『マルコムX:創られた人生』 マニング・マラブルによる公民権運動指導者の詳細な伝記
2011/5/19(Thu)
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19日はマルコムXの生誕86年の記念日にあたり、全米でさまざまなイベントが開催されます。2011年に入ってから、Malcolm X: A Life of Reinvention(『マルコムX:創られた人生』)という大きな伝記が新たに出版されました。この本の著者であるコロンビア大学のマニング・マラブル教授は出版の数日前に60歳で亡くなりました。執筆に20年を費やした600ページ近いこの伝記は、マルコムXの暗殺の状況に新しい洞察を提供し、マルコムX自身の手による自伝について疑問を呈し、マルコムXの生涯を再評価するものといわれています。この伝記でマラブル教授と共に仕事したリサーチャーのひとりザヒール・アリに話を聞きます。「ある意味で本書は、一種の偶像破壊で、マルコムを台座から引き下ろし、政治的および宗教的潮流のさなかを生き苦闘したひとりの人間として検証しています」とザヒールは語ります。