デイリーニュース

  • ジェフ・ベゾスがCEOを退いてもアマゾンの「略奪的ビジネスモデル」は議会が止めない限り続く

    【21/02/03/3】アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスは、今年後半に最高経営責任者(CEO)を退任し、取締役会長に就任すると発表しました。30年近くにわたるベゾスの支配の下で、アマゾンはオンライン書籍販売の単一事業から多岐の事業にまたがる巨大なビジネス帝国へと成長し、ベゾス自身も世界でもっとも裕福な人々に仲間入りしました。同社のクラウドコンピューティング部門の責任者であるアンディ・ジャシーが後任としてCEOに就任する予定ですが、ベゾスは引き続きアマゾンの最大株主であり、取締役会にとどまります。今回の発表の背景には、アマゾンなど巨大テック企業を分割するよう議会に求める声が高まり続けていることがあります。消費者擁護団体パブリック・シチズンのロバート・ワイスマン代表は、つぎのように指摘しています。「ベゾスは社内で新たな役割を担うことになるのですから、アマゾンに何か変化が起こるなどと期待するわけにはいきません。アマゾンに巨大な富と力が集中することが許されているうちは、経済もアメリカの民主主義も、公正かつ適正に機能することは不可能です」。

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    2021/2/3(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 移民擁護団体は政策の「論調」を歓迎しながらも、具体的な政策転換をバイデン政権に迫る

    【21/02/03/2】バイデン大統領は2月2日、トランプ政権が進めてきた強硬路線の反移民政策を取り消すいくつかの大統領令に署名しましたが、それにもかかわらず、先週1週間で、数百人が強制送還されています。署名された大統領令には、トランプの「ゼロ・トレランス」(例外をいっさい認めない)政策によって引き離された家族の再会をめざすものや、トランプの「メキシコ待機政策」の見直しも含まれています。「メキシコ待機政策」とは、メキシコ人以外の亡命希望者に対して、難民申請が司法審査の手続きをとられている間、メキシコで待機することを義務づけるもので、数万人の希望者が国境沿いの危険な状況で待機させられています。インターネットでニュース配信をするリビール(Reveal)のアウラ・ボガド記者によれば、バイデン政権の「論調」に新風は感じるものの、立場の弱い人々が依然として強制送還されており、これは、「トランプ大統領の下で、さらにさかのぼってオバマ政権の下で行われていた慣行が続いている」ことを示していると、いいます。

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    2021/2/3(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ビルマのクーデター:権力を掌握した軍の狙いは、ロヒンギャ虐殺に対するICCの起訴を避けるためか

    【21/02/03/1】ビルマの軍事クーデターについて、反体制派の人物に話を聞きます。事実上の国家指導者アウン・サン・スー・チーは拘束されています。クーデターは、議会が招集される予定時刻の数時間前に始まりました。2020年11月に行われたビルマ議会の選挙では、アウン・サン・スー・チーの率いる党が、改選議席の80%以上を獲得しましたが、国軍は、根拠を示すことなく、選挙で不正が行われたと主張していました。議員や活動家、人権擁護擁護者ら数百人も拘束されています。国軍はビルマを、ミャンマーと呼んでいます。同国の一部では通信も遮断されています。「アウン・サン・スー・チーと、これ以上、民主主義ごっこはできないと国軍は判断したのです」。こう語るのは、ロヒンギャ解放連合(Free Rohingya Coalition)と東南アジア刷新フォース(Forces of Renewal for Southeast Asia)の共同創設者、マウン・ザルニです。「国軍は、選挙結果ばかりか、法的にも完全に否定されたのです。国軍が民主主義のゲームをつぶすと決めたのは、それが理由です」。ザルニは、クーデターによって、ロヒンギャのイスラムコミュニティへのさらなる悪影響も懸念されるといいます。

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    2021/2/3(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 毒物中毒で昏睡中に保釈条件に違反したとして 「カフカ的な」容疑を問われたアレクセイ・ナワリヌイ

    【21/02/02/3】ロシア当局は、拘束されている反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイを支持する反政府抗議行動で数千人を逮捕しました。ナワリヌイは、2020年8月に神経剤ノビチョクで命を狙われ、ドイツで回復した後2021年1月17日にロシアに戻ってきましたが、それ以来投獄されています。ナワリヌイは、彼をもう少しで殺すところだった毒物攻撃の背後にロシアのウラジミール・プーチン大統領がいると訴えています。ナワリヌイは、ロシアの主要な反体制派として、また汚職糾弾運動家として台頭しましたが、彼の政治的ルーツは、右派の国粋主義者と反移民運動につながっています。ザ・ニューヨーカー誌の特派員ジョシュア・ヤファは、ナワリヌイは今まで、ロシア国粋主義への「接近」など、世論に迎合するために自分の思想を変えることをいとわないできたと指摘します。「私たちはナワリヌイが実際に正式な政治に参加することを許可されたときに初めて彼がどんな種類の政治家なのかを知ることになるでしょう。」

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    2021/2/2(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ロシアの「スプートニクV」に91.6%の有効性 世界的なワクチンの取り組みを底上げ

    【21/02/02/2】ロシアは新型コロナウイルスのパンデミックで最も打撃を受けた国の1つで、過去1年で約7万3000人の死者と380万人以上の感染者を記録しています。一方、ロシアが国内開発した「スプートニクV」ワクチンは、懐疑的な見方が広がり、多くのロシア人は接種に消極的です。しかしここにきて、権威のある医学誌ランセットに発表された査読付き論文が、このワクチンの開発者たちが長く主張してきた通り、このワクチンに91.6%の有効性があることを確認しました。「これはロシアのワクチン開発者たちにとって良いニュースであり、ワクチンをめぐる地政学的な野心を明らかに持つロシアにとってはもちろん良いニュースです」と、モスクワのザ・ニューヨーカー誌の特派員ジョシュア・ヤファは言います。「そして率直に言って、世界にとっても良いニュースです。」

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    2021/2/2(Tue)
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    2
  • 非白人コミュニティのワクチン接種に遅れ ロサンゼルスではラテン系のCOVIDの死者が1000%増

    【21/02/02/1】新型コロナウィルスのパンデミックが始まって以来ずっと、米国の黒人とラテン系は他より高い死亡率を示しています。また新たなデータは、彼らのワクチン接種率が白人よりもはるかに低いことを示しています。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、ワクチン接種を受けた60%以上が白人だった一方、ラテン系は11.5%、アジア系は6%、そして黒人はわずか5%余りだったことを報告しています。このCDCのデータは約1300万人の米国人がワクチン接種を受けた、米国におけるワクチン接種展開の最初の1ヵ月の間に収集された詳細に基づいています。しかし、人種とエスニシティについては接種を受けた人の約半分しかわかりませんでした。黒人とラテン系は必要不可欠な労働者としての彼らの仕事のために平均以上にCOVID-19の危険にさらされ、また既往症を持つ率も高い傾向にあります。「ここで我々の目の前に示されているのは、約150年にわたる医療制度の怠慢です」と、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校医学部、「ラテン系の健康と文化の研究センター」( Center for the Study of Latino Health and Culture)の所長であるデビッド・ヘイズ=バティスタ医師は言います。「こうした格差はパンデミックが始まった9カ月前に突然生じたわけではないのです。

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    2021/2/2(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 映画『ユダと黒人の救世主』のシャカ・キング監督に聞くフレッド・ハンプトン、ブラック・パンサー、FBIのコインテルプロ

    【21/02/01/3】『ユダと黒人の救世主』は、ブラック・パンサー指導者フレッド・ハンプトンとFBI内通者ウィリアム・オニールを取り上げた期待の新作映画です。オニールがブラック・パンサー党イリノイ支部に潜入し、警察に情報を提供したことが、1969年の警察によるハンプトン殺害に繋がりました。映画は2021年のサンダンス映画祭で初公開され、ダニエル・カルーヤがハンプトンを演じています。オニール役はラキース・スタンフィールド、J・エドガー・フーバーFBI長官役はマーティン・シーンが演じています。監督兼共同脚本家のシャカ・キングは、急進的黒人政治組織の弱体化を狙ったFBIの違法プログラム「コインテルプロ」に言及し、ハンプトンと内通者オニールに焦点を当てたのは、映画『ディパーテッド』のコインテルプロ版を作るためだったと言います。「私はそれが、フレッド・ハンプトンの伝記を『トロイの木馬』化する賢明かつ知的な方法だと思ったのです」。

    画像クレジット: ワーナーブラザース

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    2021/2/1(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ブラックパンサー指導者フレッド・ハンプトン暗殺にフーバーFBI長官が関与していたことが新文書で明らかに

    【21/02/01/2】21歳で殺害されたブラック・パンサー指導者フレッド・ハンプトン殺人に関するFBIの役割を示す新文書が出てきました。1969年12月4日、ハンプトンのアパートに押し入ったシカゴ警察はベッドにいるハンプトンを射殺しました。同じブラック・パンサー指導者でハンプトンの仲間マーク・クラークもそこで射殺されました。当局は当初、2人が武器に関する捜索令状を提示した警察官に対して最初に発砲したと主張していましたが、後にその主張と大きく食い違う証拠が浮上しました。FBI、イリノイ州クック郡州検察官事務所及びシカゴ警察がフレッド・ハンプトン暗殺で共謀していたという証拠です。歴史家であり作家であるアーロン・レオナードが入手したFBIのメモや報告は、強制捜査とその後の隠蔽を計画するにあたって中心的役割を果たしたのはFBI高官だったことを示しています。ジェフ・ハース弁護士は「それは組織の最上層部に承認されていました」と言います。フリント・テイラー弁護士とも話します。二人とも「民衆の法律事務所」(People’s Law Office)のメンバーであり、画期的な公民権事件となったフレッド・ハンプトンとマーク・クラーク殺人事件の主任弁護人でした。

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    2021/2/1(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 共和党のニューフェイスは極右Qアノン陰謀論者のマージョリー・テイラー・グリーン議員?

    【21/02/01/1】共和党は、ジョージア州選出のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員を下院教育委員会から降板させることを求める圧力に直面しています。2020年11月に当選したグリーンは、Qアノンを推す極右陰謀論者でナンシー・ペロシ下院議長を処刑せよという声を支持するほか、コネチカット州サンディー・フック、フロリダ州パークランドで起きた高校乱射事件はでっち上げだと主張しています。2001年9月11日の国防総省ビル攻撃もでっち上げだと主張しています。反ムスリム、反ユダヤ主義的な人種差別発言をした経歴もあります。グリーンの辞任を求める法案に他の議員とともに署名したジョージア州選出民主党下院議員ビー・グエンに聞きます。「グリーン議員は、ジョージア州だけでなく国にとっても危険であることが判明しました」とグエンは言います。「南部貧困法律センター」(Southern Poverty Law Center)の上級記者マイケル・エディソン・ハイデンと話します。ハイデンは、メディア上のQアノンなど極右の陰謀論に関する議論は、その憎悪に満ちた内容にではなく、その奇異な点に注目する傾向があると言います。

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    2021/2/1(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「私の名はポーリ・マレー」 RBGとサーグッド・マーシャルを感化した黒人クィアの法曹界のパイオニアを描く新作映画

    本日は放送時間いっぱい使って、ジェンダー平等と人種的正義を求める闘いの歴史で最も重要な人物の一人ポーリ・マレーの人生見ていきます。彼女の人生を語る新作ドキュメンタリー映画『私の名はポーリ・マレー』がサンダンス映画祭で初上映されました。マレーは、ルース・ベイダー・ギンズバーグ(RBG)判事やサーグッド・マーシャルに影響を与えた先駆的な黒人、ノンバイナリー(自己の性認識が男女どちらでもない)、クィア、フェミニストの詩人で弁護士、法学者、牧師です。トランスジェンダーの権利運動にかかわる多くの人々から英雄的な存在とみなされている人物です。新作映画『私の名はポーリ・マレー』の一部を放送します。この映画には、マレーの新たな映像や自らの言葉で語った録音が取り上げられています。また、故ギンズバーグ判事と聖公会のマイケル・カリー首座主教へのマレーに関するインタビュー映像や、このドキュメンタリー映画の制作チーム、ベッツィ・ウェスト監督とジュリー・コーエン監督に話を聞きます。さらに、この映画に登場する、ドロレス・チャンドラーも参加します。彼女はノースカロライナ州ダーラムのソーシャルワーカーで、公平性のファシリテーター、トレーナーです。

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    2021/1/29(Fri)
    記事番号: 
    1

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