「悪魔崇拝的な儀式」の末の殺人とされた受刑者3人、事件から18年後に釈放される
2011/8/22(Mon)
記事番号:
3
1993年にアラスカ州で3人の少年を殺害した罪で有罪判決を受けていた3人の受刑者が、19日に釈放されました。「ウェストメンフィス3(West Memphis Three)」とも呼ばれるダミアン・エコールス、ジェイソン・ボールドウィン、ジェシー・ミスケリー・ジュニアの事件では、無実を主張しつつ殺人の罪については罪状を認めるという異例の司法取引が行われました。アーカンソー州は、3人を、釈放するには十分に安全な児童殺人者とみなしているとしています。事件の捜査は悪魔崇拝の儀式が行われていたとの噂が一人歩きするなかで行われ、3人は有罪判決を受けました。しかし2007年に新たに行われた事件現場の科学捜査の結果、3人のものとみられる遺伝子は現場から発見されませんでした。この事件を取り上げたドキュメンタリー映画「Paradise Lost: The Child Murders at Robin Hood Hills(パラダイスロスト:ロビンフットヒルズの児童殺人者たち)」の共同監督で映画作家のジョー・バリンジャーに話を聞きました。この映画の公開後、「ウェストメンフィス3の釈放」を求める国際的な運動が高まりました。