◇学生字幕翻訳コンテスト2020課題ラインアップ♢
2020年度(第6回)コンテストの課題動画です。複数の課題に挑戦することも可能ですが、申し込みは各動画ごとに別々に行ってください。ここに指定した参考動画の他にも、関連するテーマの字幕つき動画がデモクラシー・ナウ!ジャパンの動画アーカイブにありますので、探してみてください。
課題ごとの参考動画は、YouTubeチャンネルからも見られます。こちらのリストから、適宜ごらんください→ YouTube「2020学生字幕翻訳コンテスト参考動画リスト」
課題1:気候危機と資本主義
アルンダティ・ロイ:資本主義は気候危機と不平等の解決を阻む「一種の宗教」(8分)
http://democracynow.jp/dailynews/19/05/13/3
100万種もの生物が絶滅に向かい、地球温暖化による危機もますます深刻化しています。地球上の生命の未来に資本主義が及ぼす脅威について、著名なインドの作家アルンダティ・ロイが語ります。気候危機に最も責任のある人々が「解決法を提案することで利益を得ようとしている」と彼女は指摘します。
日本語字幕つき参考動画:アルンダティ・ロイが語るインド経済成長の犠牲者たち(40分)
課題2:気候変動と感染症
気候変動が感染症の流行を起こりやすくしている(8分)
http://democracynow.jp/dailynews/20/02/27/2
科学専門の調査報道記者ソニア・シャーは、気候変動が原因でコロナのような感染症の流行が起こりやすくなっていると指摘します。気候変動で野生動物の生息地が破壊され、彼らの移動パターンが変化してヒトとの距離が今までにないほど接近したため、新たな病原体の発生可能性が高まっているのです。シャーの新著『次の大移動――動きつづける生命の美と恐怖(仮題)』は6月に刊行予定です。
日本語字幕つき参考動画:気候変動で世界の寄生虫の3分の1に絶滅のおそれ 影響は甚大と米科学者 (18分)
課題3:ラテンアメリカと米国
ベネズエラ外相:米国はラテンアメリカの政治に絶えず介入している(8分)
http://democracynow.jp/dailynews/19/01/25/2
石油資源の豊富なベネズエラを標的とする米国の策謀は、先代のウゴ・チャベス大統領が1999年に就任して以来、20年にわたって続いてきました。後継のマドゥロ大統領を引きずりおろそうとする国内反対派の動きが2019年のはじめから活発になっていますが、ニューヨークタイムズ紙によれば、2018年9月にトランプ政権がベネズエラ軍の将校の一部と秘密会合を持ち、政権転覆について話し合っていた模様です。ベネズエラ外相ホルヘ・アレアサへのインタビューです。
日本語字幕つき参考動画: 米政府の経済封鎖による打撃がベネズエラのクーデターの試みを後押し (31分)
課題4:格差拡大の経済
世界で一番幸せな場所? ディズニーの遺産相続人がディズニーランドの労働者酷使について批判(6分)
http://democracynow.jp/dailynews/19/07/17/3
ディズニー社の創業者一族の相続人アビゲイル・ディズニーが同社の不労働慣行や賃金について批判。カルフォルニアのディズニーランドで働く職員たちから話を聞き、労働環境について調査しました。彼女は以前、同社のCEOボブ・アイガーの途方もない巨額報酬と、同社の労働者の給与とのすさまじい格差について批判したことがあります。子供たちに夢を売るディズニーランドも、一皮めくれば劣悪な条件の労働者の犠牲の上に巨額の利益をあげる米国の大企業の典型です。
日本語字幕つき参考動画:ジョセフ・スティグリッツ:『世界の99%を貧困にする経済』 (35分)
課題5:ラディカルな核廃絶
フランシスコ教皇が日本で核兵器の廃止を要求 米国ではカトリック反核運動家が収監に直面 (後半11分)
http://democracynow.jp/dailynews/19/11/25/2
広島と長崎を訪問したフランシスコ教皇は、カトリック教会の最高指導者として被爆者と対面し、核兵器の保有は人道に反すると宣言しました。折しも米国では、カトリックの平和活動家7人が量刑判決を待っています。2018年4月4日に米国政府を平和に反する罪で告発する訴状を持ってキングスベイ海軍潜水艦基地へ侵入した「プラウシェアズの7人」です。同基地には少なくとも6隻の核弾道ミサイル潜水艦があり、各々が20個のトライデント熱核兵器を搭載しています。カトリックの反核運動について「プラウシェアズの7人」の1人、マーサ・ヘネシーに聞きます。また、ペンタゴン・ペーパーズの内部告発者として知られるダニエル・エルズバーグにも聞きます。エルズバーグはかつて米国の核戦略立案にも携わった経験を持ち、『最後の審判へのエンジン 核戦争の立案者の告白』の著者です。エルズバーグは「プラウシェアズの7人」裁判での証言を妨害されました。動画の途中6分ぐらいのところからが課題となります。前半5分ほどは、参考動画としてすでに字幕を付けてあります。この続きからお願いします。
日本語字幕つき参考動画:『ケイトンズビル事件の9人』 演劇でみるベトナム反戦運動(14分)
フランシスコ教皇が日本で核兵器の廃止を要求 米国ではカトリック反核運動家が収監に直面(前半のみ)(5分)
課題6:グローバル貿易協定への抗議
シアトルの戦いから20年:バンダナ・シバとロリ・ウォラックがWTO抗議運動を語る (前半10分)
http://democracynow.jp/dailynews/19/11/27/1
1999年11月30日、世界中から数万人の市民活動家がシアトルに結集し、世界貿易機関(WTO)の閣僚会議を中止させました。WTOで交渉されるグローバルな貿易協定は、非民主的で、世界中の労働者の権利や環境や先住民に害を与えていると多数の人々が考えるようになったのです。会場となったシアトル・コンベンションセンターを抗議者たちが人間の鎖で囲み、中心街を占拠しました。警官隊は、大半が平和的に抗議していた群衆に、催涙ガスとゴム弾を発砲しました。抗議行動は5日間続き、600人が逮捕されましたが、WTO協議はとん挫し、シアトル警察署長は辞任しました。この抗議の模様は、ドキュメンタリー映画This is what democracy looks like(『これが民主主義の姿だ』)に記録されています。デモクラシー・ナウ!も当時、シアトルの街頭で取材していました。その時のライブ放送に登場した、WTO批判の先頭に立つ2人の重要人物、インドの物理学者で活動家のバンダナ・シバとNPO団体パブリック・シチズンのロリ・ウォラックに、20年後に話を聞きました。動画のはじめから10分ぐらいまでが課題となります。
日本語字幕つき参考動画:シアトルの反WTO闘争から10年 前編(10分)、後編(11分)
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