者たちが、軍事弾圧に直面

    中国は今週、共産党政権による統治70年を記念して、北京で史上最大の軍事パレードを開催しました。一方、香港では1日、数ヶ月にわたる抗議活動で初めて、警察がデモ隊に向けて実弾を発射して、暴力を激化させました。オンラインで広く視聴されているビデオでは、機動隊の警官が18歳の抗議者ツァン・チクンの胸に銃弾を撃っているのが見られます。撃たれた若者の容体は安定していると伝えられています。抗議者たちが火炎瓶を投げるなか、警察は催涙ガスと放水砲も発射しました。10月1日、抗議参加者96人が暴動容疑で逮捕されました。香港の抗議活動の詳細について、「労働者の権利国際フォーラム」(International Labor Rights Forum)の中国プログラム責任者であるケビン・リンに話を聞きます。彼は北京で生まれ育ち、長年にわたり中国の労働運動と市民社会を研究してきました。ジャコバン誌への彼の最近の寄稿は、“Four Points on the Hong Kong Protests”(「香港の抗議行動の4つのポイント」)という見出しが付けられています。またニュー・ポリティックス誌の“How Should the U.S. Left Think About China?”(「米国左派は中国をどう考えるべきか」)の著者でもあります。

    dailynews date: 
    2019/10/2(Wed)
    記事番号: 
    2

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