デイリーニュース

  • トランプのかんしゃく 「対メキシコ関税見送りは偽の危機への偽の解決策」とロリ・ウォラック

    メキシコとの対立の深まりと共和党からの反発に直面していたトランプ大統領は6月7日、メキシコからの全輸入品に対する5%関税を回避することで両国が合意したと発表しました。この関税措置は10日にも発効し、10月までに25%に引き上げられる予定でした。ワシントンでは、トランプの発表まで3日にわたってメキシコと米国との交渉が行われていました。米当局は、合意が実現したのは、メキシコが国家警備隊を全国、特に南部国境に配備し、米国に向かって北上する移民の流れを食い止めることを約束したためだと述べています。当局はまた、亡命を求める中米からの移民について、移民裁判所での認可が出るまで米国がメキシコに送り返すことができる「メキシコ残留政策」(Remain in Mexico policy)の拡大にメキシコが同意したと発表しました。しかしニューヨーク・タイムズ紙は8日、国境に軍隊を送る計画は既に3月に合意されていたと報じています。パブリック・シチズンのグローバル・トレード・ウォッチ代表で、The Rise and Fall of Fast Track Trade Authority(『ファストトラック貿易権限の盛衰』)の著者ロリ・ウォラックに話を聞きます。

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    2019/6/10(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「セントラルパーク・ファイブじゃない」冤罪少年たちの人間性を回復するエイバ・デュバネイのTVシリーズ

    本日の番組はエイバ・デュバネイ監督のロングインタビューです。デュバネイ監督の新作テレビ・シリーズ(4部作)When They See Us(『彼らが私たちに会うとき』)は、ハーレム出身の5人の10代の少年たち(4人はアフリカ系、1人はラティーノ)の物語です。5人は、ニューヨークのセントラルパークでジョギングに来ていた白人女性をレイプし殺害しかけたとして、誤って訴追され有罪判決を受けました。少年たちの人生に決定的な影響を及ぼした夜は、1989年4月19日、30年以上前のことでした。その後のセンセーショナルな裁判で、彼らは「セントラルパーク・ファイブ」として知られるようになりました。アントロン・マクレイ、ケビン・リチャードソン、ユセフ・サラーム、レイモンド・サンタナの4人はそれぞれ6〜7年の服役、また唯一成人として裁かれたコリー・ワイズは 13年以上も刑務所で過ごしました。このテレビシリーズは見るのが苦しくなるような細部を描くことにより、刑事司法制度の内部の働きが非白人を裏切るように設計されていることをあばき、少年たちへの冤罪判決が引き金となった数十年にわたるトラウマを明るみに出しています。また、冤罪を生み出した人々の責任も、手厳しく追及しています。

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    2019/6/7(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 工場農場からカモや子豚を救出し 懲役刑に直面する動物保護活動家にインタビュー

    カリフォルニア州ペタルーマのライシャルト・ダック農場で、動物たちを救出し抗議活動を行ったことで、暴徒鎮圧用の装備を装着した警察に逮捕された動物保護活動家100人近くが6月6日、釈放されました。この農場は動物を拷問していると活動家たちが非難している農場です。動物の権利保護団体「各地で直接的行動」(Direct Action Everywhere)の600人以上の活動家が3日、この農場の屠殺場に突入、チームごとに入口やカモの餌場に自らを鎖で縛り付け、殺処分の列に自分の首を鍵で固定したりしました。複数の活動家が屠殺場にまで入り、足を縛りさかさまに吊るされていたカモを救出しようとしました。屠殺場内で活動家らはU型ロックを使って自分の首を金属製のカモ屠殺ラインに縛り付けました。屠殺場の従業員が活動家らを殺すと脅し、機械のスイッチを入れたため、活動家のトーマス・チャンはU型ロックで吊るされたまま引きずられ、金属製のポールに引っかかり危うく窒息しそうになりました。チャンはその後、救急車で運ばれ、神経損傷と強い痛みで治療を受けました。彼はすでに退院しています。「各地で直接的行動」の共同創設者でリード・オーガナイザーのプリヤ・サハニとウエイン・ショングに話を聞きます。ショングは3日の活動中に逮捕され5日に釈放されました。

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    2019/6/6(Thu)
    記事番号: 
    3
  • トランプ大統領キューバへの経済攻撃をエスカレート 米国人の教育・文化的交流も禁止に

    キューバの経済を更に圧迫することを狙い、トランプ政権の財務省は6月4日、人材交流プログラムを終了すると発表しました。米国人は基本的にキューバへの渡航が禁止されているため、組織されたグループ旅行に参加してキューバを訪れるのが一般的な手段でした。今回の発表で民間のクルーズ旅行も禁止されたため、5日、クルーズ会社カーニバル・コーポレーション、ロイヤル・カリビアン、そしてノルウィージャンが、キューバへの旅行を中止すると発表、80万件近い予約に影響が出ています。スティーブン・マヌーチン財務長官は声明で、今回の禁止処置は、キューバが「(中南米で)共産主義への足掛かりを作っており、ベネズエラやニカラグアなどで米国の敵対勢力を支えている」ことに対する報復であると主張しています。キューバはベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を支持していますが、米国は反政府派リーダー、フアン・グアイドを支援、マドゥロ政権の失脚を求めています。トランプ政権は、4月にキューバ革命中に接収された民間不動産を使用して事業を展開するキューバ国内の企業を米国市民が訴えることを許可しました。キューバのミゲル・ディアス=カネル大統領は、このニュースに対し「キューバは新たな脅威と規制に恐れることも取り乱すこともしない。働き、創造し、努力して対抗するのがわれわれの答えだ。

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    2019/6/6(Thu)
    記事番号: 
    2
  • スーダンで「大虐殺」:軍が100人を超える座込み抗議者を殺害 それでも民間統治を求めるデモは続く

    スーダンでは6月3日の朝、非暴力の座り込みをする抗議者たちに軍が襲撃をかけ多くの死傷者が出ています。犠牲者数は100人を超えたと見られています。今も続く反政府デモに参加している医師らによれば、今回の大虐殺後少なくとも40体の遺体がナイル川から上がったということです。一方、国営の通信社は6日、死者数は46人だったと報道しています。暫定軍事評議会は5日、今回の暴力に対する捜査を開始したと発表、民主化への移行に向けて対話を再開したいとしていますが、評議会はその数日前に、反政府連合との合意を全て破棄しています。反政府側は市民への暴力が続いている間は軍との交渉はしないとしています。様々な市民社会グループで構成されるデモ参加者は、数か月に渡る大衆の蜂起の後、4月にオマ ・アル=バシール大統領を退陣に追い込みましたが、その後軍が暫定政権をたて国を支配してきました。市民は今も民主的な暫定政権を求めています。スーダン人の活動家で先日、ハルツームを訪れたばかりのマリーン・アルニールに話を聞きます。軍が踏み込む数日前にアルニールも座り込み抗議に参加しました。(画像クレジット:EBRAHIM HAMID/AFP/ゲッティ・イメージズ)

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    2019/6/6(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「我が身は自分で守るしかない」 今年になってすでに8人の黒人トランスジェンダーが殺された

    26歳のシャイナル・リンゼイの遺体が1日、ノースイースト・ダラス市の湖から収容されました。警察は、殺人事件として捜査中であると発表しています。シャイナルは、昨年10月以来ダラスで殺された3人目の黒人トランスジェンダー女性です。つい2週間前に起きたムライシア・ブッカーの殺人事件は大きな話題を呼びました。4月には、別のトランスジェンダーの女性が数回にわたり刺されましたが、一命をとりとめました。トランスジェンダーの権利を求める活動家たちの話では、ダラスの暴行事件では黒人のトランスジェンダー女性が攻撃対象として脅威にさらされる率が高いといいます。今年、米国内では少なくとも8人の黒人トランスジェンダー女性が殺されています。ヒューマン・ライツ・キャンペーン(Human Rights Campaign)によると、2018年には少なくとも26件のトランスジェンダー殺人事件が記録されていますが、実際の数字はそれを上回ると見られています。被害者の多くが黒人のトランスジェンダー女性でした。タレントで公民権活動家であるアシュリー・マリー・プレストンから詳しく聞きます。彼女は「ウエア ヨア ボイス  (Wear Your Voice)」誌でトランスジェンダーとして初の全国誌編集長となり歴史をつくりました。また、カルフォルニア州でトランスジェンダーを公言して州議会議員に立候補した初の人物でもあります。

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    2019/6/5(Wed)
    記事番号: 
    4
  • トランスジェンダーの活動家が語る 移民税関捜査局(ICE)はエルサルバドルからのトランスジェンダーの亡命希望者の死に責任を取れ

    エルサルバドルからの25歳の亡命希望者でトランスジェンダーのジョハナ・メディーナが、移民収容所で7週間を過ごした後、テキサス州エルパソの病院で週末に死亡したと、LGBTQ数団体ならびに、彼女を知る支援者たちが発表しました。メディーナは、先週この病院に移送される前、二か月近くにわたってHIVエイズ関連の複合症状の治療を求めていました。彼女は移送後4日目に死亡しました。メディーナは、トランプの大統領就任後、移民税関捜査局(ICE)収容所に収容中あるいは釈放直後に死亡した2人目のトランスジェンダーの移民申請者にあたると見られています。もう一人の犠牲者は、2018年5月にICE収容所内で死亡した、ホンジュラスからの33歳のトランスジェンダー、ロクサナ・ヘルナンデス・ロドリゲスです。検死によりロドリゲスは死亡前に肉体的虐待を受けたことが判明しています。「ミヘンテ」(Mijente)副代表であり、アリゾナ州フェニックスを拠点にトランスジェンダーと移民の権利を求める有力活動家であるイサ・ノヨラから詳しく聞きます。

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    2019/6/5(Wed)
    記事番号: 
    3
  • メキシコからの輸入品すべてに最大25%の関税をかけるという計画をめぐり共和党はトランプ大統領と衝突

    メキシコ政府高官は5日、マイク・ペンス副大統領およびマイク・ポンペオ国務長官と会談し、メキシコからのすべての輸入品に5%の関税を課すというトランプ大統領の計画について討議します。[移民危機が続けば]関税は最高25%まで引き上げられる可能性があります。この関税は、メキシコが、中米からの亡命を求めてやってくる人や移民の米国への流入を阻止できずにいることへの制裁として課すとトランプ大統領は表明しています。共和党上院議員たちは、米国経済に致命的な結果をもたらす可能性があるとして、4日、トランプ大統領の意向に異を唱え、関税反対を表明しました。メキシコシティを拠点とする「国際政策センター米州プログラム」(Americas Program of the Center for International Policy)の代表ローラ・カールセンから詳しく聞きます。

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    2019/6/5(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ロンドンで7万5千人が抗議デモ 「抗議運動なんて全く目にしない。フェイクニュースだ」とトランプ大統領

    トランプ大統領は4日、抗議行動がロンドンを揺るがす中、テレサ・メイ首相と会談し、英国のEU離脱(ブレグジット)や今後の貿易交渉について話し合いました。多岐な話題に及んだ記者会見で、トランプはブレグジット後の英国との貿易交渉の計画を示し、米国は、イギリスの国民皆医療保険制度、国民保険サービス(NHS)も含めて英国経済のあらゆる部門を交渉の対象にすべきであると述べました。しかし、激しい反発にあい、トランプは記者会見後、この発言を修正しました。トランプの英国公式訪問は、メイ首相がEU離脱協定締結に向けた試みで挫折を繰り返した末、7日に辞職する数日前にあたりました。数千人もの人々がトランプ大統領の訪問に抗議してロンドンで街頭デモを行いましたが、トランプ大統領はこの事実を「フェイクニュース」だと断言しました。ケンブリッジ大学教授プリヤ・ゴパルから詳しく聞きます。ゴパルはトランプのデモに関する主張は「真っ赤な嘘」と言います。

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    2019/6/5(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 民主党の分裂:ライアン・グリムが語る中核上層部と対立する党内の新たな革新派

    2020年の大統領選が激化し、トランプ大統領への弾劾要求も続いています。民主党内での深まる分裂について、調査報道サイト「インターセプト」のワシントンDC支局長であるライアン・グリムと共に検証します。グリムは新刊We’ve Got People: From Jesse Jackson to Alexandria Ocasio-Cortez, the End of Big Money and the Rise of a Movement(『私たちは人のために働く:ジェシー・ジャクソンからアレクサンドリア・オカシオ=コルテスまでビッグマネーの終焉と運動の高まり』)の著者です。彼はその中で「アレクサンドリア・オカシオ=コルテスは、どこからともなく現れたように見えるかもしれませんが、彼女を下院議員に就任させ、世界的な政治的スターへと上り詰めさせた運動は30年がかりで築かれたのです」と書いています。

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    2019/6/4(Tue)
    記事番号: 
    2

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