【21/02/10/3】米国では1月6日の米国議会議事堂襲撃事件の後遺症への対応が行われていますが、イブラム・X・ケンディとキーシャ・ブレインに話を聞きます。二人が共同で編集した新著Four Hundred Souls: A Community History of African America, 1619-2019『400年の魂:アフリカ系米国人のコミュニティの歴史、1619-2019』は、トランプの周りに集まった白人至上主義者が、米国の長い歴史のなかで、どのように位置づけられるのかを説明してくれます。著名な黒人作家の協力を得て、米国黒人の生活をテーマにした短編エッセイ80作を集め、「歴史の斉唱」になりました。協力した作家には、有名な学者で活動家のアンジェラ・デイビス、ピューリッツァー賞を受賞したジャーナリストのニコル・ハンナ=ジョーンズなどがいます。ボストン大学反人種差別研究センター所長のケンディは、「黒人コミュニティのなかでも、さまざまなバックグラウンドをもつ、それぞれに異なる声を多数集めて、きわめて多様で複雑な黒人コミュニティの歴史を分かち合いたいと考えました」と述べています。ピッツバーグ大学の歴史学の准教授のブレインは、パンデミックの真っ只中でこの一大事業が行われたにもかかわらず、エッセイの著者たちは、大喜びで協力してくれたといいます。