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2016年11月10日(木)

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  • 「私たちを代表する大統領ではない」(Not My President)――11月9日、優勢と見られていたヒラリー・クリント候補を破って当選したドナルド・トランプに対し、全米各地で数万人が街頭デモに繰り出し、このスローガンを叫びました。カリフォルニア州では数百人が2本の主要高速道路を封鎖し、少なくとも13人が逮捕されました。ロサンゼルス市役所にはさらに数千人以上が集まり、メキシコ国旗を振り、ドナルド・トランプを模した巨大な人形に火をつけました。近隣のサンタアナでは、広い交差点を占拠した数百人の抗議活動家に対し、警察がゴム弾を発射、唐辛子スプレーも使用しました。オークランドでも警察は、数千人のデモ参加者に対し催涙弾および閃光弾を使用しています。シアトルでは、社会主義者である市議会議員クシャマ・サワントの呼びかけで数千人が街頭デモに集まり、シカゴではトランプ・タワー前で数千人がデモを行い、少なくとも5人が逮捕されています。他にもオレゴン州ポートランド、フロリダ州マイアミ、ルイジアナ州ニューオリンズ、ヴァージニア州リッチモンド、テキサス州オースティン、マサチューセッツ州ボストン、そしてペンシルベニア州フィラデルフィアでも抗議デモが行わました。ニューヨーク市では1万人に上ると見られる人々が通りを埋め尽くし、ドナルド・トランプの自宅があるバリケードで守られたトランプ・タワーを囲みました。少なくとも65人が逮捕されています。ニューヨークでのデモ参加者にインタビューしました。

  • 次期大統領となるドナルド・トランプは11月10日、ホワイトハウスでオバマ大統領と会見する予定ですが、大手既存メディアでは、データを元にはじき出した「データ・ジャーナリズム」の予測がこれほどまでに間違っていたことに驚いています。8日朝の時点ではニューヨークタイムズ紙を含む多くのメディアが、8割の確率でヒラリー・クリントン候補が大統領選を制すと予測していました。しかし、夜になり投票所での開票結果が報告され始めると、当初の予測は消えてなくなりました。データ・ジャーナリズムおよび米民主党の失敗について、ピュリッツァー賞受賞のジャーナリストで、調査報道サイト「インターセプト」の共同創設者グレン・グリーンウォルドに話を聞きます。グリーンウォルドの最新記事は、”Democrats, Trump, and the Ongoing, Dangerous Refusal to Learn the Lesson of Brexit”(「米民主党、トランプ、そして英国のEU離脱から学ぶことを拒否する危険な傾向」)というタイトルです。

  • 11月9日、ドナルド・トランプ当選が確定した数時間後、バーニー・サンダース上院議員は今回の選挙結果に対する声明を発表しました。「ドナルド・トランプは、低迷する中産階級の、経済的、政治的な既得権層(Establishment)や既存メディアに対する怒りをうまく活用したのです。人々は低賃金で長時間働くこと、高賃金の仕事が中国や他の低賃金国に流れてしまうこと、億万長者が連邦所得税を支払わないこと、子どもを大学に進学させてあげられないこと、一方で、金持ちが更に金持ちになるという現状に疲れているのです」と記しています。サンダース議員は更に「トランプ氏が、米国の勤労者世帯の生活を改善させる政策を真剣に推し進めるつもりであれば協力する」つもりだが、トランプが「人種差別的、性差別的、ゼノフォビア的、そして反環境保護的政策を推し進めるのであれば反対する」と記しています。ピュリッツァー賞受賞のジャーナリストで、調査報道サイト「ジ・インターセプト」の共同創設者グレン・グリーンウォルドに話を聞きます。

  • 11月9日早朝、ドナルド・トランプ当選の衝撃が世界中に広がり中、株価は下落し、マスコミ各社は事前予想では多くが不可能としていた大統領選の結果への説明に必死でした。しかし、トランプの勝利は本当に予測不能だったのでしょうか? ピュリッツァー賞受賞のジャーナリストで、”Democrats, Trump, and the Ongoing, Dangerous Refusal to Learn the Lesson of Brexit"(「米民主党、トランプ、そして英国のEU離脱から学ぶことを拒否する現在の危険な傾向」)と題された記事を執筆したグレン・グリーンウォルドに話を聞きます。

  • トランプの次期大統領就任が決まり、トランプの政権移行作業チームはトランプ政権閣僚候補のショート・リストを作成しています。司法長官候補には元ニューヨーク市長ルーディ・ジュリアーニ、ニュージャージー州知事クリス・クリスティなどの名が挙がっています。クリスティ知事は、ミルウォーキー警察署長デヴィッド・クラークらとともに国家安全保障省長官の候補にもなっています。内務長官候補は、元アラスカ州知事サラ・ペイリンおよび石油会社重役のフォレスト・ルーカスなどです。元国連大使ジョン・ボルトンおよび元下院議長ニュート・ギングリッチは国務長官候補となっています。ドナルド・トランプはまた、アントニン・スカリアが亡くなり空きとなった最高裁判事の席に、保守派の候補者を早期に指名すると見られています。

  • ドナルド・トランプが大統領選を制した日に、世界気象機関(World Meteorological Organization )が、2011~15年の5年間が記録上最も暑い期間であり、人的活動による地球温暖化の影響とみられる原因から数十万人が死亡したという報告書を発表しました。同報告書によれば、人的活動が引き起こす気候変動は、25万人が死亡した2011年の東アフリカの干ばつおよび飢饉、そして2012年に670億ドル相当の被害をもたらした米国のスーパーストーム「サンディ」を含む異常気象に直接関係しています。モロッコのマラケシュで行われている国連気候変動サミットに出席中の各国代表団は、11月9日の選挙結果に対してパニック状態であることを表明、次期ドナルド・トランプ政権が、壊滅的な気候変動のペースを遅らせるための将来的国際合意を妨害する可能性を懸念しています。トランプは「パリ気候変動協定を無効とし、米国の税金を使った国連気候変動プログラムへの支払いを全て停止する」と発言しています。トランプはまた、石炭発電およびフラッキング(水圧破砕法)の推進を約束しており、連邦政府の所有地内での石油や天然ガス掘削も許可する予定です。トランプは更に、トランスカナダ社にキーストーンXLパイプライン建設許可書を再提出するよう申し出るつもりだと約束しています。環境保護団体350.orgの共同創設者ビル・マッキベンに話を聞きます。マッキベンはEaarth: Making a Life on a Tough New Planet(『アアス(地球):新しいタフな世界で生き抜く』)を含む複数の著作があり、最近ニューヨークタイムズ紙に"Why Dakota is the New Keystone"(「ダコタ・アクセス・パイプラインがキーストーン・パイプラインと同じだという理由」)と題された記事を寄稿しました。

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